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20040808(日) 横浜×報徳学園戦&巨×阪 第三戦@東京ドーム

本日は、横浜×報徳学園戦巨×阪第三戦近×西第三戦中×横第三戦をお送りします。


> 【高校野球】横浜・涌井が先制2ラン&10奪K完投
>  (第86回全国高校野球選手権、第2日、1回戦、報徳学園2−8横浜、8日、甲子園)東の横綱・横浜(神奈川)が8−2で報徳学園(兵庫)に快勝。プロ注目の右腕・涌井秀章投手(3年)が今大会最速となる146キロ直球を武器に8安打10三振で2失点完投。打っても左翼へ先制の2点本塁打を放った。
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>  心地よい汗を流し、歓喜に頬を紅潮させた。今秋ドラフト1巡目候補の涌井が投打のヒーロー。横浜に春夏40勝目を呼び込み、渡辺監督に歴代単独6位となる通算36勝目をプレゼントした。
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>  「監督にいい贈り物ができてよかったです。自分でホームランが打てて楽になりましたけど、実は公式戦初だったので、驚きました」
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>  二回二死一塁の第1打席で打球を浜風に乗せ、左翼へ先制2ラン。公式戦初アーチで弾みをつけると、六回二死二、三塁では天高く打ち上げた打球が、野手のグラブをあざ笑うかのように走者一掃の二塁内野安打になった。計4打点をマウンドの起爆剤にした。
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>  三回にスクイズ(犠打)で1失点したあとは、尻上がりに調子をあげ、2失点完投で10奪三振。五回二死後、石井を三振にとった外角直球は、自己最速に2キロと迫る146キロだった。
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>  昨春選抜、広陵(広島)との決勝戦。当時のエース・成瀬(現ロッテ)が爪をはがすアクシデントに見舞われ、2年生の涌井が急きょ初先発し、3回2/3で6失点KO…。今夏の最大のテーマは昨春のリベンジだが、この勝利にはさらなる深みがあった。
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>  父方の祖母・ミイさん(71)が数年前に大病を患った。幼少時代、千葉・松戸市の実家で、涌井と8畳の和室で2人、枕を並べて眠っていた。体調が回復しなかった昨春は自宅観戦だったが、甲子園で孫を見ることを夢見て病気を克服。この日、ついに応援にきてくれたのだ。
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>  「おばあちゃんのためにも、勝ててよかったです」と涌井。松坂(現西武)を擁して全国制覇を遂げた平成10年春の1回戦の相手が、報徳学園だった。この滑りだしは吉兆。横浜が6年前の再現へ、走り出した。
> (山下 千穂)
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> ■涌井 秀章(わくい・ひであき)
>  昭和61年6月21日、千葉県松戸市生まれ、18歳。市立寒風台小2年で学校のチームでソフトボールを始めた。松戸第六中時代に『松戸シニア』で野球を始め、3年夏に日本代表として世界大会6位。横浜高では昨年新チームからエース。家族は両親と姉と祖母。血液型A。1メートル85、75キロ。右投げ右打ち。
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>  【その時】 試合終了の瞬間、涌井の母・たつ子さん(44)は、グラウンドの愛息に大きな拍手。神奈川大会優勝後に2日間、松戸市の実家に帰省したときに会って以来。「(昨春)選抜で負けて以来、努力してきたんじゃないかと思います。あまり話さない子なので、新聞が大きな情報源なんですよ。それだけに、きょうは勝った姿を見られてよかったです」
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>  ◆1年生で先発マスクの横浜・福田 「甲子園は大きいし、お客も多くて緊張した。自分のプレーはできたけど、次はヒットを打ちたい」
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>  ◆横浜・村田主将 「監督さんの体調が心配。僕らにできることはいい試合をすること。勝ち続けて喜ばせたい」
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> ★報徳学園・片山が16安打8失点
>  エースで4番の片山が毎回の16安打を浴び8点を失った。「失投をジャストミートされた。向こうの方が上だった」。打撃も2三振を含む4打数無安打。相手のエース・涌井に「球の切れと真っすぐの力があった」と脱帽した。今春の選抜大会に続く初戦敗退。また本来の力を発揮できなかったが、まだ2年生。甲子園の土は持ち帰らない。「もう1回ここでやりたい。戻ってきます」と力強く誓った。
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>  ◆報徳学園・佐藤主将 「守りからリズムをつくることができなかった。でも、片山のおかげでここまで来られたと思う」
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>  ◆エースの片山について報徳学園・仲井 「序盤から逆球が多く、調子は悪かった。横浜の打者は体が大きく、バッティングもうまかった」
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> 【名言迷言】
>  ◆途中出場で九回に三塁打を放った控えの主将・佐藤に報徳学園・永田監督 「彼はウチで一番練習する子。神さん(神様)は、ちゃんと見てはるんです」
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>  ◆さらに主戦ながら最後までエースナンバーを与えず、背番号『10』のまま投げさせた2年の片山に同監督 「あれは逆に練習せんのですわ。神さん(神様)が怒っとります」
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>  【青春満開】 顔色は優れない。テレビの代表インタビュー後は、お立ち台にヘタリ込んだ。「すいませんね。本当は横になっているのが一番いいと医者にはいわれてるんですが…」。横浜・渡辺元智監督(59)だった。歴代監督単独6位となる春夏甲子園通算36勝目をマーク。それはまさに身を削って積み上げた白星だ。
>  6月中旬に脳梗塞で倒れ、いまも体調は万全にはほど遠い。もともと心臓にも持病がある。まともに西日が当たる三塁側ベンチでの指揮。守備のときはベンチの奥に引っ込み、中盤以降、エース・涌井の投球はほとんど見ていない。「ホントは試合中、ずっと立っていたいんですが…。でも、1試合戦い、次の試合に自信がつきましたよ」。己にムチを打つ超人的気力。それはまさに59歳の青春満開だった。

流石涌井!(o゚▽゚)9!


> 巨人・木佐貫が天敵・金本斬り!弱気の虫を払しょく
>  (セ・リーグ、巨人10−9阪神、24回戦、阪神15勝8敗1分、8日、東京ドーム)ちぎれんばかりに、右腕を振った。1点リードの九回二死二塁。木佐貫が迎えたのは虎の主砲・金本。内角直球の真っ向勝負で三邪飛。ベンチ裏に引き揚げる時も、額の汗が止まらなかった。
>  「できれば、あそこは金本さんには回したくなかったんですが…。監督からも逃げるな、といわれましたから」
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>  八回、1点ビハインドの場面での登板指令を、意気に感じた。金本との対決の前には、堀内監督からマウンドでゲキも飛ばされた。「お前の球なら絶対に打たれない。持っているものすべてを出してみろ」。この声に押され、今季打率.455とカモにされた天敵を、ねじ伏せた。
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>  五輪代表のエース上原が抜け、代役と期待されながら、大事な場面で精神的なもろさが災いし、この試合の前まで5勝7敗、防御率5.18。木佐貫は2年目のジンクスに陥っていた。そこで、7月上旬の甲子園遠征中、首脳陣の“カウンセリング”を受けた。
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>  ピンチの時にマウンドで何を考えているのか、もろさの原因の追求。「ピンチの場面で『ボール先行』とか『四球はダメ』など、やってはいけないことが先に頭に浮かぶんだ」と阿波野投手コーチは分析。そこで、木佐貫は“男の誓い”をさせられた。
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>  「ピンチでは三振を狙いに行きます!」
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>  最高の形をイメージさせることで、弱気の虫を払しょくする。5日のヤクルト戦(神宮)に先発し、中2日で登板と、肉体的には厳しいが「投げられなくなるまで投げますよ」と強気の発言がでるほど、成果もではじめている。
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>  「いい形で接戦をモノにできたな。明日は(新聞の)休刊日だからなあ。駅売りで買うよ」
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>  堀内監督も珍しく冗舌になった。10日からは中日との首位攻防戦。芽をふきはじめた右腕の変身を武器に、決戦の地・名古屋に入る。
> (林 健太郎)
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>  ◆逆転勝ちにご機嫌の巨人・須藤ヘッドコーチ 「阪神戦は2倍のエネルギーがいるよ」
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>  ◆八回一死一塁で左中間への当たりを放ち二塁にヘッドスライディングした巨人・小久保 「最初から二塁に行くつもりだったからね。つないで勝てたのは大きいよ」
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>  ◆先発も5回6失点降板の巨人・佐藤宏 「(好投した)前回の阪神戦と同じように低めにボールを集めようと思っていたのですが、真ん中に集まって…。ゲームを壊してしまいました」
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> ★ペタジーニ2安打も打点、本塁打はストップ
>  好調のペタジーニは3打数2安打。しかし打点、本塁打はなく11試合連続打点、5試合連続本塁打でストップした。「個人の記録よりもチームが勝つことが大事。中日戦に限らずすべての試合が大切だ」と、早くも10日からの中日との天王山(ナゴヤドーム)に気合十分。
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> ★清水が3安打3打点で守備のミスを帳消し
>  悔しさをバットで晴らした。一回一死満塁の守備で、一度はグラブに捕球しながら送球の際にボールを落としたプレーを失策(落球)と判定された清水だったが、5打数3安打3打点。「まあ、そういう判定をされたのは仕方ない。とにかく勝ててよかったよ」とミスを帳消しにする活躍に最後は笑顔。
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> ★二岡が試合を決める2点適時打
>  1点を追う八回二死二、三塁で二岡が右前へ執念の2点適時打を放ち試合を決めた。「自分で決めてやる、と思っていました。打った瞬間、“落ちろ”という気持ちで走っていました。(落ちた先は)ボールに聞いてくれ、という感じ」といつもはクールな男もさすがに興奮気味だった。
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> 【データBox】
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>  (1)巨人の2ケタ得点は今季15度目(リーグ最多)で、阪神戦は4月23日の4回戦(○11−4=甲子園)以来、2度目。他のカード別内訳はヤクルト5、横浜5、広島2、中日1。
>  (2)4点以上ビハインドからの逆転勝ちは、今季7試合目。もちろん両リーグ最多で、2位は日本ハムの5試合。ちなみにセ・リーグの他球団は、阪神3、中日、広島2、ヤクルト1、横浜0。
>  (3)1試合5被本塁打は、7月25日の横浜戦(○11−9=横浜)で金城(2本)、種田、相川、村田に浴びて以来。球団ワーストは、昭和24年4月26日の大映戦(金沢)で喫した8被本塁打。


> 近鉄連敗…4番・北川ノーヒットで敗戦の責任を痛感
>  (パ・リーグ、近鉄3−4西武、22回戦、西武12勝10敗、8日、大阪ドーム)悔しさに顔が紅潮していた。西武に2連敗。アテネ五輪のため戦線離脱の中村に代わり、4番に座る北川は4打数ノーヒット。敗戦の責任を痛感していた。
>  「すいません。何とか切り替えるしか…」と声を絞り出した。2点を追う三回に反撃。同点にしてなお一死満塁。しかし、三ゴロ併殺打で勝ち越し機を潰した。4日に4番に起用されて以来、4試合で16打数1安打。3割を越えていた打率も今季最低の.296まで下がった。
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>  打順変更の声も聞こえてくるが、正田打撃コーチは「(4番を)外さない」とキッパリ。「信頼して使っている。頑張ってもらわないといけない選手だからね」と擁護する。
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>  気が付けば5位・ロッテと0.5ゲーム差。4番・北川が復活しない限り、プレーオフ進出は遠のくばかりだ。
> (土井 高志)
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>  ◆三回無死満塁から中前に同点適時打を放った近鉄・水口 「変化球をうまくセンターに弾き返すことができました。センター方向に意識がありますから、上手に打てましたね」
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>  ◆6回1/3を被安打6、3失点で降板した近鉄・川尻 「きょうは全体的によくもなく、悪くもなく平均点のピッチング。腕は振れていたし、自分の持ち味は発揮したと思う」
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> ★山下が4年振りの猛打賞
>  アテネ五輪参加で不在の中村の代役として三塁を守る山下が4年振り2度目となる猛打賞をマークした。六回一死一、二塁では渋太く中前に同点適時打。ただ1点を追う八回の一死一、三塁の好機には見逃し三振に終わった。「開き直って打席に入りました。チャンスで打てたけど、最後の三振が…。リラックスして次も頑張りたいです」と語った。

むぅ…


> 横浜・佐々木が3戦連続救援失敗…自身初の3連発被弾
>  (セ・リーグ、横浜2−3ヤクルト、20回戦、ヤクルト15勝4敗1分、8日、横浜)自らのふがいなさに怒る気力さえなかった。3試合連続で救援失敗した佐々木は「こたえたね。裏切っているのでつらい」と、うつろな表情のままベンチ裏に消えた。2点リードの九回、切れのないフォークボールを土橋、岩村と立て続けにスタンドへ運ばれ同点。古田には直球を左翼席に運ばれた。自身初という屈辱の3連発に「もう年なんでしょ」と自虐的につぶやいた。一時的な不調なのか、それとも…。「頭の中をもう一度ゼロに戻さないと」。36歳、プロ15年目で正念場が訪れた。
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>  ◆佐々木について横浜・山下監督 「体の問題じゃない。修正する部分は本人が一番分かっていると思う。次もまたいってもらう」
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>  ◆今季初先発で6回無失点の横浜・加藤 「中継ぎと思って全力でいきました」
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> 【データBox】
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>  横浜・佐々木の1試合3被本塁打は、平成2年6月10日のヤクルト戦(札幌・円山)で柳田、池山、広沢克に喫して以来、14年ぶり。このときは先発登板だった。1試合3失点は、平成8年5月26日の中日戦(横浜=5失点)以来。

中日相手に打たれてどうする!(゚Д゚;)が〜ん

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