2015年から2020年までの名PVH
イングランドはWilmslowで結成されたロックバンドThe 1975の2019年発売のアルバム『A Brief Inquiry Into Online Relationship』(全米4位、全英1位)に収録されていた曲で、全英チャートで33位を記録しています。Princeの「Sign O The Times」のような様々な社会情勢を取り上げるメッセージソングで、Lil Peepの死や中東の難民危機、ドナルドトランプアメリカ大統領などを歌っています。PVはバンドのシルエットと社会情勢を表した映像を組み合わせていますが、途中にはMichael Jacksonの「The Way You Make Me Feel」のようなダンスシーンが挟まれています。PV監督はAdam Powell。 同じくThe 1975のアルバム『A Brief Inquiry Into Online Relationship』から全英チャートで57位を記録したジャジーなホーンの音色が印象的なミッドテンポのソウルバラッドです。PVはロサンゼルスのWalt Disney Studioで撮影されたJanet Jacsonの「Alright」のようなミュージカルタッチのもので、フロントマンのHealyのパフォーマンスが素晴らしいです。PV監督はWarren Fuで、同じく監督を務めた「It's Not Living(If It's Not With You)」でもこのPVの一部が入っています。 Stormzy - Vossy Bop (2019)UKはロンドン出身のラッパーStormzyが初の全英1位を獲得した曲です。Westminister BridgeとBank Of Englandで撮影されたPVは意表を突いたカメラワークと複数のシーンの繋ぎ方が絶妙で、リズミカルな曲とマッチしています。PV監督はHenry Schofield。 DaBaby - Bop (2019)オハイオ州はクリーブランド出身のラッパーDaBabyの全米11位を記録した曲です。PVはBroadway Hip Hop Musicalといったもので、ラップPVにありがちなお尻ダンスと伝統的なミュージカルとの合わせが面白いです。途中にJabbawockeezというアメリカンダンスクルー(白マスクの集団)がフラッシュモブとして登場しています。PV監督はReel Goats。 Normani - Motivation (2019)アトランタ出身でFilth HarrmonyのメンバーだったNormaniの全米33位を記録した曲です。グララマスなNormaniが躍動感のあるダンスをするPVが素晴らしいです。Normaniは2018年の「Waves」、2019年の「Dancing With A Stranger」とダンスのPVに魅力があります。PV監督はDave Meyers とDaniel Rusell。 Two Door Cinema Club - Talk (2019)北アイルランドはBangorで結成されたインディーロックバンドTwo Door Cinema Clbu の全英5位を記録したアルバム『False Alarm』からのシングルです。洋楽ビデオが始まった80年代前半のPVを再現したような内容で、歌詞のイメージをメンバーが演じています。個人的にツボなのは「Don't Hit The Wall」のサビの歌詞が流れるたびにマットに体当たりする絵。PV監督はMax Siedentopf。 イングランドはDoncster出身のシンガーソングライターYungbludのUS Rockチャートで7位を記録した曲です。Imagine DragonsのDan Reynoldsをフューチャーしていて、PVでは二人が車の下敷きになりながら這い上がるというところが歌詞とマッチして斬新です。PV監督はJordan Bahat。 ニューヨーク出身のLady Gagaとフロリダ出身のAriana Grandeという2大ポップスターによるナンバーで全米全英ともに1位のヒットを記録しています。PVは歌詞のように雨のように突き刺さるナイフの中でLady GagaとAriana Grandeが息の合ったダンスを繰り広げるものです。それぞれの色を出しながら、最後には合体するダンスが圧巻です。PV監督はRobert Rodriguez。 Drake - Toosie Slide (2020)カナダはトロント出身のR&BシンガーDrakeの全米1位に輝いた曲です。Drakeの自宅に忍び込んだ覆面マスクの男がスライドダンスを踊るPVはTikTokでのブレイクを狙ったかのようなダンスビデオで、話題になりました。PV監督はTheo Skudra。 Taylor Swift - The Man (2020)ペンシルバニア出身のポップシンガーTaylor Swiftの2020年に全米23位を記録した曲です。Taylor Swift自身がPV監督を務めたPVは男性優位社会を皮肉ったもので、Taylor Swift自身が特殊メイクでウザイ男に扮していています。オフィスで威張り散らす権力者の男性、通勤電車でマナーの悪い男性、船上でシャンペン片手に、バーでは女性の体を使って騒ぐ男性などなど。またこの頃はBig MachineレーベルのScooter Brownと原盤権の問題があった時で、男が立ちションをする壁にはTaylor Swiftの過去のアルバムが落書きされています。2020年のMTV Video Music AwardsでBest Directionを受賞しています。 |