BACK
20040614(月) 近鉄×オリックス合併!(゚Д゚;)

> > オリックス社長「手順に沿い合併進める」
>
>  近鉄との合併に合意したオリックス小泉隆司球団社長(63)が14日、神戸市須磨区のYahoo!BBスタジアムで記者会見した。合併については「話を聞いた時、うまく進めばいいなと思った。2つの球団が一緒にやっていこうということで、これからいろいろと話し合う」と述べた。
>
>  さらに「了承も得ないのに青写真を作っても意味がないと思っている」との考えを示し「われわれは(パ・リーグ理事会、実行委員会、オーナー会議の)手順に沿い、みなさんの理解を頂いて手順通り進めたい」と、承認後に球団名や本拠地など具体的な合併案を詰めていく方針を強調した。
>
>  現場への事情説明については「監督には昨日説明した。選手には試合前にきちっと経緯を説明する」と述べ「ファンの方にはご心配をかけた。なんとか不満の残らないようにしたい」と話した。
> [2004/6/14/11:37]
  >
> オリックスが近鉄吸収の方向で合併交渉
>
>  近鉄に大激震が走った。近畿日本鉄道の山口昌紀社長(67)と近鉄バファローズの小林哲也球団社長(60)は13日、大阪市内のホテルで会見し、オリックスと合併することで基本合意したことを明らかにした。年間40億円の赤字を計上し経営悪化に追い込まれたことで合併を決断。合併の形態は今後煮詰めるが、オリックスに吸収される形となる方向だ。実行委員会、オーナー会議で承認を得た上で、早ければ05年度シーズンから新チームを活動させたい意向を示した。プロ野球界の合併は57年の毎日と大映以来、47年ぶりになる。
>
>  山口本社社長は、小林球団社長同席で会見し、オリックスと合併の方向で交渉を進めていることを明らかにした。「赤字続きで、鉄道が公益事業であることを考慮した場合、回収見込みのない資金を球団に投入していくのは、会社の性格上、無理なことだ」と、決断に至った理由を明かした。
>
>  近鉄は5月初旬に、オリックス宮内オーナーから球団経営に関する会談の申し込みを受けた。山口社長は「お互い球団経営が苦しいから話し合おうということになった。その席で両チーム一本化することで合意した」と説明。ただ、現実的にはオリックス側が主導権を握る見通しで、合併交渉は近鉄が吸収される方向で行われそうだ。
>
>  近鉄はパ・リーグでもっとも古い歴史をもつが、ここにきて本社の経営不振とともに球団も赤字続きだった。入場者数の減少、年俸高騰、年間10億円の大阪ドーム使用料などで経営が圧迫され、年間40億円もの赤字を計上。5月24日の連結決算報告の席では、本社経理担当の岩田専務が「聖域を設けずに収支改善を図る」と発言。グループにとっては、球界の老舗バファローズも“聖域”ではなくなっていた。
>
>  近鉄では赤字解消の方策として、今年1月31日に球団の命名権(ネーミングライツ)を年間36億円で売却するプロジェクトを発表。しかし野球協約に抵触するとされ、球界首脳から猛反発を受けて撤回に追い込まれた経緯がある。山口社長は「赤字の垂れ流しは何とかしたい」とし、グループ内部で改善策の検討を継続していた。同社長は「今の経済状況では売却は難しい」とし、「選択肢として一番実現性の高い方策だと思った」と、合併が最適な判断だとの結論に達した。長引く不況と、買収に必要な参加料30億円が足かせともなり、買い手がつきにくい状況があった。また今月末に本社の株主総会が控えており、この時期に来年以降の見通しを明確にしておきたい思惑もあったようだ。
>
>  今後は、実行委員会、オーナー会議の承認を得て、今オフにも新チームを発足させたい意向。本拠地をどうするかを含め合併の形態など、さまざまな話を詰めていくことになる。
> [2004/6/14/09:29 紙面から]
>
> > 1リーグ10球団制へ!もう1組合併
>  プロ野球パ・リーグの大阪近鉄バファローズとオリックス・ブルーウェーブの合併合意が13日、発表された。合併が成立するとパ球団は6から5に減り、セ・リーグを含めて1リーグ制などへの球界再編が一気に加速する可能性が出てきた。球界に強い影響力を持つ巨人渡辺恒雄オーナー(78)が議長を務めるプロ野球の最高決定機関であるオーナー会議が7月7日に予定されており、両球団は今季終了後の合併を目指し議題に上げるとみられる。日本のスポーツ界をリードしてきたプロ野球は、歴史的な岐路を迎える。
>
>  近鉄とオリックスの合併合意がこの日午後、電撃的に発表された。合併が具体化すれば、球界再編が加速すると見られる。あるパ・リーグ関係者は「両球団の合併問題は、リーグ再編をにらんだものです。水面下の構想では10球団での1リーグ制がある。順位は地区別の東地区5球団、西地区5球団の東西で決めて、その優勝チームによる日本シリーズ開催が考えられる」と具体的に話した。
>
>  合併問題は今後、パ・リーグ、セ・パ両リーグの実行委員会などを経て、7月7日のオーナー会議で議論されるが、関係者は「近鉄、オリックスが合併する案はすでに出ていた。セ・パ問わず、もう2球団が1つに合併すれば、球界の1リーグ制が現実味を帯びてくる」と指摘した。
>
>  パ各球団はセ・リーグとの交流戦開催を熱望したが、セの球団の反対で、とん挫した経緯がある。その時点でリーグ再編への動きが具体化してきたという。昨年オフから東京ドームを本拠地とする日本ハムが札幌ドームへ本拠地を移転したが、それも全国へ満遍なく球団を散りばめる1リーグ制をにらんだものとみる向きもある。ファンからすれば、対戦カードなど新鮮さもあって、観客動員も期待できる。
>
>  黒字経営の巨人でさえも今季はテレビの視聴率が低迷。読売グループ内からは打開策として、セ・パの交流戦を熱望する声が出ていたほどだ。選手の年俸高騰などで各球団の経営は圧迫され、「1リーグ制」を希望する球団関係者は少なくない。パ・リーグが5球団になった場合でも、球界関係者の中には「リーグ戦実施は可能」との見解もある。しかし、例えば3連戦を2カード組んだ場合、1チーム3、4日試合から遠ざかることになるなど、興行的に圧倒的にデメリットが生じる。
>
>  仮に1リーグ制が浮上しても問題点はある。セ各球団からすればドル箱の巨人戦の試合数が減ることも考えられる。オーナー会議では、球界に強い影響力を持つ渡辺オーナーが議長を務める。同オーナーはこの日、球団を通じて「今後、近鉄、オリックス両球団の考えも聞き、根来コミッショナーのご意見をうかがいながら、7月7日のオーナー会議で議長としてオーナーの皆さんの見解をうかがいたい。その後のことは根来コミッショナーのもとで野球協約の解釈、必要があればその改正を含めてまとめていただきたいと思います」とコメントした。
>
>  球界再編への鼓動は間違いなく強くなった。オーナー会議は、日本シリーズ終了後の11月にも開催されるが、この時期まで延びれば、来季の開催日程編成などに甚大な支障をきたす。今オフを目指す近鉄、オリックスの合併を契機とした球界再編は、7月7日のオーナー会議で、何らかの方向性が示される可能性は高い。50年、2リーグに分立し、セ8球団、パ7球団でスタートした日本プロ野球は、歴史を半世紀以上さかのぼり、再び激動の時代を迎えようとしている。
> [2004/6/14/09:29 紙面から]
>
> ダイエーは球団継続保有を明言
>  近鉄とオリックスの合併について、ダイエー本社は13日、球団を継続保有する考えをあらためて示した。ダイエー本社の土谷忠彦常務取締役広報・FDH管掌(56)が「我々は球団売却や合併という考えもないし、そういう話もまったくない。球団を保有する、これまでの姿勢と何ら変わりない」と話した。
>
>  2球団合併の一報は、これまで身売り騒動に揺れ続けたダイエー球団にも激震が走った。佐藤球団代表は「びっくりした。コメントのしようがない」。高橋球団社長も「中身の分からないことはコメントのしようがない。パ・リーグの球団経営は苦しい? だから、強くないといけない。おかげさまで我々は観客動員も多い」と話すにとどめた。
>
>  リーグでダントツの観客動員数を誇るダイエーでも、毎年10億円近くの赤字を計上するなど、決して球団経営は芳しくない。今年はダイエー本社が進めている再建3カ年計画の最終年度にあたるが、主力取引先銀行のUFJグループが大幅赤字を計上し、再建計画への影響も注目されている。それでもダイエー本社の土谷常務取締役は「球団については球団経営という点だけでとらえられない。本業にも影響が大きい」と話す。ダイエー本社が業績目標を達成した04年2月期決算でも、優勝セールなどで大きく貢献した相乗効果のあるソフトだけに、球団保有の必要性を強調した。
>
>  現場サイドも気にならないはずがない。王監督は「経営する側、現場、ファンの立場がある。我々だけの考え、ファンだけの考えを押しつけても仕方がない。成り行きを見守るしかない」と話した。2年連続日本一へ好調に歩を進めるダイエーも、今後、両球団の交渉の推移や球界の動きを注視していくことになりそうだ。
> [2004/6/14/08:58 紙面から]
>
> 手順に沿い合併進める−オリックスの小泉社長
>  オリックスの小泉隆司球団社長(63)が14日、神戸市須磨区のYahoo!BBスタジアムで、近鉄との合併交渉について記者会見し「(合併の話を聞いた時に)うまく話が進めばいいなと思った。2つの球団が一緒にやっていこうということで、これからいろいろと話し合う」と述べた。
>  さらに「了承も得ないのに青写真を作っても意味がないと思っている」との考えを示し「われわれは(パ・リーグ理事会、実行委員会、オーナー会議の)手順に沿い、みなさんの理解を頂いて手順通り進めたい」と、承認後に球団名や本拠地など具体的な合併案を詰めていく方針を強調した。
>  現場への事情説明については「監督には昨日説明した。選手には試合前にきちっと経緯を説明する」と述べ「ファンの方にはご心配をかけた。なんとか不満の残らないようにしたい」と話した。
>
> ◆根来コミッショナー、合併には理解示す
>
>  プロ野球の根来泰周コミッショナーは14日、近鉄バファローズとオリックス・ブルーウェーブが合併することで合意した件について初めて報道陣に対応し「プロ野球も経済の一環として、もうけないと健全な娯楽が提供できない一面もある。もうけなくても(球団経営を)やれとは言えない」と理解を示した。 >  東京・内幸町のコミッショナー事務局に姿を見せた根来コミッショナーは、合併によりパ・リーグが5球団となった場合の公式戦開催について「昔は7チームでやっていたこともある。知恵を出せばできると思う」と話し、現時点での1リーグ制移行には否定的な見解を示した。
>  合併の件を自らが知らされた時期について問われた同コミッショナーは「においは感じていた」と明言を避け、21日の実行委員会、7月7日のオーナー会議での議論が前提になることを強調した。その際、「(議論の)スタートということで、みんな、そんなに反対はない」と私見を述べた。
>  しかし、解決課題として選手の(契約)問題、地域権、そして吸収合併だけで対等合併などには触れていない野球協約の改正など挙げた。
>
>  根来泰周コミッショナーの話 「これから協議に入るということ。各球団がイエス、ノーをいう前に先走って言う立場にない。パ・リーグがどういう形で出てくるのか。早急に結論を出さないと選手も動揺する。これが前兆で、あとで本震が来るのか、それともこれが本震なのか。僕にはよく分からない」
>
>  太田房江大阪府知事の話 「大阪を本拠地として活躍する唯一の球団で、多くの府民に長年親しまれてきただけに非常に驚いている。大阪に残ってほしいというのが率直な私の気持ち。合併に向けては、まださまざまな協議がされるようであり、事態の推移を当面見守っていきたい」
>
>  矢田立郎・神戸市長の話 「率直に言って驚いたが、これからの推移を見守りたい。オリックスは震災後、市民球団として「がんばろう神戸」を合言葉にリーグ優勝、日本一を成し遂げるなど、復興を目指す神戸市民に夢と希望と感動を与えてくれた。今後とも市民球団としてオリックスの選手が活躍する姿を応援していきたいと、ファンともども希望している」
>
> ◆表情硬い近鉄ナイン−合併表面化から1夜明け
>
>   近鉄はオリックスとの合併合意が表面化して1夜明けた14日、東京遠征に出発する前に大阪ドームで練習した。
>  午前中に集まりだしたナインは、正午ごろからウオームアップを開始。移動日の練習にしては通常より報道関係者の数も多く、選手は心なしか表情は硬いまま口数も少なかった。
>  梨田監督は「寂しさもあれば、むなしさもある」と言い、今後については「やっぱり合併させなければよかったな、と思わせるぐらいのいい試合を見せたい」と話した。
>
> ◆近鉄上げ、オリックス下落−親会社株価に明暗
>
>  プロ野球、オリックス・ブルーウェーブが近鉄バファローズと合併を進めていることを受けて、14日午前の東京株式市場では両球団の親会社の株価は明暗を分けた。
>  年間40億円に達する赤字を抱えるバファローズの経営から事実上撤退する見通しの近畿日本鉄道の株価は、負担軽減の期待から値上がりし、一時、前週末に比べて14円高の414円と5月28日以来の高値をつけた。
>  一方、オリックスの株価は、負担増の懸念から大きく値を下げ、一時、300円安の1万2250円まで売られた。
>
> 合併で近鉄が事実上の“消滅”、球界は1リーグ制へ加速
>
>  球界、激震−。近鉄の山口昌紀本社社長(68)は13日、大阪市内で記者会見し、近鉄とオリックスを合併させることで基本合意したと発表した。同社長は「回収の見込みのない経営資源投入は無理」と経営難が理由であると説明。オリックス側が合併の主導権を握る見通しで、今後はオーナー会議などで他球団の了承を得ることになるが、5球団での変則的なリーグ存続、さらには球界再編などに向けて、事態は依然として予断を許さない情勢だ。
>
> ◇
>  ナニワの老舗球団・近鉄が“消滅”という最大の危機に立たされた。
>
>  この日午後、大阪市内のホテルで近鉄の山口昌紀本社社長は、小林哲也球団社長とともに緊急会見に臨んだ。約200人に及ぶ報道陣に明かされたのはオリックス側とのトップ会談で、両球団が合併する方向ですでに話し合いが進んでいるという衝撃事実だった。
>
>  「ご承知の通りの赤字が続いており、鉄道事業という公益事業に携わる以上、回収の見込みのない経費資金を野球に続けて投入していくのは無理だと考えてきた」(山口電鉄本社社長)
>
>  会見によるとオリックスの宮内オーナーから話を持ちかけられたのは4月後半。5月の連休明けにトップ会談が実現、両球団の合併案は具体化に拍車がかかった。
>
>  近鉄球団が本拠地を藤井寺球場から大阪ドームに移した2年目(平成10年)以降、深刻な赤字に悩まされてきた。一方で近鉄本社もバブル期に盛んだった不動産部門の業績悪化で損失が拡大。近鉄劇場など不採算部門の撤退で今年3月期には5年ぶりの黒字に転じたものの、年間約40億の赤字が明るみになった球団はグループ内では最大のお荷物となっていた。
>
>  今年1月には年間約35億円で球団名を売却する命名権(ネーミングライツ)ビジネス案も表面化するなど、財政負担を少しでも減らすため、あらゆる手法を検討している最中だった。
>
>  また、2年連続の最下位に低迷したオリックスも昨年の観客動員は127万5000人、前年比15.9%増ながら「有料入場者は3分の1もいない」(球団関係者)との生々しい証言も。経営そのものにも好転の兆しはなく、現状打開を探っていた両者の思惑が一致した格好となった。
>
>  状況的には今後オリックスの宮内オーナーの主導で、合併に向けた調整に入るが、7月7日のオーナー会議での承認を含めて、今後も問題は山積している。選手や球団スタッフの処遇。本拠地の問題。今季から導入されたプレーオフの意義も損なわれかねない。
>
>  もしオーナー会議で承認が得られず、差し戻しとなった場合も、もはや近鉄に球団経営をゼロからやり直す余力は残っていない。もはや“ギブアップ”状態。球界としても、今回の異常事態を認めたくはないが、認めざるを得ない状況に追い込まれている。
>
>  球団経営は球界というよりもむしろ、深刻な関西の経済界が抱える大問題となっている。再び1リーグ制、球界再編成に向けた可能性を指摘する声もある。転機を迎えようとしている日本プロ野球。風雲急を告げる。
>
> ★山口、小林両氏に聞く★
>
>  −−宮内オーナーと話を始めたのはいつか
>
>  山口昌紀電鉄本社社長 「そういう意向の話があったのは4月後半。球団経営がお互い苦しいから一度話し合おうじゃないかと。ゴールデンウイーク明けにお会いし、両チームを一本化していく方向で合意した」
>
>  −−近鉄単体での経営はもう不可能なのか
>
>  「鉄道という公益事業に携わる以上、回収の見込みのない経営資金を野球に続けて投入していくのは会社の性格上、無理だと考えてきた」
>
>  −−合併合意なのか
>
>  「合併に向けて話し合いを進めることで合意した段階。球場やその他の問題はすべてこれから」
>
>  −−合併が実現すれば、球界再編に発展していく可能性も出てくるが
>
>  「それは野球界の問題であって私どもがコミットする問題ではない」
>
>  −−命名権売却の計画は頓挫したが、今回は実現性を踏まえた決断か
>
>  「それはまだわれわれの願望の域を出ない」
>
>  −−合併のメリットは
>
>  「選択肢として一番実現性の可能な方策を考えた。売却というのは買い手がなくては成立しないものですから」
>
>  −−現場に説明は
>
>  小林哲也球団社長 「基本的にはこの会見が終わってから、監督に説明するつもり」
>
>  −−基本的に大阪に球団をもっていくという前提で交渉するのか
>
>  「オリックスさんにはオリックスさんの考え方があります。私どもにも私どもの考えがありますし、その辺のすりあわせが必要と思う」
>
> ★近鉄・田代オーナーも「やむを得ない」
>
>  近鉄・田代和オーナー(77)はこの日、奈良県生駒市の自宅で心境を語った。かつて本社内で後援会長も務めた球団の最大の理解者だが「やはり事業というのは経営。確かに感傷はありますが、感傷を断ってでも、処理をしなければならないこともあります」とやむを得ない状況を説明した。
>
>  今回の合併を聞いたのは5月の連休明けの山口・宮内会談直後。「オーナーとして大筋は了承しました」。ただ、半世紀を超える球団の歴史の中で応援してくれたファンに「心が痛みます。(ファンが)これからも一緒になって新球団を盛り立てていってほしい」と願いを込めた。
>
>  ◆オリックス・宮内義彦オーナー 「コメントする立場にない。われわれは毎日、会社同士の取引としていろいろなことをやっているが、すべての話は相手があることだから、信義の問題として、途中で何かを言える立場にはありえない」
>
>  ◆オリックス・小泉隆司球団社長 「どちらから申し出たと言うことではなく、お互いの話し合いの中でこういう結論(合併案)に至った。(球界再編については)チームが判断することではなく、リーグとかプロ野球全体が考えることだから、何とも言えない」
>
> ★近鉄バファローズ★
> --------------------------------------------------------------------------------
>  近畿日本鉄道を親会社として昭和24年、2リーグ分立を機に球団を創設、パ・リーグに加盟した。当初のチーム名は近鉄沿線の名産品、真珠にちなんでパールス。同34年に猛牛とあだ名された千葉茂氏が監督に就任、チーム名をバファローに改め、同37年からバファローズ。長らく低迷したが、同54年に西本幸雄監督の下でリーグ初優勝。平成9年に本拠地を藤井寺から大阪ドームに移し、同11年から『大阪近鉄バファローズ』と正式呼称を変更。リーグ優勝が4度あるが、12球団で唯一、日本一を達成していない。オーナーは田代和氏。
>
> ★オリックス・ブルーウェーブ★
> --------------------------------------------------------------------------------
>  昭和63年10月、オリエント・リース(その後オリックスと改名)が阪急ブレーブスを買収、オリックス・ブレーブスとして新球団をスタート。平成2年11月にブルーウェーブと改称した。94年から仰木彬監督が指揮を執り、地元神戸が阪神大震災に見舞われた同7年にパ・リーグ優勝、翌8年には日本シリーズで巨人を4勝1敗で破り、日本一に輝いた。その後はイチロー、長谷川ら主力選手が次々と米大リーグに流出して戦力低下、最近2年間は最下位と低迷している。本拠地はヤフーBBスタジアム。オーナーはオリックス本社の宮内義彦会長。
>
> ■近鉄問題の流れ■
>
> ★1月31日 『近鉄』の命名権を年間約36億で売却すると発表。巨人・渡辺オーナーが「協約違反だ」と激怒
>
> ★2月1日 足高球団取締役が選手会長の礒部に事情説明。球団そのものの売却については否定
>
> ★2月4日 小林球団代表(当時)から事情説明を受けた根来コミッショナーが撤回を要求
>
> ★2月5日 永井球団社長(当時)が「今のままでは理解を得られない」と命名権売却を撤回
>
> ★2月10日 田代オーナーが宮崎・日向キャンプを訪れ、選手や首脳陣に一連の命名権売却騒動について陳謝
>
> ★3月2日 永井球団社長が3月末の退任を正式表明。後任には小林球団代表が昇格
>
> ★5月25日 近鉄本社が球団赤字額が40億円に近いことを発表。岩田専務が「タブーを設けずに施策を検討したい」と、球団売却も選択肢の一つであることを示唆
>
> ★5月26日 森球団取締役が会見し「(球団売却も)可能性としては排除していないが、その方向では検討していない」とコメント
>
> ★野球協約★
> --------------------------------------------------------------------------------
>  第三十三条(合併) この組織に参加する球団が他の球団と合併するときは、あらかじめ実行委員会およびオーナー会議の承認を得なければならない。この場合、合併される球団に属する選手にかんしては、必要により第五十七条(連盟の応急措置)および第五十七条の二(選手の救済措置)の条項が準用される。
>
>  第五十七条の二(選手の救済措置) 球団の合併、破産等もっぱら球団の事情によりその球団の支配下選手が一斉に契約を解除された場合、または前条による連盟会長の斡旋が失敗し同様の事態となった場合、もしくは斡旋が不調に終るおそれが大きい場合は、実行委員会およびオーナー会議の議決により、他の球団の支配下選手の数は前記議決で定められた期間八十名以内に拡大され、契約解除された選手を可能な限り救済するものとする。(いずれも原文)
>
> ■過去の球団合併■
>
> ★翼&金鯱(昭和16年) 戦時下、主力選手の軍隊への召集が続き、1月13日に合併。表面的には対等合併だったが、実質的には翼の主導。チーム名は大洋となる(横浜の前身、大洋ホエールズとは無関係)。
>
> ★西鉄&西日本(同26年) 2リーグ分立後、セ・リーグの西日本パイレーツが球団存続を断念し、1月29日、同じ福岡を本拠地とするパ・リーグの西鉄クリッパース(現西武ライオンズ)に吸収合併。西鉄ライオンズとなる。西日本の選手の保有権をめぐって、西鉄とセ・リーグが対立。数選手はセの球団へ入団した。
>
> ★大洋&松竹(同28年) セ・リーグ最初の覇者となった松竹ロビンスだったが、27年、経営難から主力選手を大量放出。結局、この年は最下位に終わり、28年1月27日、大洋ホエールズ(現横浜ベイスターズ)と合併。洋松ロビンスとなった。30年から再び大洋ホエールズに。
>
> ★大映&高橋(同32年) 29年にパ・リーグに加盟した高橋ユニオンズだが、初年度から6位(8球団中)、8位、8位と振るわず、3年で消滅。2月26日、大映スターズに吸収合併。大映ユニオンズとなった。
>
> ★毎日&大映(同32年) 同年2月に高橋を吸収合併した大映だったが、戦力的にはあまり変わらず、リーグ最下位。11月24日に毎日オリオンズ(現千葉ロッテマリーンズ)との合併が承認される。12月18日に大毎オリオンズとなり、35年にはリーグ優勝を果たす。
>
> ★過去の合併に伴う保有選手の移動★
>
> ▼西鉄と西日本の場合 西鉄(パ・リーグ)が西日本(セ・リーグ)を吸収し「西鉄ライオンズ」が誕生。新球団は「合併なのだから選手は全員、新球団の所属」と主張。一方、セ・リーグは「旧西日本選手の保有権は連盟」と譲らなかった。最終的に西日本選手のほとんどは西鉄に移ったが、南村不可止(侑広)外野手、平井正明(三郎)内野手は巨人移籍。混乱に乗じての引き抜きと問題視された。これらのトラブルを機にコミッショナー制が確立された。
>
> ▼大洋と松竹の場合 セ・リーグ球団同士だったため、西鉄・西日本のような混乱はなかった。しかし、松竹の看板選手だった小鶴誠外野手、片山博投手は広島カープへ、安居玉一外野手は、国鉄スワローズに連盟主導で移籍している。連盟の狙いは、弱小球団の戦力強化にあった。
>
> ▼大映と高橋の場合 経営難に陥っていた高橋を大映が吸収合併。このとき、高橋の所属選手は連盟の指導で3球団に振り分けられた。笠原和夫監督ら33人は新球団に所属し、近鉄パールスに4人(伊藤四郎、小沢文夫、田中照雄、青木淳)、東映フライヤーズに3人(飯尾為男、中野隆夫、筒井敬三)の割り振りだった。
>
> 野球協約改正も、巨人・渡辺オーナーが示唆
>
>  日本球界に大きな衝撃が走った。近鉄とオリックスが合併で基本合意という知らせにパ・リーグ関係者も奔走。「内々に聞いていた」から「コメントできない」まで−。注目の7・7オーナー会議で議長を務める渡辺恒雄オーナー(78)=読売新聞グループ本社会長=は野球協約の改正も示唆し、事態の収拾に務める姿勢を示した。
>
> ◇
>  球界首脳も両球団の記者会見を受け、対応に追われる1日となった。
>
>  最大の注目は、球団合併の最終的な承認の場となるオーナー会議(7月7日)で議長を務める巨人・渡辺オーナーの動向だった。この日は休日ということもあり、姿を見せなかったが、巨人−広島15回戦が行われた東京ドームで巨人広報部を通じてコメントを発表。
>
>  「両球団の考え方も聞き、根来コミッショナーのご意見をうかがいながら、7月7日のオーナー会議で議長としてオーナーの皆さんの見解をうかがいたい。その後は、コミッショナーの下で野球協約の解釈、必要あれば改正を含めてまとめていただきたい」
>
>  命名権(ネーミングライツ)問題が表面化した際、さらにはパ・リーグのプレーオフでもパ・リーグの手法に異議を唱えて、日本シリーズのボイコットまで示唆したこともあったが、今回ばかりは近鉄側が完全に経営面でお手上げ状態ということもあり、事態の収拾にみずから乗り出すことになりそうだ。
>
>  合併が承認された後も選手の移籍問題、5球団という奇数チームでは必ず1日、試合を行わない球団が出てくる。果たしてそのままリーグを維持すべきなのか、それとも1リーグに移行されるのか。渡辺オーナーの考えが今後も大きく球界を左右するのは間違いない。
>
>  また、両球団の所属するパ・リーグでは日曜日にもかかわらず、急きょ連盟事務所で小池唯夫会長(71)、村田繁事務局長が会見を開いた。
>
>  「内々に(近鉄の)小林球団社長から聞いていた。大阪ドームから長期契約の話があり、経営が苦しいということだった」という小池会長は「伝統ある球団だし、これまで通りが1番いい。パとしては2リーグで切磋琢磨するのが望ましい」と改めて1リーグ制について否定的な姿勢を示すとともに、21日の実行委員会を前に、17日に緊急のパ・リーグ理事会を開くことを決定した。
>
>  一方、都内の根来泰周コミッショナー(71)の自宅前には午前中から約20人の報道陣が押しかけた。留守の同コミッショナーに代わって「旅行に出かけており、本日中には戻りません」と家人が応対した。
>
> ★パ・リーグ関係者の声★
>
>  ◆日本ハム・今村純二球団社長 「うちは何も聞いていない。日本ハムとしては北海道をフランチャイズにして頑張るだけだ」
>
>  ◆日本ハム・小嶋武士オーナー代行 「詳しいことを聞いていないのでコメントできない。来週早々にも緊急理事会があると思うので、そのときに報告を受けることになる」
>
>  ◆ロッテ・重光武雄オーナー 「(合併問題について)今はちょっとお話しできません」
>
>  ◆ロッテ・瀬戸山球団代表 「寝耳に水です。それ以上のコメントは思い浮かびません」
>
>  ◆西武・星野好男球団代表 「近鉄側から連絡は入っていません。17日の緊急理事会で正式に話を聞きたい。その内容を(堤)オーナーに報告します」
>
>  ◆西武・和田一浩選手会長 「選手の立場としては、所属選手が70人近くいる状況は避けたい。近鉄もオリックスの選手も、自分たちがどうなるのか不安だと思う」
>
>  ◆ダイエー・中内正オーナー 「詳しく聞いていないし、軽はずみなことは言えないので、コメントは差し控えさせてほしい」
>
>  ◆ダイエー・王監督 「オーナー会議で合意しても、野球機構があるからね。これから機構で議論になるだろうけど、われわれは成り行きを見守るしかない」
>
>  ◆村田繁パ・リーグ事務局長 「両球団が事務折衝レベルでそういう話をしていることは聞いていたが、理事会、実行委員会などで議題に上がったことはない。早急に理事会を開催しなければならないと思う」
>
>   ◆近鉄、オリックス両球団で監督を務めた仰木彬氏(現野球評論家) 「両球団には長いことお世話になっていたので、球団がなくなるのはさびしい。ただ、パ・リーグのおかれている状況や経済事情を考えれば致し方ないかもしれない」
>
> ★セ・リーグ関係者の声★
>
>  ◆巨人・土井誠球団社長 「一口に合併といっても、野球協約の適用条項を始めクリアすべきさまざまな点がある上、単にパ・リーグだけの問題ではない事柄もある。将来のプロ野球人気の維持、発展のために、当球団としては最も適切な結論に至るように対応していきたい」
>
>  ◆ヤクルト・倉島今朝徳常務取締役連盟担当 「今の球界では、わずかな球団を除いて経営が苦しい。こういう話が出ても不思議なことではない。21日の実行委員会で何らかの説明があると思うが、12球団で頑張っている中で残念なことだ」
>
>  ◆横浜・砂原幸雄オーナー 「いずれオーナー会議で協議されると思うが、その場を通じての話し合いを見守るしかない」
>
>  ◆横浜・峰岸進球団社長 「今までと同じやり方をしていたら経営は成り立たないということだろう。他山の石とする。TBSは(横浜球団を)買ったばかりだから、そういう(球団売却などの)話はないと思う」
>
>  ◆中日・白井文吾オーナー 「今後合併するのもはっきりしないわけだし、一緒にやるといってもどう一緒にやるのか。具体的なことがはっきりしていないので、コメントのしようがない」
>
>  ◆中日・西川順之助球団社長 「実行委員会やオーナー会議で議題に上がるまでは対応しようがない。ただ、パ・リーグの2球団だけの問題だけでは済まない。1リーグ制はメリットもあるだろうが、デメリットもある」
>
>  ◆広島・鈴木清明球団取締役 「今は何とも言えないが、問題はたくさんあると思う。2球団だけの話ではない。(契約解除された場合の)選手にしても、年俸のことを考えるとうちは簡単には獲得できない。実行委員会での説明を聞いてみないといけない」
>
>  ◆日本プロ野球選手会・松原徹事務局長 「選手会は、今回の件について何の説明も受けていない。選手の稼働に関する問題なので、選手会との協議なく決定できる事項ではない。現時点では当然、この動きに賛成することはできない」
>
>   ◆古田敦也・労組選手会会長(ヤクルト) 「(選手の)身分保障などの事情をきちんと聞いてからだが、必要ならば選手会として何らかのアクションを起こすことになるかもしれない。7月に選手会総会があるので、そこで話し合うことになると思う」
>
> 【江本孟紀】個々の球団経営より全体維持の方法を探れ
>
>  南海、阪神と関西の球団でプレーした身としてはこの日の発表は寂しく感じたね。他球団も続き10球団、8球団での1リーグという流れになるのかもしれんけど、球団経営が健全化されたとしても野球界全体の将来を考えれば疑問が残る。
>  頂点が小さくなれば、プロへの入り口が狭くなり、野球人口という総面積も狭くなる。1リーグでは日本シリーズも消滅し、ファンの興味も薄れる。経営圧迫はいずれは繰り返される。
>
>  エモトの考えはむしろ球団の拡張。今の時代、球団を持とうとする企業はない? だからこそ拡張するにはどうすべきかを考えるべきよ。
>
>  赤字の原因の1つはファームの保持。米国のように切り離し、35人前後だけを保有する。そこに入れない選手は社会人でプレーする。ロースターからもれた有名選手がプレーするのなら、マイナー球団を持とういう企業家も出てくるかもしれん。むしろプロとノンプロという異様な二重構造を改善するいい機会よ。
>
>  法大ではプロから声がかからず、野球をやめようかと思ったとき、声をかけてくれたのが今は廃部となった熊谷組。翌年東映に入り、南海に移ったけど、経営危機だった東映を昭和48年2月に買い取り、同年11月日本ハムに売却したのは日拓の西村昭孝社長やった。
>
>  1年保持しただけでも相当な支出やったそうやけど、西村社長の英断がなければ北海道に球団が誕生することもなかった。個々の球団経営より球界全体のパイを維持する方法を今こそ議論すべきよ。
>
> 阪神・久万オーナーは1リーグ制OK「10球団が許容範囲」
>
>  「1リーグ制を検討する用意はあります」−。近鉄とオリックスの合併問題が浮上した13日、阪神・久万俊二郎オーナー(83)は神戸市内の自宅前で球界再編への可能性について触れ、「パ・リーグの(再編への)意思表示があれば、検討します。10球団が許容範囲」と踏み込んだ発言を行った。東の巨人と並ぶ、西の人気球団の名物オーナーは近鉄、オリックスの合併が成立した場合の球界再編を受け入れる姿勢だ。
> ◇
>  球界に大きな衝撃を与えた近鉄、オリックス両球団の合併への合意だが、阪神の総帥は驚くどころか、極めて平然と受け止めた。
>
>  「予想はしていました」と口を開いた久万オーナーは、「だってそうでしょう。今季の(近鉄本社の)連結決算が赤字となれば、株主にどう説明するんですか。球団のことを言わざるを得ない」。同じ関西の私鉄で、来年度から着工する西大阪線の順延事業では相互乗り入れを果たす近鉄本社、そして球団の経営状態は熟知しており、一連の動きが予想の範囲内だったことを示した。
>
>  7月7日のオーナー会議で4分の3の承認が得られれば、来季からパ・リーグ球団は6から5に減る。セ・リーグを含めて1リーグ制への球界再編の可能性が出てくる。そうなれば、東の巨人・渡辺恒雄オーナーと並び、西の人気球団として阪神・久万オーナーの意向は大きな鍵を握るが、「わたしは1リーグでもかまいません。(リーグが)存続できないというなら仕方ない」と、リーグ再編を受け入れる考えも初めて示した。
>
>  さらに、「へんてこりんなのは困るが、パ・リーグが(1リーグ制への)意思表示をしてくれば検討する用意はあります。10球団が許容範囲。8球団が理想です」と、1リーグ10球団制を念頭に置いていることも明らかにした。
>
>  これまで同オーナーはプロ野球の球団数について、「本来、球団数は観客数に応じて決まる。その球団数によって、リーグ編成が決まる」という持論を展開していた。近鉄、オリックス合併は、まさに観客数が球団数削減につながった。
>
>  「まずパ・リーグが考えを決めること」という同オーナー。同じ兵庫県をフランチャイズとするオリックスと大阪の近鉄の合併による阪神への影響については、「それはありません。ウチの球団にはしっかりファンが根付いている」と言下に否定した。
> (植村 徹也)
>
> ★大阪ドームには「行きません」
>
>  近鉄、オリックスが合併し、新球団のフランチャイズをオリックスの本拠地・ヤフー!BBスタジアムとした場合、近鉄の本拠地だった大阪ドームは主を失う。同球場を経営している(株)大阪シティードームは、集客力の見込める阪神に興行を要請するはずだが、阪神・久万オーナーは「うちは大阪ドームには行きません」と拒絶した。甲子園球場という日本野球界のメッカを本拠地に持ち、自前の球場で使用料も無料。高い球場使用料が推測される大阪ドームでの試合数増は「有り得ない」という考えだ。
>
>  ◆阪神・岡田監督 「どっちから持ちかけたんかなぁ。他球団のことやからわからんけど、これでむつかしくなるなぁ。12球団が11球団になるとな。わからんけど、見守るしかないわね」

き、近鉄が…近鉄が無くなってしまう(T_T)

> 完全試合の明大・一場、巨人入団が決定!
>
>  今秋ドラフト自由獲得枠の目玉、明大・一場靖弘投手(21)の巨人入団が13日、決定した。MAX154キロ右腕をめぐっては巨人、阪神、横浜が激烈な争奪戦を展開してきたが、複数のプロ野球関係者の証言によると、この日までに一場が巨人入団の意志を固めた。同日の全日本大学野球選手権2回戦の広島経大戦(神宮)では、大会史上4人目の完全試合を達成。輝く勲章を携え、東京六大学秋季リーグ戦終了後の10月下旬にも巨人入りを正式に表明する。
> ◇
>  大学NO・1右腕の底力を、マウンドで実証してみせた。明大・一場が全国大会の大舞台で完全試合を達成。広島経大相手に13奪三振、内野ゴロ13、内野フライ1と、外野に1回も打たせなかった。103球の熱投で快挙を成し遂げたこの日、巨人入団を決意したことが、複数プロ関係者の証言で判明した。
>
>  「群馬出身とあって在京思考が強い上、あえて競争が激しい巨人に身を置いて、さらなるレベルアップをしたいと考えているようだ」とあるプロ関係者。他の関係者も「良くも悪くも注目度が高く、過酷なチームに飛び込む決意を固めたようだ」と証言した。
>
>  昨年末から、巨人、阪神、横浜が熾烈(しれつ)な争奪戦を展開してきた。平成2年以来、連覇から遠ざかる巨人は、桑田、工藤らの高齢化が進む中、投手王国を再構築するには154キロ右腕の獲得が絶対条件とあって一場獲りに全力。阪神は明大OBの星野シニアディレクターがパイプを生かし、また横浜も元明大監督・荒井信久氏が4月にスカウト部長に就任して、獲得態勢を整えた。しかし、一場が決断したのは巨人。今後、両球団は方向転換を余儀なくされる。
>
>  自らの決断を祝うように快挙を果たした一場は「一生に一度は完全試合をしてみたいと思ってました。今後の目標? まだ考えていません。プロに入ってからの話ですね」。昭和51年の第25回大会で駒大・森繁和投手(現中日投手コーチ)が果たして以来28年ぶり4人目の完全試合で、11年ぶりの準々決勝進出を果たし、最高の笑顔だった。
>
>  巨人にとっても歓喜の一日になった。ネット裏でスコアブックを手に観戦した三山秀昭球団代表(57)は「完全試合に立ち会えて感激しました」と手放しで喜び、「これで一喜一憂はしません。高校時代から追いかけてきて、潜在能力の高さと頑健なところをミスターも褒めているんです」と、巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(68)の評価まで口にした。
>
>  この日を初戦に4連戦になる明大。秋のドラフトを控え、一場は「スタミナを見せていきたい。もちろんそれには勝たないといけません」と優勝へ意欲を見せた。完全試合に日本一。輝かしい勲章をひっさげて、巨人入団を果たす決意だ。
>
> ★一場 靖弘(いちば・やすひろ)
>  昭和57年7月5日、群馬県生まれ。21歳。桐生一高から明大に進学。高校2年時の夏の甲子園で正田樹投手(現・日本ハム)の控え投手ながら全国制覇を経験。エースとなった3年時は夏の甲子園に出場も初戦敗退。大学では東京六大学の春季リーグ戦で初先発初勝利を挙げるなど1年から活躍。六大通算成績は52試合26勝15敗、防御率2.02。1メートル83、82キロ。右投げ右打ち。
>
> ★巨人・過去10年のドラフト指名上位★
> 年度 指名順 選 手(出身校) 位 
> 平6 (1) 河原 純一(駒   大) 投 
> 平6 (2) 織田 淳哉(早   大) 投 
> 平7 (1) 原  俊介(東海大相模高) 捕 
> 平7 (2) 仁志 敏久(日本 生命) 内 
> 平8 (1) 入来 祐作(本田 技研) 投 
> 平8 (2) 小野  仁(日本 石油) 投 
> 平9 (1) 高橋 由伸(慶   大) 外 
> 平9 (2) 川中 基嗣(日本通運浦和) 内 
> 10 (1) 上原 浩治(大 体 大) 投 
> 10 (2) 二岡 智宏(近   大) 内 
> 11 (1) 高橋 尚成(東   芝) 投 
> 11 (2) 谷  浩弥(田村コピー) 投 
> 12 (1) 阿部慎之助(中   大) 捕 
> 12 (2) 上野 裕平(立   大) 投 
> 13 (1) 真田 裕貴(姫路工業高) 投 
> 13 (3) 鴨志田貴司(水戸短大付高) 投 
> 14  自  木佐貫 洋(亜   大) 投 
> 14  自  久保 裕也(東 海 大) 投 
> 15  自  内海 哲也(東京 ガス) 投 
> 15 (2) 西村健太朗(広 陵 高) 投 
> 【注】自は自由獲得枠、平成13年から巡目
>
> ★野間口は変わらず巨神バトル
>
>  社会人NO・1右腕、シダックス・野間口貴彦投手をめぐっては、依然、巨人と阪神が激しい争奪戦を繰り広げている。19日からは都市対抗東京都予選がスタート。「今は野球に集中したいので、進路については予選が終わるまで話しません」と、希望進路について沈黙を貫いている。
>
> ★野間口貴彦(のまぐち・たかひこ)
>  昭和58年5月31日、兵庫県生まれ。21歳。関西創価高では3年時に春のセンバツで4強入り。創価大に進学も1年時の9月に中退し、シダックス入社。平成15年夏の都市対抗では準優勝に貢献し、若獅子賞を受賞。同年、キューバで行われたW杯で全日本入りし、2勝を挙げて銅メダルを獲得。MAX151キロの速球とスライダーが武器の本格派右腕。1メートル83、85キロ。右投げ右打ち。
>
> ★他のドラフト候補★
>
>  明大・一場の巨人入り確定で、今後最も激烈な争いが予想されるのが大学NO・1左腕、日大・那須野巧投手だ。横浜、ロッテ、オリックスが自由獲得枠で狙っており、中日も東北・ダルビッシュ有投手の指名から方向転換。さらに西武なども興味を示しており、今後新たに獲得に乗り出す球団が出てきそうだ。争奪戦から撤退した球団は、現在、日本ハムだけが1巡目指名を表明しているダルビッシュへの切り替えが予想される。また、ヤクルトは早大・田中清康投手を自由獲得枠で狙う。


前日

前日(巨×広第三戦)
同日
翌日

翌日(巨×横第一戦)
BACK