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20041013(水) ア・リーグチャンピオンシップ:空から来た守護神松井5打点!


> ゴジラ3安打5打点の大暴れ!早くもMVPの声
>  【ニューヨーク12日(日本時間13日)=田代 学、後藤 茂樹】ヤンキース・松井秀喜外野手(30)がレッドソックスとのリーグ優勝決定シリーズ第1戦に、4番で3安打。同シリーズのア・リーグタイ記録の5打点を叩き出し、10−7の先勝に導いた。これでプレーオフ全5試合で連続安打と絶好調。チーム内外から早くも今シリーズMVP最右翼の声が上がりだした。
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>  いきなり5万6135人を沸点にいざなった。一回二死二塁。松井秀がカウント2−0から、落ちるスプリットボールに反応。すくい上げた打球は左中間を破る先制二塁打だ。さらに三回無死満塁。今度は初球、食い込んでくるカットボールを右翼フェンス直撃、走者一掃の3点二塁打。全米最多の21勝右腕、カート・シリング投手(37)を、3回6失点で葬った。
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>  「スプリットは、たまたまついていけた。ラッキーでした。カッター(カットボール)は甘い球をうまく打てた」
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>  六回にもティム・ウェークフィールド投手(38)のナックルボールを右前適時打。3安打で、優勝決定シリーズのア・リーグタイ記録5打点。先勝に導いた。
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>  世界一への最大の壁だった。01年、ワールドシリーズ3連覇中のヤ軍を破り、MVPに輝いたダイヤモンドバックス(当時)のシリングに、松井はテレビの前で震えた。そのときバックに流れていたクイーンの曲『WE ARE THE CHAMPIONS』を選んだ。翌02年(巨人時代)、打席に入るときのテーマソングに選んだ。
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>  「あのヤンキースを倒すくらいだからね。とにかくすごい投手だよ」
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>  初めて世界一のすごさを実感した存在。ヤ軍にとってもそれ以来、栄冠から遠ざかる因縁の相手だ。そんな大舞台で、松井がピンストライプのユニホームをまとい、リベンジの主役になった。
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>  「CDを持ってるかどうかも、忘れたよ」と、渡米後は耳にしていないあの曲へ近づいた。
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>  プレーオフ全5試合連続安打で、打率・455、1本塁打に8打点。シーズンMVP有力候補のゲリー・シェフィールド外野手(36)ほか、チーム内外で松井を「シリーズMVP」に推す声がやまない。辛口で鳴らすニューヨーク・ポスト紙のジョージ・キング記者も「最有力候補だと思う」。日本人初の栄冠が射程圏だ。
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>  七回にミラーの、八回にはオルティスの飛球をグラブに当てながら、適時打とした松井。レ軍の猛攻を呼び、最後まで盛り上げる“ワンマンショー”の趣さえあった。
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>  「手ごわいのは分かっている。1つ間違えれば逆転される。ただ、きょう勢いを止められたのは大きい」。一瞬も気を抜けない激闘は続くが、MVPロードまっしぐらの4番がいる限り、ヤ軍の常勝の看板は揺るがない。
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>  ◆大活躍の松井秀とギリギリで合流したリベラについてヤ軍のジョー・トーリ監督(64) 「マツイはどんな状況でも何をすべきか理解し、恐れない。相手投手への知識もある。リベラは八回から使いたくなかったが頼らざるをえなかった。彼は特別な存在。それは疑いないことだ」
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>  ◆2番打者らしく2安打2得点のヤ軍アレックス・ロドリゲス内野手(29) 「今のウチの打線はつながりがよく、得点力がすごく高い。監督も、今の打順を気に入っているはずだ」
>  ◆松井の5打点に関してヤ軍デレク・ジーター内野手(30) 「マツは去年のリーグ優勝決定シリーズでも活躍したし、今年も大きな試合でよく打っている。もう5打点ぐらいじゃ驚かない」
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>  ▼1試合5打点=ア・リーグ優勝決定シリーズでは松井秀が6人目。過去記録しているのは69年のP・ブレア(オリオールズ)、82年のD・ベイラー(エンゼルス)、99年のJ・バレンティン(レッドソックス)、01年のB・ブーン(マリナーズ)、02年のA・ケネディ(エンゼルス)。ナ・リーグ記録は6打点で、89年にW・クラーク(ジャイアンツ)とA・ラミレス(カブス)がマークしている。
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> ■ゴジラinUSA
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>  この日は午後5時に設定された集合時間。その紙の隅に『バーニーは4時15分』との書き込みがあった。書いたのは主将のジーター。9日の地区シリーズ第4戦でウィリアムズが20分遅刻。延長戦の末、からくも勝利したが、以前はプレーオフで大遅刻した日に大敗を喫したことがあり、縁起が悪いと書き込んだものだった。普段は人格者として慕われるウィリアムズも“時間”だけは別。この日は15分前にクラブハウスに到着した松井秀も、“遅刻癖”が玉にきずなだけに、大一番でやらかせば、書き込まれてしまうかも。

松井、シリング撃ち!(σ・∀・)σドキューン!
海の向こうでも盛り上がってるね(o゚▽゚)9!



> リベラ、悲しみ乗り越えてのセーブ
>  【ニューヨーク12日(日本時間13日)=田代 学、後藤 茂樹】ヤンキースのマリアノ・リベラ投手(34)は悲劇を乗り越えてセーブ。故郷パナマの自宅プールで亡くなった親せき2人の葬儀を終えて、再渡米。試合中に球場に到着し、1点差に詰め寄られた八回二死三塁で登板してリードを守り切った。
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>  大ピンチで守護神が、マウンドに戻ってきた。1点差に詰め寄られた八回二死三塁で、リベラ参上。主将のデレク・ジーター内野手(30)に肩を抱かれ、こう言われた。
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>  「打ち取れよ」
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>  そのために、悲しみにくれる家族と別れ、ニューヨークへ戻ってきた。妻・クララさんのいとこと、その14歳の息子が9日、自宅プールを清掃中に感電死。地区シリーズでツインズを下した直後に悲報を聞いたリベラは、パナマへ緊急帰国していた。
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>  「家族と別れるのが一番辛かった。でも、一緒にいても何もしてあげられないし、自分には自分を必要とする24人のチームメートと監督がいる。そう家族に話してきた」
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>  この日の葬儀を終え、ニューヨークへ戻る決断をしたリベラ。行動は迅速だった。球団が5万ドル(約550万円)を負担して用意してくれたチャーター機で、午後3時半に出発。約4時間のフライト中は「ずっと泣いていた」。空港に着いてからはニューヨーク市警の先導を受け、球場へ到着したのは二回途中。五回にブルペンへ入ると、地元ファンの歓声を浴びた。
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>  「みんなから王様みたいに接してもらった。きょうは投げるつもりだったし、投げたかった」
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>  心身ともに疲労はピークに達していたが、一打同点のピンチではレ軍のケビン・ミラー内野手(33)を遊飛に打ち取る、普段と変わらない火消しぶりをみせた。
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>  九回一死一、二塁では投ゴロ併殺で試合終了。マウンド上で抱き合ったジーターから今度は「おめでとう」と声をかけられた。これでポストシーズン通算31セーブ目。リベラにもヤ軍にも、忘れられない夜になった。

>  「家族と別れるのが一番辛かった。でも、一緒にいても何もしてあげられないし、自分には自分を必要とする24人のチームメートと監督がいる。そう家族に話してきた」

なかせるせりふじゃねーか!(つД`)ノ

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