洋楽プロモーションビデオの始まり 80年代までの名作PVD

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Billy Joel - Pressure (1982)

Billy Joelの全米チャート20位のヒットで、Billy Joelらしいメロディアスな作品です。Duran Duranの一連のビデオなどを手掛けたRussell Mulchay監督による作品は、日常のあらゆる状況でのプレッシャーが映像になっています。悪夢にうなされるベッドの外は嵐の海。壁に吸い込まれる人間。授業中に机の中から溢れる水など印象的なシーンが数多くあります。

Cyndie Lauper - She Bop (1984)

Cyndie Lauperの全米チャート3位のヒット曲です。ハンバーガー屋で出会ったCyndieと男の逃避行。エンディングまで不思議な世界と映像で、Cyndieのアニメが登場する中盤はあまりの崩れっぷりに笑います。

Twisted Sister - We're Not Gonna Take It (1984)

LAで結成されたメタルバンドTwisted Sisterの全米21位のヒット。危険な香りがプンプンとしていた80年代当初のロックの時代、Twisted Sisterなんて聞くなと子どもに怒る父親が登場。しかし子どもはなんと実際にTwisited SisterのJay Jay Frenchに変身してしまいます。他のロックボーカルならまだしもこれはさすがにイヤだ。監督はMarty Callner。ちなみにこの最初の場面はMichael Jacksonの「Black Or White」でも引用されています。

The Cars - Hello Again (1984)

The Carsのアルバム『Heartbeat City』から4曲目のカットで、全米20位を記録しました。PV監督は美術史の中にも登場する「マリリンモンロー」などの作品でも有名なモダンポップアートのAndy Warhol。Andy自身もPVではバーのマスターとして出演しています。Sexをテーマに80年代らしいかなり自由な雰囲気のPVです。

Go West - We Close Our Eyes (1985)

ロンドン出身のロックデュオGo Westのメジャーヒットシングル。全英5位ながら全米ではTop40ミスの41位。しかし41位の名曲に挙げられるナンバーの一つで、このPVも80年代の特集ではかなり流されていました。バックの人形の踊りとなぜかTシャツ姿でなぜかレンチを持って歌うボーカルのPeter Cox。監督は数多くの名PVを手掛けたGodley & Cream。

Peter Gabriele - Big Time (1987)

元GenesisのPeter Gabrielの全米8位のヒット曲です。PVが素晴らしく全米1位になった「Sledgehammer」の次のカットですが、こちらも負けず劣らず名作。「Sledgehammer」と同じくアニメーション中心の作品ですが、本人がアニメーションするというのは無くて、合成で出演し若干キモち悪い映像がなかなかハマります。監督はStephen R Johnson。

Squeeze - Hourglass (1987)

ロンドンで結成されたポップロックバンドSqueezeの全米15位のヒット曲。だまし絵、イリュージョンを中心としたPVで、シュールな世界の中で逆回転映像あり、参加型アニメーションあり、天地逆の映像ありととにかく盛りだくさんです。 

Escape Club - Wild Wild West (1988)

ロンドンで結成されたロックバンドEscape Clubの全米1位獲得曲です。そのヒットにはこの気色悪いPVありということで、Princeの「When Doves Cry」でも見られたシンプルな合わせ鏡ネタですが、その徹底ぶりが素晴らしい。女性の足だけが動くさまのこのPVが女性蔑視だとか問題にもなりました。

Michael Jackson - Leave Me Alone (1989)

Michael Jacksonのアルバム『Bad』からのカットで全英2位を記録。スーパースターの一面、マスコミから変人扱いされ始めた頃のPVで、バブルス君他Michael Jacksonのペットが総出演。まるで自身の城のネバーランドのアトラクションのような映像で、さりげなくマスコミ批判も盛り込んでいます。エレファントマンの演出も。監督はNu Shoozの「I Can't Wait」やTears For Fearsの「Sowing The Seeds Of Love」を手掛けたJim Blashfield.

Traveling Wilburys - Handle With Care (1989)

チャリティーシングル以外で大物アーチストの競演ではこれがまず一番に挙げられます。George Harrison(Beatles)、Bob Dylan、Tom Petty、Roy Orbison,Jeff Lynne(ELO)が一同に集まったTraveling Wilburysの全米45位のヒット曲です。Roy Orbisonはこのヒットからシルキーボイスが再び脚光を浴びて、奇跡の復活を遂げて「You Got It」のシングルヒットも生み出しました。


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