2015年から2020年までの名PVI
The Weeknd - Blinding Lights (2020)カナダはトロント出身のシンガーソングライターThe Weekndの2020年を代表する大ヒット曲で、全米1位、全英1位は勿論のこと、2021年現在まで続く記録的なロングヒットになっています。『After
Hour』に収録されている「Heartless」「Blinding Lights」「In Your Eyes」「Until I Bleed Out」のPVは一連となっているもので、ラスベガスのカジノに興じるThe
Weeknd演じる主人公が徐々にダークな姿を出していきます。「Blinding Lights」はその中心となるもので、疾走感ただようサウンドにマッチするようなスピード感あふれる映像が素晴らしいです。PV監督はAnton
Tammi。2020年MTV Video Music AwardではVideo Of The Yearを受賞。 ニューヨーク出身のラッパーCardi BとSan Antonio出身のラッパーMegan Thee Stallionによる全米1位曲です。Baltimore
Clubの「Whores In This House」のサンプリングをバックに"Wet Ass Pussy"というセクシーなラップが乗ります。PV監督はColin
Tilleyで、豪華セットとCGを使いながらカラフルで美しい仕上がりになっています。Kylie JennerやNormani、Rosaliaなどがカメオ出演しています。 Taylor Swift - Willow (2020)ペンシルバニア出身のカントリーシンガーTaylor SwiftがThe NationalsのJack Antonoffと作り上げたのがインディフォーク、カントリーアルバムの『Folklore』で、そこからカットされた「Cardigan」は全米1位を獲得しました。そして2020年の12月には続編となるアルバム『Evermore』がリリースされ、カットされた「Willow」もまた全米1位を獲得しました。PV監督は「Cardigan」と同じくTaylor Swift自身。「Cardigan」で登場した金の糸により幼い少女の頃、デビュー当時のギター片手に歌っていた頃をトリップしながら曲の世界を広げています。 ロンドン出身の女性ポップシンガーDua Lipaのアルバム『Future Nostalgia』から3曲目のカットで、DaBabyをフューチャーしたRemixを発表してからは2021年現在で全米2位までの大ヒットを記録しています。タイトルの「浮遊している」ところから宇宙空間でのディスコをイメージしたPVはこれまでにない不思議な世界を表現しています。PV監督はThe
1975の「Sincerity Is Scary」やDaft Punkの「Get Lucky」を手掛けたWarren Fu。 アイルランドはダブリンで結成されたパンクバンドFontaines D.C.の2ndアルバム『A Hero's Death』(全英2位)に収録されている曲です。人気TV番組のスタートから始まるPVは番組のメインキャスターの男性のカメラの裏側の様子を描いたものですが、何度も繰り返す歌詞とシンクロするような、何度も繰り返す場面が徐々に闇深くなっていくあたりホラーです。メインキャスターを演じるのはアイルランドの俳優aidan Gilen。PV監督はHugh Mulhern。 ロンドンのインディーバンドSea Girlsのデビューアルバム『Open Up Your Head」(全英3位)に収録されていた曲です。ロックでポップなメロディは80年代のロックを思い出しそうな音ですが、PVもCarsの「You Might Think」を思い出しそうなメンバーを使ったコメディタッチな作品になっています。全体に漂うちょいキモな演出が最高です。PV監督は不明です。 アイルランドはGuernsey出身のDJ Mura Masaの2020年発売の2ndアルバム『R.Y.C』(全英23位)に収録されていた曲で、Northampton出身のラッパーSlowthaiをフューチャーしています。PVはそんなSlowthaiが暴れまわるもので、バスルームでたばこを吸うシーンから始まり、曲の展開とともに家から飛び出してからが爆発です。Slowthaiの表情がなんとも良い感じ。Slotthaiを追いかけながらPVが進みますが、バックでそれとなくMura Masaが何度も登場します。PV監督はYoni Lappin。 Justin Bieber - Holy (2020)カナダはオントリオ出身のシンガーJustin Bieberの2020年に全米3位、全英7位を記録した曲です。シカゴ出身のラッパーChance The Rapperをフューチャーしています。曲はタイトル通りにゴスペルタッチの曲ですが、そのPVは石油採掘作業に働くJustin演じる若い夫婦が、突然職を失い、家も追い出され人生の危機に直面した時に通りすがりの家族に救われる話で、歌詞とマッチして感動的なものになっています。PV監督はColin Tilley。Wilmer ValderamaとRyan Destinyが出演しています。 カリフォルニア州Passadena出身のシンガーソングライターPhoebe Bridgersのアルバム『Punisher』(全米43位、全英6位)の最後に収録されていた曲です。恋人との別れを描いた曲でありながら、そのドラマチックさと衝撃的な展開でアルバム発売時から話題でしたが、PVはさらにその世界を強烈なものにさせています。曲の進行そのままに最初はスローな展開に。バスタブにつかるPhoebe Bridgersから始まり、徐々に曲が激しくなるにつれPVの中でも衝撃の展開となります。最後の絶叫とともにフラッシュされる映像は曲以上にインパクトがありました。PV監督はAlissa Torvinen Kouame。 Khruangbin - Time(You And I) (2020)テキサス州ヒューストンで結成されたロックバンドKhruangbinの2020年のアルバム『Mordechai』(全英7位)に収録されていた曲です。70年代ディスコサウンドのようなファンキーなナンバーで、カッティングギターのリズムが心地いいナンバーです。PVは砂の城を作るカップルの映像ですが、その出会いから展開に思わずほっこりとします。PV監督はFelix Heyes & Josh R.R.King。 |