90年代の名作PVC
Backstreet Boys - Everybody (1998)ポップバンドBackstreet Boysの人気を決定づけた作品で、全米チャートでは4位まで上昇しました。Michael Jacksonの「Thriller」に憧れて作られたというこの作品ではメンバー全員がモンスターになって暴れまくります。監督はLA出身のJoseph
Kahnで、Britney Spears「Toxic」や「Womanizer」、Taylor Swiftの「Blank Space」など数多くのPVを手掛けています。 Madonna - Ray Of Light (1998)Madonnaのエレクトロポップなヒット曲で全米5位のヒットを記録しました。いわゆる早送り系のビデオクリップですが、この曲はテクノビートのスピードと上手くマッチしています。監督はMadonnaの「Music」やJamiroquaiの「Canned
Heat」などを手掛けたスゥエーデンのJonas Akerlund。1998年のMTV Music AwardではVideo Of The YearやBest
Direction、Best Editと総ナメで獲りました。 DJ Shadowも所属していたUKのエレクトロユニットUNKLEのナンバーで、RadioheadのボーカルThom Yorkeをフューチャリングしています。チャートヒットは全くしていない曲ですが、Jamiroquaiの「Virtual Insanity」やRadiohead「Karma Police」の作品を手掛けたJonathan Glazer監督のこの作品は有名です。トンネルを歩く一人の男を次々と車が轢いていく。そしてラストで待ち受けていた結末とは。曲のイメージと映像が見事にマッチしている名作ビデオです。 Fiona Apple - Criminal (1998)ロックシンガーFiona Appleの全米21位を記録したヒット曲です。ある意味このビデオのイメージが強烈すぎて、Fiona Appleのイメージを作ってしまった名PVです。ある種の暗さ、悲鳴にも似た感情が映像の端々から伝わってきます。このむき出しの自分を出した延長上にMiley Cyrusがあるような感じがします。監督はアーチストの本質をえぐり出すのが上手なMark Romanek。 Blur - Coffee And TV (1999)ブリットポップバンドBlurの全英チャート11位のヒット曲です。ミルクパックのミルク君が行方不明の男の子を探しに行く旅。しかしこれがあざといと思うぐらいに泣けます。特に最後の最後は伏線を上手く回収していていい感じです。監督はFatboy Slimの「Right Here Right Now」などを手掛けたHammer & Tongs。この年のNME誌ベストミュージックビデオや数多くのベストビデオクリップ賞を受賞しています。 Korn - Freak On A Leash (1999)オルタナロックバンドKornの全米1位アルバム『Follow The Reader』からのリードトラックで、ロック系ラジオでヒット(オルタナチャート6位)しました。PVはアルバムジャケットの絵からスタートするもので、彷徨う弾丸があらゆるものを破壊していくビジュアルが強烈な印象を残します。監督はTodd McFarlaneで、1999年MTV Video Music AwardではBest Rock VideoとBest Editを受賞しています。 Limp Bizkit - Nookie (1999)Kornの兄弟バンドLimp Bizkitのブレイク作です。アルバム『Significant Other』は全米だけで700万枚のセールスを記録して、ラップメタルというジャンルを一気にメジャーにしました。このビデオクリップはフロントマン Fred Durstが監督として作った作品で、Fred Durstが街を歩いているうちに人がどんどん増えていくというアイディアが素晴らしいです。構成もPVとしては素晴らしく Fred DurstはPV監督としてもこの後優れたPVを作り出していきました。 LAで結成されたオルタナバンドRage Against The Machineの大ヒットアルバム『The Battle Of Los Angels』かからの3rdカットでオルタナチャートで16位のヒットを記録しています。しかしこのビデオクリップがまた秀作で、監督は社会批判映画では超有名なあのMichael Moore。アメリカ大統領候補選のジョージブッシュとアルゴアを痛烈に批判しています。というか地球を襲うエイリアン、猿扱いです。 Fatboy Slime - Praise You (1999)DJ Fatoboy Slimの全英1位、全米では36位のヒットを記録したナンバーです。監督は鬼才Spike Jones。空港でゲリラ的に踊り出す素人ダンスグループの様子を描いた作品ですが、これがまた可笑しい。曲のイメージと見事にマッチしたこのPVはMTV Video Music AwardでBest Direction、Best Choreographyに輝いています。 デジタルロックバンドChemical Brothersの全英9位のヒット曲です。監督はシュールな世界を作り出すのが得意なMichael Godryで、このPVでは鏡の世界を作り出しています。実は曲以上にビデオのトリッピンな映像が有名になってしまった作品です。 Chart Mania Ver.6 Presents |