洋楽プロモーションビデオの始まり 80年代までの名作PVC
A-ha - Take On Me (1986)ノルウェーで結成されたバンド A-haの全米1位獲得曲です。Steve Barron監督によるこの作品はアニメと実写を見事に融合し、漫画の中の世界というドリーミングな内容になっています。このビデオの続きはA-haの次のシングル「The
Sun Always Shine On TV」で少しだけ登場しています。 イングランドはヨークシャー出身のロックシンガーRobert Palmerの全米1位曲です。Terence Donovan監督によるこの作品は同じメイクと衣装の美人モデルにエアーバンドをさせるというアイディア。このビデオのアイディアはその後もTone
Locの「Wild Thing」、Shania Twainの「Man, I Feel Like A Woman」等で使われました。 Michael Jacksonの妹、Janet JacksonはJam & Lewisプロデュースのもとこの曲で見事全米1位を獲得します。Julian Temple監督によるこの作品は驚くことにほぼ一発撮りのミュージカルビデオクリップ。綿密に練られた構成とカメラワークが素晴らしいです。 Run DMC - Walk This Way (1986)ニューヨーク出身のラッパー Run DMCがAerosmithの名曲「Walk This Way」をサンプリングして全米4位を記録したナンバー。PVはRun DMCとAerosmith自身が部屋を隔てて同じ「Walk This Way」で対決するというアイディア。監督はJon Small。Run DMCは勿論、この曲をきっかけにAerosmithも復活をして後の活躍へと繋がりました。 Peter Gabriel - Sledgehammer (1987)イングランドはChobham出身のロックアーチストPeter Gabrielの全米1位曲。Stephen R Johnson監督によるこの作品はPeter Gabriel自身を使ったアニメーションという労作。最初から最後まで目まぐるしく展開するMTV史上に残る名クリップです。 ロサンゼルス出身のロックバンドGuns N Rosesの全米7位を記録したデビューシングルです。ハードロックムーブメントの中で清潔で健康的なバンドが増えていく中、Axelのパワフルで危険な香りのするこのクリップはバンドを一躍世界的なバンドへと押しやります。監督はNigel Dick。 Bon Jovi - Bad Medicine (1988)ニュージャージーで結成されたロックバンド Bon Joviの全米1位獲得曲。ビデオクリップはBon Joviのクリップを数多く手掛けてきたWayne Isharm監督。ライブ映像の神と呼ばれたこの監督は観客自身が撮影者となり、その映像を編集するというアイディアを用いました。 INXS - Need You Tonight (1988)オーストラリアはシドニーで結成されたロックバンドINXSの全米1位獲得曲です。Richard Lowenstein監督によるこの作品は動画、静止画を何重にも重ね合わせ、独特の映像を作っています。またこの曲に続くMediateではBob Dylanの「Subterranean Homesick blues」をオマージュ。88年のMTV Music AwardでVideo Of The Yearを受賞。 Metallica - One (1989)メタルバンド Metallicaの全米35位に入るヒット曲です。Bill RopeとMichael Salomon監督によるこのビデオクリップは曲を作るきっかけとなった反戦映画「そしてジョニーは戦場に行った」を挟み込み、歌詞の意味をさらに強烈なものにしています。 Paula Abdul - Straight Up (1989)アメリカはSan Fernando出身のシンガーPaula Abdulの全米1位獲得曲。映画監督としても有名なDavid Fincherが監督。元振り付け師としてダンスに定評のあったPaula Abdulの魅力を引き立てるダンスをフューチャリングしたクリップで、白黒の映像が美しい。 |