Chart Maniacsによる
2005年Chart座談会
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今年、本当に久しぶりにChart Mania年末座談会を開催しました。今回の座談会に集まってもらった方はdaboyさん、はまべさん、いのっぴーさん、Sakaさん、nyockyさん、Lemmonさん、そして私MORIの7人。年齢も音楽の趣向も違うこの7人が2005年の洋楽シーンをどう見たのか、ごゆっくりとお楽しみください。 【その前に】 今回の座談会は2005年12月30日に当サイトのチャット会場で行ったものを再編集したものです。しかし、こちらの不手際で11:10分から11:20分までのログが無く、その部分に発言されていたnyockyさんには迷惑をかけてしまいました。この場を借りて深くお詫びいたします。 参加者の紹介 MORI (このサイトでもあるChart Maniaの管理人。) daboyさん(Amrican Music Chronicle、AMC、時計仕掛けのグランジサイトの管理人。) はまべさん(Meantimeスタッフの一人。Breakoutなど担当) いのっぴーさん(2005年C-1チャンプ。Inoppizm サイト管理人) Sakaさん(2004年C-1チャンプ。) Lemmonさん(The Apartmentサイトの管理人。映画にも詳しい) nyockyさん(2005年C-1に初参戦してくれました。これからも宜しく!) 2005年のベストシングル&アルバム MORI: さてここに集まった皆さんはかなりの洋楽マニアの方だと思います。2005年の全米の年間チャートも発表されたことですし、まず皆さんの今年のベストシングルとアルバム、そして2005年を代表するアーチストを語って座談会を進めようと思います。まずはdaboyさんからお願いします。 daboy: アルバムはM.I.A.の「Arular」。シングルはKanye Westの「Gold Digger」。アーチストはMariah Carey。M.I.A.は00年代の最高傑作のひとつだと思う。PrinceとかPublic Enemyが好きだったらなおさら。 MORI: M.I.A.というのはチャートにあまり出ていないのでチェックできてませんでした。いのっぴーさんは知っていますか?。Kanyeさんといい天才が出てきた感じがしますね。 いのっぴー: M.I.A.は各媒体の評価を見て後追いで知りました。個人的にははまらなかったけど評価が高いのは頷けます。 はまべ: Kanye Westの「Gold Digger」は何回聴いても飽きなかったですね。僕も個人的に大好きです。 daboy: Kanyeの曲、聞けば聞くほど味が出てくるループというのも珍しいよね。 MORI: では今年のC-1チャンプでもあるいのっぴーさんのベストをお願いします。 いのっぴー: アルバムはMaceoの「Straight Out The pot」。サウスものだけどあまり売れていません。シングルはPehabの「Last Tatto」。一応、ミクスチャー・ロック系になるのかな?。アトランタの二人組です。アーチストはGorillaz。モダン・ロック系の流れを一気に変えた印象があるので。 MORI: シングルとアルバムは全く知らない名前ですね。Gorillazというのは意外でした。いのっぴーさん(R&B、Hip Hop系)からそう来るとは。 Saka: Rehabって名前はどこかで見たことがあったんですけど、2人組なんですね。それでロックとは。 いのっぴー: Rehabは多分WNNX-FM(Atlanta)のみでエアプレイされた曲だと思うんだけどメジャー感もあって地方のヒットにしておくのはもったいない。スクラッチも良い感じです。前作(1st)ではGoodie Mobをゲストに招いていました。 Saka: Gorillazは好きでした。特に「Feel Good Inc」の出来は素晴らしかったです。 はまべ: 「Dare」も踊れるので大好きです。 MORI: Gorillazのシンセの使い方なんて80年代って感じがします。Pussy Cat Dollsもそうですが今のトレンドの音って80年代前半なんでしょうね。 Saka: 確かにシンセの使い方は昔っぽいですね。でもそこがまたクラブなんかでは盛り上がりそうですよね。 daboy: イギリスではOasisの新作も評判良かったみたいだし、ブリットポップ勢復活の年でしたね。 nyocky: Gwen Stefaniの曲の音も80年代って感じがします。 MORI: では昨年のC-1チャンプ(2004年)のSakaさんのベストをお願いします。 Saka: アルバムはRob Thomasの「Something To Be」とKelly Clarksonの「Breakaway」。シングルはRihannaの「Pon De Relay」とTwistaの「Hope」です。「Hope」はTwistaの古いアルバムに入っているそうですが、僕が聞いていたのは「Coach Carter」という映画のサントラバージョンです。アーチストはGreen Dayですね!。 nyocky: Green Dayはホントに最高ですね!!。 daboy: Rihannaは良かったね。今年のChristina Milianって感じ。 MORI: Kelly Clarksonはまさに今年の顔でした。4曲が次々とヒットして次のカット「Walk Away」も年明けにはヒットしそうですし、久しぶりに一枚のアルバムから5曲のトップ10ヒットなんてこともありそうです。 Lemmon: 今年はKelly Clarksonを一番聴いていました。R&Rでも消えることが無かった気がします。 daboy: Kelly Clarksonは今年のR&Rで年間1−2位を独占。今年アメリカのラジオで最もかかったアーチストじゃないかな。 nyocky: 「Since U Been Gone」はかなり長い間Hot 100に入ってましたね。 Saka: Kelly Clarksonのアルバムは相当迷ったのですが、買って良かったです。 nyocky: 僕は今月、Kelly Clarksonの「Breakaway」を買いました。ずっと買うのを迷ってました。 Lemmon: 自分も買うのを迷っていたんですけど、シングルカットされるたびに自分の好きな曲ばかりで・・素晴らしい。 MORI: Kelly Clarksonはアメリカンアイドルということで誰もが多少手を出しづらかったと思います。私も今年の最初に買いましたが、ロック系のナンバーがどれも良く出来ているんですね。 Saka: 「Since U Been Gone」の時に買うことを決意しましたね。 Lemmon: 自分は「Behind These Hazel Eyes」でした。 nyocky: MTV Video Music Awardでの「Since U Been Gone」でのパフォーマンスにはやられました。 Lemmon: ヴィジュアルもどんどん変化していました・・。 daboy: 曲はいいんだけど、どうも好きになれないんだよなあ。 Saka: 僕も最初はそうでした。なんとなく抵抗ありますよね。 MORI: 「Since U Been Gone」でAvril Lavigneの座を奪ってしまったのではないかと。 Saka: アメリカンアイドル上がりってのが先入観を持たせてますが、正直Avrilの座を狙えますよね。 MORI: ではBreakout編集お疲れ様のはまべさんのベストをお願いします。 はまべ: アルバムはLemmon Jellyの「64-95」。シングルはMadonnaの「Hung Up」。アーチストはKornですね。Kornなんて全然今までまともに聴いていないんですけど、今ヒットしているシングルで曲/PVともやられました。 nyocky: Madonnaの「Hung Up」は僕にとって今年一番のノリのよさですね。 MORI: 「Hung Up」ははまべさんらしい選曲ですね。何ミックスが一番ですか?。 はまべ: オリジナルverが一番良いです。とにかくアゲアゲでアドレナリンが出まくります。 Lemmon: MadonnaはEurope Music Awardでやられました。蛙みたいな足だったけど。 MORI: 個人的にはMadonnaのアルバムに入っている「Jump」という曲が気に入っています。Pet Shop Boysの「West End Girls」のような曲がバックに流れています。 はまべ: Madonnaのアルバムはノンストップミックスになっているんですよね。Madonnaもいろいろ考えてんなぁって感心しました。 nyocky: あのアルバムの中だと「Sorry」が結構好きです。 はまべ: ”ゴメンナサイ・・”っていうやつですね。 nyocky: 何でゴメンナサイなんだろう?って思いました(笑) MORI: アルバムは個人的にバラードが入っていればMy Best Album Best 10に入っていたんですけど、ダンスオンリーでちょっと単調かなと。Kylie Mingoueを意識したのかなと思いました。 daboy: あの年でダンスオンリーで勝負するところは勇気あるよね。 Lemmon: 「Let It Will Be」を聴いてKylie Mingoueの「Can't Get You On My Mind」を思い出しました。 MORI: では2年連続でC-1に参加してもらったLemmonさんのベストをお願いします。ついでに映画も聞きましょうか(笑)。 Lemmon: アルバムはKelly Clarksonの「Breakaway」。シングルはGreen Dayの「Boulevard Of Broken Dreams」かNatasha Bedingfieldの「Unwritten」。Natasha Bedingfieldは今一番聞いています。アルバム買ってしまいました。アーチストはKelly Clarkson。映画はですね、、古いのが好きなので最近だと「秋のソナタ(78)」を見てひっくり返りました。今年公開のものではベタですけど「ミリオンダラーベイビー」は記憶に残っています。 daboy: Natasha Bedingfieldの「Unwritten」ってちょっとPinkみたいだよね。 Saka: Natasha Bedingfield良いですよね。個人的には「These Words」のサビでの” I Love You”の連発が気に入ってます。ただ、声が似ている気がしますが、音的にはNelly Furtadoっぽくないですか?。 はまべ: Unwritten= Pinkで These Words= Nelly Furtadoかなって思いました。うわー良いとこどりだって。 MORI: Green Dayも今年の顔でした。今年はMariah CareyやWeezerなど90年代に活躍したアーチストが存在感を示しました。「American Idiot」は個人的にはトータルアルバム的な作りが嬉しかったです。パンクって短いという印象を覆した初めてのバンドだと思います。 Lemmon: Green Dayは各世代にファンを残している気がします。自分は「Minority」世代です。 nyocky: 昔から人気があったけど「Boulevard Of Broken Dreams」で一気に爆発しました。 MORI: もともとパンクって売れない音楽だったんですけどね、多分初めて売上的に成功したのがGreen Dayではないでしょうか。 いのっぴー: 「Wake Me Up When September Ends」は名曲です。集計期間の関係で年間チャートでは中位ですが。 MORI: では今回初対面に近いです。C-1に参加してもらったnyockyさんのベストをお願いします。 nyocky: アルバムはBlack Eyed Peasの「Monkey Business」とGwen Stefaniの「Love , Angel , Music , Baby」です。Gwenの「Hollaback Girl」には相当ハマりました。シングルはGreen Dayの「Boulevard Of Broken Dreams」。アーチストはSimple Planです。 Saka: Simple Planも良いですね。「Welcome To My Life」を良く聴いていました。 daboy: Black Eyed Peasは現代のHall & Oatesだって気がするね。本当に良くできたポップグループ。 MORI: Gwen Stefaniは聴くたびに最低−最高と評価が変わるアルバムでした。新鮮さは無かったかな。Gwen とMadonnaが違うという意味で。 Lemmon: アルバム全体を通すとやかましい作品ですけど、自分は去年から今年の前半はお世話になりました。 daboy: まあMadonnaの代わりだね。Gwen Stefaniはプロデューサー陣が豪華だよ。今あれだけのメンツを揃えられるのは彼女とJustin Timberlakeぐらいかな。ただGwenがもっと若けりゃ夢中になったけれども(笑)。 MORI: 「Hollaback Girl」が実にNeptunesらしい曲で。「Luxuriou」では「Between The Sheets」( Isley Brothers)ネタがあって。本当にオリジナリティを感じたのは「Rich Girl」かな。Jam & Lewisの「Harajuku Girl」は好きだったけど。 nyocky: 「Luxurious」の雰囲気も良い感じで好きです。 Saka: Gwen Stefaniはかなりカリスマ性がありますよね。だからどんな曲でも流行の最先端っぽく見せることが出来てるんだと思います。あっ、好きですよGwen(笑)。 Lemmon: 最初(アリス)の時はGwenはこのままソロ失敗かと心配もしました。 いのっぴー: ここ数年Neptunesのトラックは無機質感が強くなった気がして、Gwen StefaniもSnoop Dogg(「Drop It Like It's Hot」etc..)の曲もあまり好きではない。 daboy: 確かに最近Neptunesはビート系に偏っているね。 はまべ: Pharrellの新曲にもGwenが参加してますね。ちょい参加ですけど。 daboy: Pharrell f. Gwenはあまり売れなかったね。もっと大ヒットするかと思っていたのに。 はまべ: 曲がさすがにアングラすぎじゃないですかね。 nyocky: Snoop Doggの曲もGwenの曲も最高だったのにPharrellの曲は微妙ですね。なんかダークすぎる感じだしフューチャーリングされているんだからGwenにももっと歌って欲しかった。 daboy: でも日本人から見ると「Harajuku Girl」っていい加減痛くない?(笑)。 Lemmon: 痛いです。hitomiがGwenをパクって(知ってます?)こけたぐらい痛いです。ただ、SAYURIより全然痛くないですよ。 daboy: チャン・ツィイー可愛いじゃん!。今壁紙に使っているよ。 MORI: 私はCuluture Clubから洋楽に入りましたから”メラメラと燃えている”に比べたら。 daboy: センソウハンターイ? MORI: 日本をネタにすることに対して間違ってもそんなに抵抗がないんですね。 MORI: では最後に私の今年のベストを。アルバムはKanye Westの「Late Registration」。シングルはColdplayの「Speed Of Sound」。アーチストはMariah Careyでしょうか。 daboy: Coldplayって前作とそっくりじゃなかった? MORI: 「Speed Of Sound」は自分のシングル(「Clocks」)の焼き直しだから許します(笑)。出だしがU2の「With Or Without You」みたいで大曲的なつくりになっているのがツボでした。アルバムはちょっと・・。 いのっぴー: Coldplayは三部作らしいですから、次作は大きく変わるらしいです(本当か)。 daboy: 変わりようがないと思うんだけど。確かに曲は良いけどアーチストとしての期待感は裏切られたかな。 MORI: Coldplayはシングルはともかく今回のアルバムで期待感が消えたのは事実。でもアルバムに1曲は良い曲があるよね(「Fix You」とかも悪くない)。 いのっぴー: U2, Keane , Coldplayは似たりよったりじゃないですか?どれか一つでいいよ。 はまべ: それだとAAAがなくなるし(笑)。全部AAAチャートの常連さんです。 いのっぴー: 今年はAAAが熱かった(笑)。 Saka: ColdplayもTravisのように消えてしまいそうで心配です。 daboy: Kanye Westもアルバムだと前作の方が良かったかな。 はまべ: Kanye Westは及第点は入っているけど・・という印象。なんかKanye先生にはいつも期待してしまうので。 nyocky: Kanye Westは「Diamonds..」も「Gold Digger」も凄く良かったけど「Heard' Em Say」は好きじゃないですね。 Saka: まあ聴けるけど期待していただけにあまり好きになれませんでした。「Gold Digger」も個人的にはあまりって感じでした。 daboy: あんだけ出ずっぱりで仕事してりゃちょっと質が落ちるかなって感じ。あとMariahの復活を喜んでいるのは僕ら世代だけ(笑)?。 ダウンロード元年をこう見る MORI: では次のテーマに移ります。今年Billboardチャートが変わったわけですが、というかダウンロードが一般化したのが今年でした。ダウンロード元年に対しての皆さんの印象を聞きましょうか。 daboy: Billboardはだいぶまともになってきたんじゃない?。まだブラック勢が強すぎるけど。最初から白人が1位になれないチャートて絶対おかしい。GwenもRhythmicでヒットしたから1位になれたわけだし。 Lemmon: 去年よりBillboardは見てて楽しかったですけど、結局R&Rばかり注目していました。 Saka: ロックが混じってきました。 MORI: 今年のチャートデータを更新して、特にダウンロードセールスの更新が大変だったのですが、それがロックかカントリーに集中しているんですよね。セールス=R&B, Hip Hopという図式が崩れたのが大きい。 いのっぴー: CDsingle売上 ≒ Download 売上のイメージですけど。どちらもお金を払って購入しているんだし。 daboy: 年間チャートを見ていると雑多で面白いって思うけど、週間だとまだまだ不満が残るな。 nyocky: なんかダウンロードセールスの影響で急に20位台とかに出てきて、すぐ圏外って曲が目立ちましたね。Hilary Duffの「Wake Up」とかはすぐに消えちゃったよな。結構好きな曲なのに。 MORI: Lifehouseに代表されるV字型チャートアクション(上位登場→圏外→エアプレイ上昇に伴い再上昇)ですね。 Lemmon: MadonnaはR&Rでも伸びませんでしたね。最高位7位かそこら。密かにR&Rで1位になるのを期待していました。アメリカ以外では大ヒットなのに。 daboy: Madonnaは(全米では)セールスは良いけどラジオではちょっと飽きられ始めている。 MORI: とはいえGorillaz, Weezer, Papa Roachなんかはこれまで全米Popチャートではあまり引っかからなかったアーチストですが、これがヒットして年間チャートにも反映したのは大きい。逆にR&Bは勢いが弱くなりました。 nyocky: 人気が出るのはエアプレイ=R&B セールス=R&B以外みたいな感じがしました。Mariah Careyの「We Belong Togther」が1位の時もダウンロードセールスでは上位にいなかったし。 daboy: Killers やFall Out BoyとかものすごくiTMSの恩恵を受けていると思う。 Saka: Gorillazはやっぱりi podのCMに起用されたのが大きいのでしょうね。 Lemmon: (エアプレイとセールス)結局その中間がとれるMariahが強いってわけですか。「Don't Forget About Us」って全部強いですよね。これも10週ぐらいいくのだろうか。売り方がちょっと嫌なんですけど。 daboy: アメリカのラジオが明らかにiTMSを意識し始めているのが分かって面白かった。 はまべ: 「Don't Forget About Us」って最初iTMSで売ってなかったですよね。明らかに新装版アルバムを買わせる作戦でした。 daboy: Mariahにはやられたよ・・・1曲1900円(笑) nyocky: 「Don't Forget About Us」はちょっと前までiTMSで1位だったけどもう落ちてきてます。今みたらもう10位に入ってないし。でもRemixがセコい!!(笑)。 いのっぴー: daboyさんが待ちきれずにアルバムを買った情報を聞きつけて急遽iTMSで発売。 MORI: その新装版アルバムって話なんですが、このダウンロードの流れは結局CDやアルバムそのもに代わってしまいませんか。 Saka: 新装版作戦は衰退しそうですよね。 daboy: でもMariahの新装版は売れているから、まだまだ出てきそう。 Lemmon: Yahooで今年のアルバム1位はMairahというニュースが出てました。 Saka: まあ願望なんですけど。Jennifer Lopezの時のような悲劇が繰り返されると悲惨ですから。 nyocky: 振り返ってみると、ダウンロードの人気から急遽PV作ったって曲もありました。Black Eyed Peasの「My Humps」とか。 Lemmon: Black Eyed Peasは「Don't Lie」がヒットしているのになんで「My Humps」?と思ってました。 MORI: この流れだとCDシングルは少なくとも無くなりそう。もともとシングルってアルバムを売るための販売促進用アイテムだったわけですから。Mariahが1ドルシングルを出したこともありましたし。 はまべ: iTMSはアルバムをつまみぐいできるのが良い。そう考えると最強のアルバム販売ツールです。 Saka: 日本で売っているシングルはEU盤がほとんどで1000円ぐらいするんですが、アメリカで売っているシングルは今でも5ドルぐらいなんですかね。 daboy: iTMSには数万使ったよ・・。 Saka: それでも値段で比べると圧倒的にiTMSの方が安いですもんね。 nyocky: iTMSはホントにありがたいです。CD発売のかなり前に好きな曲が買えるし。たとえばPussy Cat Dollsの「Don't Cha」とか。 はまべ: 言いたいこと。「もっとみんなダウンロードを活用しよう。楽しいよ。」 いのっぴー: 同じく。「Modern Rock Tracks」の年間チャートが全曲揃ってるよ。 daboy: 1曲2000円が150円になったのは革命。 nyocky: iTMSでは持っているアルバムのcleanバージョンの曲を買ったりしました。Eminemの「Encore」とかは最後の銃声とかの音がCleanバージョンではなかった。 はまべ: それ私もやってます。ラップのシングルはほとんどCleanバージョンで買ってます。 daboy: Cleanバージョンだと音が途切れるのがカッコよかったりするよね。 nyocky: 歌詞が微妙に変わるってのもいいです。最近ではEminemの「Shake That」とか。 daboy: Gwen Stefaniの「Hollaback Girl」なんかはCleanだからこそヒットしたような気がする。 nyocky: 「Hollaback Girl」のCleanバージョン大好きです。特に「Now 19」に入っていたやつが!。 MORI: そういえばdaboyさんはUKにはあまり興味がないと思いますけど(笑)、UKどうですかね。 daboy: ちょっと前にiTMSでヒットしていたJames Bluntは良い感じじゃない?。70年代のSSWみたいで。 Lemmon: 今年のUKはよくわからなかった。特に後半。Arctic MonkeysはMORIさんのベストに入ってましたけど。知らなかったので、てっきりジャケットの子が歌っているのかとびっくりしました。James Bluntはくどいけど好きです。 MORI: Arctic Monkeysは来年の前半にアルバムが出ますけど、既に全米でも注目は集めているみたいです。それこそダウンロードの力を見せて欲しい。 Saka: Kasabianをサマソニで見たんですがまあまあでしたね。それよりThe Ordinary Boysってバンドの方が盛り上がってたんでアルバムを聴いたんですが田舎っぽかったです(笑)。ヘビーローテーションでしたが。 2006年の音楽シーンを予想する MORI: では最後の章に進みます。皆さんは2006年の洋楽シーン(全米チャートですけど)では何がヒットすると思いますか?。 daboy: Ne-Yo。 いのっぴー: R&B系だとTim & Bobのプロデュース曲に注目しています。Ne-Yoも売れるでしょうね。 はまべ: Ne-Yoいいっすね。きますよ。 daboy: Ne-Yoの「So Sick」はなんでiTMSにないんだろう。Def Jamなのに。また1曲2000円か? Lemmon: Ne-Yoの「So Sick」は自分が洋楽聴いていた頃の曲みたいです。Joeとかその辺。めちゃくちゃ好きです。あとChris BrownはMarioの二の舞になるのかな・と。 MORI: Ne-Yoはふざけた名前だったので猫ひろし(?)のような音をイメージしていたんですが、本格的なボーカルだったので驚きました。 nyocky: iTMSで売らない理由って何があるんだろ?。 いのっぴー: アルバムがまた延期になったみたいだからアルバムが出れば曲単位で買えるのじゃないですか。 daboy: アルバムは2月でしょ。それまで待てない(笑)。 Saka: なんて読むんですか Ne-Yo「ねーよ?(笑)」 はまべ: 待てNe-Yo? いのっぴーさん: うまい!(笑) MORI: Chris Brownについてですけど、”残念”ながらヒットするでしょうね。次のカット「Yo」が固いので。Usherそのものなんですけど。 daboy: Chris Brown良いよね。最近のお気に入り。R&RではBeyonceが次の1位になりそう。皮肉にもDestiny's Childっぽくて良い曲。 MORI: 今年の後半は結局大物があまりアルバムをリリースしなかったのですが、来年にはOutkast、Justin Timberlake、Linkin Parkあたりが出るでしょうし、Avril LavigneやBritney Spearsも忘れられないために出すでしょう。 はまべ: Outkastそういやまだ出てなかったですね。忘却の彼方だった。 daboy: Outkastは結局来年に延びたね。映画の出来が悪いのだろうか。 Saka: Britney Spearsはカムバックできるかかなり注目ですよね。初週10位以下にならないためにかなり豪華なメンツで作ってそう。 いのっぴー: Cee-Lo& Jazze Phaのアルバムはコケそう。 Lemmon: Ludacrisの「Georgia」はどうですか。Ray Charlesを上手く使っているJamie Foxxも来ますかね。 daboy: Jamie Foxxのアルバムってどうなの?Mary J Blige の70万枚超ってどうなんですか(笑) MORI: 年末に買うものがなくてMaryが売れたって気がしないでもないですが。 nyocky: Jamie Foxxは今週2位でしたがアルバムのゲスト、かなり豪華ですよね。 Lemmon: Jamie Foxxの「Unpredictable」は結構好きです。Maryの「Be Without You」も。 はまべ: Mary J Bligeってそんなに売れてるんですか?発売日に買いましたけど。「Hate It Or Love It」と同じトラックのアレもきちんと入ってますね。すごいって思った。Jamie Foxxも買いたかったけど試聴してちょっと萎えた。もっとKanye色に染まっていればなあ。 daboy: Maryは今年の下半期最高の初週売上の一つだよね。 MORI: Jamie Foxxはアーチストとしてどこまでとう感じが拭えませんが。 Saka: Jamie FoxxはWill Smithを狙っているんでしょうかね。 いのっぴー: Jamie Foxxは良く出来ているけど、もう少しヒップホップを意識して欲しかった。せっかくColliparkが参加しててもそれらしさが出てない。 Lemmon: オスカー後の映画は評論家、興行ともにコテンパンに叩かれてました。 MORI: 今のところブレイクしそうなアーチスト情報は入ってないのですが、来年発売するであろうArctic Monkeys、Keane、The Streetsあたりは注目でしょう。あとUsherから続いている男性ボーカルブームが一通りして次のトレンドが始まりそうな予感がします。 はまべ: ブレイクというかオルタナやAAA常連のアーチストのポップブレイクってのはあるかもしれません。Jack JohnsonとかDeath Cab For Cutieとかのブレイクに期待。 daboy: Jack Johnsonはなんでポップ受けしないんだろうね。良いのに。 はまべ: 一部オタクっぽいって印象があるみたいですよ。全然そんなことないのに。 Saka: Death Cab For Cutieは一部でかなり人気があるみたいですからね。 daboy: 強力な新人に出てきて欲しいものだね。今年はそれが無かったから面白くなかった。 MORI: 実は最近USチャートが今ひとつという感じになってきているんです。ワクワク感が無くって、最近の音は刺激的ではないなあと。 Lemmon: 自分は去年より楽しかったですけどワクワクとかはわかんないですね。 daboy: 僕だけかと思っていた。年のせいかと。全体的に行き詰まっているよね。音楽スタイル全体が。新しいものが出てこないと燃えない。 MORI: だからこそ既存のJustin TimberlakeでもAvril LavigneでもKelly Clarksonでも良いですけどやはり大型新人の登場が待たれます。忙しくてもハマりたいよ洋楽に。 daboy: 結局新人なんだと思うんだよね。数年前のAlicia KeysとかAvril Lavigneとかのような新しい血が入ってこないと。 Saka: Rihannaとか明らかに一発屋ですものね。 はまべ: 「新たな大型アーチスト」って実はもう出てきているのに世間では気がつかないだけだとか。Destiny's Childもここまで人気化するのに数年かかってましたから。 いかがでしたでしょうか。参加していただいた皆さんには本当にありがとうございました。2006年新たな新人の登場をワクワクと待ちたいと思います。2006年に皆さんが素晴らしい音楽と出会えますように。(文責MORI) |