ヒップホップを代表するラッパーの一人です。レコード・デビューは92年のサントラ『Deep Cover』のタイトル曲で、ハイ・トーンでの滑らかなラップで高い評価を得ました。同じ年に「デス・ロウ」の第一弾アーティストとしてドクター・ドレの初ソロ作『Chronic』にも大フィーチャーされ、Ｇファンク・ブームに大きな貢献をします。その後、デビュー作の制作中に殺人幇助（ほうじょ）罪の容疑で裁判（96年に無罪となる）になり、デビュー作『Doggy Style』の発売は延期になり93年に発表され、同盤は大ヒットしました。が、今度は「デス・ロウ」の混乱が始まり、ドレが離脱します。96年、トゥパック死後に発表された『The Doggfater』では、ドレも関わっておらず、レーベルの混乱を引きずった重い雰囲気ただよう作品となっています。その後、「デス・ロウ」を離れ、大きな成果を残し続けています。