> 清原逆転2ランで今季初ホームお立ち台 > <巨人8−2阪神>◇12日◇東京ドーム > > 巨人清原が今季初めて東京ドームのお立ち台に立った。 > 1点を追う4回2死一塁で、井川の速球を右翼席に運ぶ逆転4号2ランを放った。 > いつもの「ハッスルポーズ」の後には親友ローズと熱い抱擁。 > ベンチ裏に下がると堀内監督から「ナイスホームラン!」というお褒めの言葉をもらい > 「ありがとうございます」と > 笑顔を浮かべた。 > 木佐貫と並んだお立ち台では > 「枯れかかった自分に水をくれているというか、勇気と元気を与えてくれている。本当にありがとうございます」 > とファンに頭を下げ、右翼席をさらにわかせた。 > > [2004/5/13/08:15 紙面から] > 木佐貫完投2勝、復活の12K > <巨人8−2阪神>◇12日◇東京ドーム > > 中3日登板の巨人木佐貫が汚名を返上した。 > 9回、155球目の直球に葛城のバットが空を切る。 > 12奪三振とらしさが戻ってきた。 > 今季2度目の完投は、4月10日以来の2勝目。清原とお立ち台に上がると、やっと表情を緩めた。 > 「最後はバタバタでしたね。先輩に申し訳ないです。投げさせてもらってチャンスあるうちに頑張らないと」 > 悲壮感もあった。 > 3回、赤星には15球粘られたが、根負けせずに三振に仕留めた。 > > 8日の広島戦では2回4失点で非情の降板命令。 > 堀内監督には池谷投手コーチを通しておきゅうをすえられた。 > しかし翌日には清原に声をかけてもらい、阿部や清水にも温かい言葉をかけてもらった。 > 「チームに迷惑かけっぱなしでしたから。先輩に声をかけてもらってありがたかったです」 > とナインへの感謝の気持ちを忘れない。 > > 前日11日、ブルペンで阿波野投手コーチに左肩の開きを注意された。 > 試合前にもシャドーピッチングをするなど、崩れかけたフォームのチェックを怠らなかった。 > 上原が左太ももを痛め、復帰のメドは立っていない。 > 昨年の新人王も精彩を欠いていた。 > 阪神には本拠地東京ドーム5戦目にして、ようやく初勝利。 > 一夜にして2位に再浮上。 > 本人だけでなく、チームにとっても大きい1勝となった。【沢畠功二】 > > [2004/5/13/08:03 紙面から] > 巨人阿部人類最速20号!守備でも体張る > > <巨人8−2阪神>◇12日◇東京ドーム > > セ界レベルじゃない。正真正銘の世界最速だ! > 巨人阿部慎之助捕手(25)が7回、阪神井川から20号2ランを放った。 > 日本球界のみならず、強打者ひしめくメジャーの記録をも抜く33試合で20発の超特急だ。 > 守備でも魅せた阿部は、8回にも適時二塁打を放って打撃部門3冠王(打率3割6分9厘、44打点)にも躍り出た。 > 阿部の勢いで、再び首位を行く虎を1ゲーム差の射程内にとらえた。 > > 阿部のすごさはついに海を越えた。 > 1点リードの7回無死一塁。井川の外角直球をたたくと、打球は黄色いメガホンで埋まる左翼席に飛び込んだ。 > 33試合での20号到達は、日本記録どころか大リーグ・マグワイアの35試合目を超えた。 > 「記録は知ってました。うーん、僕でいいんですかねえ」 > 首をひねりながらも笑みがこぼれた。 > > 世界最速の1発は、ベンチが一体となって生まれた > 。火をつけたのは清原。 > 1点を追う4回2死一塁で、井川から逆転の4号2ランを放った。 > これで開幕から続くチームの連続試合本塁打記録を33に更新。 > さらに試合前「開幕戦で打たれた自分が記録をストップさせる」 > と話していた井川に、屈辱を浴びせる1発にもなった。 > 本塁打直後に井川の話を伝え聞いた清原は「あっ、そうっスか。それは残念やったねえ」 > 痛快なやりとりに、試合中の一塁側ベンチを爆笑の渦が包んだ。 > > 盛り上がったベンチを、さらに阿部が守備で勢いづけた。 > 1点リードの7回表2死一塁。好投を続ける木佐貫が、井川に速球を打たれ左中間を割られた。 > 一塁走者の矢野が同点のホームを狙う。 > だが阿部はあきらめていなかった。 > 「投手に初球の真っすぐを打たれて、バッテリーとしては格好悪いですから。死ぬ気で抑えにいきました」 > ローズ、元木と中継されたボールを受けた阿部が、左足で懸命のブロック。 > アウトのコールとともに、殊勲打のはずの井川はがっくりとうなだれた。 > 「あれは大きかったな」と堀内監督も絶賛のプレー。 > 気落ちした虎のエースに、巨人打線が襲い掛かったのは直後の7回裏。 > 阿部に続き、清水、ローズもダメ押し弾を放った。 > > 阿部は8回にも適時二塁打を放ち、2試合連続の猛打賞。 > 打率を3割6分9厘に上げ、本塁打、打点と合わせて3冠王の座にもついた。 > 左方向へのアーチは今季7本目。 > 「捕手やってると、逆方向に本塁打を打たれるのはダメージが大きいんですよ。打順的にも、外角の球が多いでしょう」 > 捕手の視点から左方向を意識して練習を重ねてきた成果だった。 > 机上の計算では、実に84本ペースだ。 > > 相手のエースをめった打ちにして、チームの勢いは一気に盛り上がる。 > 「清原さんの1発で勢いづいたのもあるし、木佐貫に勝たせようという雰囲気がみんなにあった。 > 勝ってもらわないといけない投手だし、今日の勝ちはすごく大きい」 > 「世界一男」阿部を筆頭にした圧倒的な破壊力が、巨人を首位奪回、そして独走へと加速させていく。【大塚仁】 > > [2004/5/13/09:13 紙面から]
前日 前日(巨×阪第一戦) |
同日 |
翌日 翌日(巨×阪第三戦) |