2004年8月19・20日旅行記 鉄道最高地点を目指せ
 
 
(3) 鉄道日本最高地点を目指せ(前編)。
 
 
 
8/20(木)、朝早いうちに目が覚めました。窓の外を見ると、今日も天気は良さそう。今日はいよいよ、今回の旅の最大の目的である[鉄道日本最高地点]を目指します。
 
ホテルのレストランで朝食を済ませ、のんびりと支度をし、8時半くらいにチェックアウト。散歩がてら街を歩きつつ、甲府の駅へと向かいます。城跡を利用した公園なんかもあって、なかなかに風情のある街の様です、甲府。また今度ゆっくりと時間をかけて見てみたい場所ですね。
 

甲府の街なみ。
結構な都会の中に、お城跡が…

甲府駅で列車待ちの間、様々な列車の姿が。
これは新宿へ向かう[スーパーあずさ]
 
甲府の駅へと到着。乗る電車は9:07発の[あずさ3号]。昨日乗ってきた電車と同じですね。
 
…と、ここで何やらトラブル。なんでも中央線の東京都内で人身事故が起こったらしく…
 
[あずさ3号]は約50分の遅れ見込み!!
 
 
…まいった。中央線が人身事故で遅れることが多々あるのは知ってましたけど、まさか旅先でその影響を食らってしまうなんて…。て言うか、なんか僕って毎回旅行に行くたびに何かしらトラブルに見舞われるんですけど? しかも鉄道関係ばかりで…(涙)
 
まあ遅れる列車を待っていてもしかたがないので、その先発の臨時特急[あずさ73号]に乗ることに。これも定刻より10分少々遅れて、9時20分頃にやってきました。
 
車両はE257系だったので一安心。いや、臨時列車だけに昔の古い車両とか使われるんじゃないかと危惧してたんですが…ホントこれで183系のボロ懐かしい特急とか来たらやるせなさ過ぎます。
 
今回は乗車時間も短いので普通車を選択。普通車の車内もなかなかいい雰囲気です。照明はグリーン車と同じ間接照明中心ながら、白い照明が壁の白さと相まって清潔な感じ。そしてちょっと派手なシートの色と天井荷物棚付近のブルーが軽快でカジュアルな印象を生み出してます。ちなみにこの荷物棚付近の色は、号車によってブルーだったりピンクだったりと変わる様です。
 
シートの座り心地もなかなか。シートピッチはグリーン車に較べれば狭いものの、それでも充分な広さはありますし、シート自体もグリーン車の様な重厚さは無いものの、体にほどよくフィットして快適。まあ普通車でこれだけのグレードがあるのなら、わざわざ高いお金を払ってグリーン車に乗ることもないかな、と言うのが正直な感想でしょうか。E257系のグリーン車、シート配列は普通車と変わらない四列配置ですし、飲み物などの付帯サービスがあると言うワケでもないですし…。それに普通車ではトイレの匂いが客室に漂ってきたりとかもなかったですが(爆)
 

E257系普通車車内。
軽快・清潔にしてカジュアルな印象。

小淵沢の駅に到着した[あずさ73号]
E257系の、貫通型先頭車です。
 
乗車時間30分ほど、9時50分位に小淵沢に到着。ここで日本で最も高い場所を走る鉄道こと、[小梅線]に乗り換えます。
 
ホームに停まっていたのはキハ110系。ローカル線の輸送改善用に投入された気動車です。車内はセミクロスシート配置で、ワンマン設備があったりとローカル線区に対応した造りですが、カーテンが横引き式だったりと無駄に豪華な一面もあったりします(笑)
 
乗る列車は9:59発の臨時列車。時刻表には[八ヶ岳高原列車1号]とあります。でも、別にヘッドマークだとかがついてるワケでもなく、駅の案内でも「臨時列車」とアナウンスがあるだけ…。せっかく愛称付きの列車なら、もっとそれを前面に押し出して欲しかったかなぁ…。
 
でもこの110系。ドア横には何やらイラストが描かれています。「やっピー君」とあります。八ヶ岳をもじって「やっピー」なのか? なんだかよく分からないゆるキャラ(Cみうらじゅん)ですが、どうやら小海線のマスコットキャラの様で…。
 

小淵沢駅停車中の110系気動車。
一応[八ヶ岳高原列車1号]の愛称付きですが…

やっピーくん。
一体なんなんだキミは!!
 
定刻通りに走り出した[八ヶ岳高原列車1号]。この110系、気動車と言っても音は結構静か。昔、気動車って言うとやたらとディーゼルエンジンの音がうるさかった記憶があるのですが、そんなことはありません。でも個人的には気動車はあのうるさい位のうなりが好きだったなぁ…。
 
列車は緑の森の中を走っていきます。[小淵沢]から[野辺山]まではほんの4駅なのですが、時刻表で見ると時間は30分ほどもかかります。どうやら駅間距離が長い模様…。
 
車内は子供連れやグループなどの観光客で結構な賑わい。でも一人旅風は僕だけ(笑) でもそんな多数の観光客も[野辺山]の手前、[清里]で大半が降りてしまいました。さすが軽井沢と並ぶ一大避暑スポット清里。そして降りた人数の半分くらいの乗車があって列車は[清里]を出ます。
 

キハ110系車内。
セミクロス配置です。

森の中を列車はひた走る。
線路の左も右も緑・緑。
 
そして[清里]を出てしばらく、列車の進行方向右には大きなパラボラアンテナの様な物が見えてきます。野辺山には国立天文台があるのだそうで…あとで見学に行ってみることにします。
 
やがて列車は急にスピードを落とし、アナウンスが入ります。「まもなく、鉄道日本最高地点を通過…」
左側を見るとそこには確かにありました。「JR鉄道最高地点」と書かれた、木製の碑が立っています!! そう、今まさに僕は、日本の鉄道最高地点を通過したのです…。
 

鉄道最高地点を通過。
やりました…!!

そして野辺山に到着。
日本で一番高い場所にある駅です。
 
そしてそこからすぐ、[野辺山]の駅に到着しました。日本で一番高い場所にある駅です。(厳密に言えば、トロリーバスやロープウェイなどでもっと高い場所にある駅もあるのですが…。でもまあ、普通の[鉄道]で一番はやはり野辺山でしょう)
 
ここで降ります。駅のホームには「JR線最高駅野辺山」と書かれた碑が立っています。ホームはニ線あるのですが、そのどちらのホームにも立っています。やはりここは訴えたいところなのでしょう(笑) また、何かよく分からない看板も立ってますが…本当に何なのかよく分からない。
 

「JR線最高駅野辺山」の碑。
最高です。よく分からんけど確かに最高。

なんなんだコレ…。
一応「JR最高駅」とか書かれてもいるけど。
 

お決まりの記念撮影でございます(笑)
到達記念に。

駅を出ると、そこにもこの様な碑が。
「東日本鉄道最高駅野辺山」とあります。
 
駅では記念入場券を売っているので、まずはそれを購入。その入場券が、最高駅到達の証(?)となるみたいですが、ここには稚内や枕崎にあった[到着証明書]の様なものはないみたいで、ちょっと残念…。
 
あと、色々なグッズやら売ってたのですが、その中に「やっピーくんピンバッジ」の文字が!! しかもこれだけPOPまで造ってでかでかと売り出してます。やはりこの[やっピーくん]、小海線売り出し中のマスコット的ゆるキャラアイドルってことなんでしょうか。
 
 
…結局ピンバッジ、買っちゃったけどな
 
 
駅の外に出てみると、ここにも「最高駅」の碑が立っていました。今度は石碑。そして書かれている文字も微妙に違います。「東日本鉄道最高駅野辺山」。
 
さて、せっかくここまで来たことですし、これからこの野辺山を色々散策してみようと思います。先ほど列車の中から見た「日本鉄道最高地点」の碑。あの場所へも実際に行ってみたいですし、他にも色々と面白いものがありそうです。
 
そして、駅前にレンタサイクルを発見!! 最初はタクシー使って色々回ろうかとも思いましたが、せっかくなら自転車で、自分自身でこの野辺山の風を感じながら走る…最高じゃないですか。
 
 
では、行ってきます!!
 
 
 
 
 
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