2021年から2024年までの名PV@

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Slow / Black Midi (2021)

 

ロンドンで結成されたロックバンドBlack Midiの2021年に発売されたアルバム『Cavalcade』(全英60位)からの2ndシングル。より良い世界を夢見た革命家がクーデターの後に射殺されることを歌ったこの曲のPVはスゥエーデンアニメのGustaf Holtenas監督によるもの。最初はアニメのキャラクターが太陽に向かって散っていくパート、次にCGのナイツが串刺しになるパート、そしてそんな作品を手がける作家が地球の崩壊を見ながら隕石により死傷する「死」を描いたもので、どことなく日本のアニメ作品「エヴァンゲリオン」の影響を感じさせます。またAIによってこの世界の背景が作られたということで、鮮烈なものになっています。

Thot Shit / Megan Thee Stallion (2021)

 

テキサス州San Antonio出身のラッパーMegan Thee Stallionの2021年に全米16位を記録したナンバー。Aube Perrie監督によるPVはラップビデオに登場するお尻をふるTwerkというダンスを扱ったもの。Megan Thee Stallionのビデオ「Body」に対して性差別的なコメントを発した復讐として偽善的な保守派の政治家をTwerk攻撃で追いかけ回すという内容で、『エルム街の悪夢』や『シャイニング』といったホラー映画のエッセンスを散りばめたものになっています。

Money Talks / Fredo f.Dave (2021)

 

ロンドン出身のラッパーFredoの2021年に全英3位を記録したナンバー。Edem Wornoo監督が手がけたもので、アーチスト側が通常の時間軸に対して周りが逆回転する内容は映画『Tenet』のオマージュで、燃えるお金は『ダークナイト』、ギャンブルのシーンは『Casino』などいくつかの映画のエッセンスを散りばめたものになっています。

Good 4 U / Olvia Rodrigo (2021)

 

カリフォルニア州Murrieta出身のシンガーソングライターOlivia Rodrigoは2021年に「Drivers Licence」が大ヒットしていますが、その後の「Good 4 U」(全米1位、全英1位)のPVの反響によって一気にトップスターへと駆け上がりました。Petra Collins監督によるPVは、失恋した女子高生の復讐を描いたもので、元カレの寝室を破壊し、火をつけるという内面の深い闇を描いたものになっています。ホラー映画の「Audition」や「Jennifer's Body」が引用されています。

Stay / The Kid Laroi & Justin Bieber (2021)

 

オーストラリアはWaterloo出身のシンガーソングライターThe Kid Laroiの2021年末に全米1位、全英2位の大ヒットを記録したナンバーで、2分ちょっとという短さを感じさせないほどのハイテンポの曲です。PVはColin Tiler監督によるもので、失恋の主人公の周りの時間が止まった街をThe Kid LaroiとJustin Bieberが踊るもので、日本の漫画Jojoの奇妙な冒険の6部のボスの技(スタンド)のような周りの時間が加速する中でアーチスト歌うという逆パターンも入っていて、曲同様に時間の短さを感じさせない内容となっています。

Family Ties / Baby Keem & Kendrick Lamar (2021)

 

カリフォルニア州Carson出身のラッパーBaby Keemとカリフォルニア州コンプトン出身のラッパーKendrick Lamarによる2021年に全米18位を記録したナンバー。Dave Free監督によるPVは2つのパートに分かれていて、最初のパートがBaby Keem、後ろのパートがKendrick Lamarになっています。最初のパートでは歌詞のイメージが次々とウィンドウで開くものになっていて、白の彫像の周りを黒のバレリーナが踊るシーンが印象的です。

You Right / Doja Cat f.The Weeknd (2021)

 

カリフォルニア州Los Angeles出身のラッパー、シンガーのDoja Catの2021年に全米11位を記録したナンバー。浮遊感あるメロディアスな曲のPVはQuentin Deronzier監督によるもので、Doja Catが最初ギリシャの女神として登場してCGに描かれた美しい世界で歌います。アルバム『Planet Her』のジャケットイメージの元になっていて、Doja Catが天秤座、The Weekndが水瓶座のイメージで美しい夜空の星座の世界を演じます。

Bad Habit / Ed Sheeran (2021)

 

イングランドはHalifax出身のシンガーソングライターEd Sheeranの2021年に全米2位、全英1位を記録したナンバー。Ed Sheeranのイメージと違ったものを作ったといわれるこのPVはDave Meyers監督によるもので、Ed Sheeranが吸血鬼となっています。Michael Jacksonの「Thriller」のようにモンスターの世界を描いたものながら、モンスターのヒーローのような描き方で、日が昇る最後にはモンスターからEd Sheeranに戻るシーンが描かれます。

Bed / Joel Corry f. Raye (2021)

 

ロンドン出身のDJ Joel CorryがRayeとDavid Guettaと組んで全英3位を記録したナンバー。Elliot Simpson監督によるPVはRayeが大量生産されるアンドロイドになるもので、ロボットの無機質で無感情なところが徐々に敬遠されてきて、最終的に人間同士、アンドロイド同士となっているオチになっています。

Iffy / Chris Brown (2022)

 

バージニア州Tappahannock出身のR&BシンガーChris Brownの2022年のアルバム『Breezy』(全米4位)からの先行シングルで、全米71位、全英75位のヒットになっています。PVはJoseph Kahn監督によるもので、Chris Brownがドラッグレースの裏社会を舞台にしたSFチックなもので、複数のシーンでダンスパートが盛り込まれるミュージカルダンスなものになっています。バックダンサーが踊るのではなくて腕による幾何学的な模様を作るシーンが印象に残ります。


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