日々のレッスンの様子や、感じたことを書いていきます。

前々回、2002年12月に行った発表会のプログラムに出演者の自己紹介文を兼ねて「私の夢」というコメントを載せました。

その時、私自身もコメントを書かせていただいたのですが、そこからの抜粋です。

 

「・・・わたしが一番大切にしている音楽を通して、こどもたちが幸せな大人になるのをお手伝いするのが、私の夢。何か困ったことが起きても、自分の力で乗り越えていける勇気とたくましさを、音楽はきっと与えてくれる。そして、もちろん楽しさもね。・・・」

 

このときの思いは、今もずっとかわりません。私たちの仕事は、「音楽そのもの」を教えることであると同時に、「音楽を通して」自分のメッセージを伝えていくことでもあると思っています。

一番小さい1歳半クラスでは、最後の10分間に、お母様方と話し合いの時間を設けています。その子の人間形成にとって一番大事なこの時期、自信をつけてあげる、みんながあなたのことを大事に思っている、自分のことを好きになれる・・・そんなことを周りの大人たちが、子どもたちに伝えていかなくてはと思います。

自分の事をかけがいのない存在だと、絶対的に思えるのはごく小さい時に自尊心をはぐくんであげる事が大切だそうです。そして、自分を大事だと思えればこそ、自分自身も、他の人も大事に思うことができるのです。

 

音楽の力で、すべてが解決するという思い上がりはありませんが、少なくとも私にも「音楽を通してなら」子どもたちにそんなメッセージを伝えていけるかもしれない・・・と思っています。子どもたちの悲しい事件を目にするたびに、胸が痛むこのごろなので・・・

といっても、私が踊るわけではありません・・・1歳クラスで今週やる予定のお歌です。

 

連休に山に行ってきました。関東地方は晴れたみたいなのに、私の行った先は、信じられないくらいの大嵐。突風吹き荒れ、川の水位はすごくて、びっくりしました。でも、ようやく3日めに晴れたので、ゴンドラに乗って標高1300メートルの湿原へ。目指すは、色とりどりの葉っぱです。気温が急に下がったせいか、木々は紅葉の色々な過程の色をグラデーションで見せてくれます。前日の突風のせいで、きれいなままの葉っぱがいっぱい落ちていて、絨毯のよう。嬉しくて、いっぱいいっぱいいっぱい拾い集めました。

人もあまりいなかったので「葉っぱのダンス」の歌をずっと歌いながら歩いていました。6/8拍子のその曲は、高いところからひらっひらっと落ちてくる葉っぱの動きにほんとうにマッチしていて、教室の中で歌うのより、いっそういきいきとしてきます。

 

お土産の葉っぱは今度の一歳クラスのレッスンで使います。山の香りと秋の色をはやくみんなに届けてあげたい！