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 +/- {PLUS/MINUS} Interview

 +/- {PLUS/MINUS}

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あなた方の作品ではいつも美しいメロディを聴くことができますが、いいメロディを生み出すためのコツは? メインのメロディを書く時はギターを弾きながら鼻歌のパターンが多いですか? あるいはアレンジのアイデアが先にあって、そこから歌メロを思いつくことなどもあるのでしょうか?
James:だいたいは演奏しながら興味深いのが出来てきたなって感じたら、音楽に合うようにメロディを考えていくんだ。変拍子の多用は間違いなくメロディ・フレーズにもかなりの影響を与えてると思う。その曲が変拍子の時は、その変拍子な感じを隠すようなメロディを書きたくなるね。聴く人達に、変拍子ではなくメロディに集中してもらいたいんだ。僕らは全部の曲がナチュラルに感じられるようにしたいんだよ。とはいえ普通の拍子の曲でも、パトリックも僕も独特のメロディ・センスが出るな。なんでなのか理由は分からないけど。
8曲目のスライド・ギターがとても印象的ですが、この楽器をフィーチャーしようと思いついた経緯は?
James:ペダル・スティールのことはずっと好きなんだ。で、クリスがケリー・クラークソンとのツアーを通じてペダル・スティールの神プレイヤーに出会ったんで、ぜひ彼にこのアルバムで弾いてもらわなきゃって思ったわけ。とても美しい音だと思うよ。
今作には、そのペダル・スティールでブルース・ボウトン、トランペットにはゲイリー・オルソンといったゲスト・ミュージシャンが参加していますが、彼らとのコラボレーションはいかがでしたか? 感想を聞かせてください。
James:ゲイリー・オルソンは僕の古い友人で、マージ・レコーズのレディバグ・トランジスターに在籍してる。同じくマージに所属してたヴァーサスにいた頃は、何回か同じフェスティヴァルに出演したこともあるんだよ。さらに、お互いの家がストリート3本を挟んだだけの距離だったということもあった。最近だと、レディバグ・トランジスターにドラマーが必要な時はクリスが手伝ったりもしてるし。それで今回、僕らのレコードにトランペットが欲しいなと思ったんでゲイリーに頼んだんだ。彼は素晴らしいよ、見事だったな。そしてブルース・ボウトンは、去年ケリー・クラークソンと一緒にツアーしたReba McEntireと一緒にやってる人なんだけど、彼の方からクリスに「もしレコードでペダル・スティールが欲しかったら呼んでくれ」って申し出てもらっちゃってね。僕はずっとペダル・スティールが好きだったから、実際に手に入れて弾けるようになりたいと何度も考えてきたんだ。ただ、とても難しい楽器だから、習得するには長い時間がかかるだろうけど……そんなわけで、僕らはブルースに声をかけて曲を送り、彼はそれに3〜4パターン吹き込んだものを送り返してきてくれた。最高のものが得られて、とても上手くいったと思う。
今も話に出たように、クリスはケリー・クラークソンのバック・メンバーに起用されましたが、どんな体験でしたか? 印象に残っているエピソードや、やってみてよかったことなど教えて下さい。
Chris:すごい経験だったよ。その過程で、たくさんのグレートなミュージシャンに出会って、素晴しい友情を築くことができた。彼らの中には新作にゲスト参加してくれた人もいるし、他の人たちからもアルバム制作時において重要なフィードバックをもらったんだ。みんな「ぜひプラス/マイナスを手伝いたい」って感じだった。あ、それからライヴ・アースで「こんな大勢の人間、見たことない」ってぐらいの観客の前で演奏したことも最高にエキサイティングだったね!
2005年にインタビューした時、ジェームスは「ライドを再発見した」と言ってましたが、ここ数年、バンドの中ではどんな音楽が聴かれ、流行っているのかを教えて下さい。
James:この何年かゾンビーズにハマってる。それから最近またちょっとエリオット・スミスも聴くようになった。あ、あとはローズバッズだね、ローズバッズを聴き込んでるよ。
Chris:僕はジョン・ブライオンをよく聴くね。それからタン・ドゥンとかモダンなコンポーザーにも興味ある。そして、MGMTは僕の夏のヒットだったよ。
さて、アルバム・リリース後さっそく来日が決まっていますね。しかも今回はヴァーサスも一緒ということで期待は高まります。どんなショウをやりたいと思っていますか? 次に日本に来た時やってみたいことなど、ジャパン・ツアーへ向けての意気込みを聞かせてください。
James:今回はそんなに長くはいられないんだけど、いつでも日本に行くのは楽しみなんだ。友人達に会うのが待ちきれないよ。あと、新しい食べ物を試すのもね。
Chris:そう、ニュー・フード! 温泉、それから日本酒をもっと試してみたい。時間があったら酒蔵にも行ってみたいなあ。
ジェームスとパトリックは、ヴァーサスとしても演奏するのですよね? 2つのバンドではどのように意識を切り替えているのでしょう? 両者の最も大きな違いなどについて教えてください。
James:そうだな、最大の違いは2人とも歌う必要がないってこと。歌いながら演奏するのが、ライヴでプレイするのに最も難しいことなんだよね。実際、僕はヴァーサスでプレイしても汗すらかかないんじゃないかな! ヴァーサスでギターを弾くのは気分がいいよ。たぶん寝ながらでもできるね。プラス/マイナスの場合は、もっとハードで難しいし、いつでもより集中しなければならないんだ。


※本インタビューは、国内盤アルバムのライナーノーツ用にとられたものを再構成したものです。

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