パスワード菩薩崎決戦―パソコン通信探偵団事件ノート〈16〉 (講談社青い鳥文庫)
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パスワード菩薩崎決戦―パソコン通信探偵団事件ノート〈16〉 (講談社青い鳥文庫)
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ジャンル: | 本
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セールスランク: | 202998 位
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発送可能時期: | 通常24時間以内に発送
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参考価格: | ¥ 704 (税込)
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野原たまみと飛鳥の活躍!
中学生のころ、横溝正史やら江戸川乱歩やらに交えて読んでいました。
昔から血なまぐさい探偵ものが好きだったのですが、これはとっても爽やかで少年少女向けのシリーズです。
大人になった今でも新刊を見るや買ってきて、読み続けています(笑)
小学校高学年?中学生くらいなら、純粋に謎解きの楽しさを味わうことのできます。推理小説入門書かな。
古典的名作にも少年探偵団ものはありますが、いつの時代にも謎と推理は少年少女を魅了するものなのですね。
今作では久々に、電子探偵団のもとへ小学生アイドル野原たまみちゃんが現れます。
みんなで野原たまみちゃんの主演する探偵ドラマの原案を練って、ドラマにエキストラとして参加することが決定。
ところがそんな野原たまみちゃんのところへ、脅迫文が届いて・・・というストーリー。
残念なのが、本書の野原たまみちゃんにとっての『ライバル』の存在の扱いかな。
ライバルって、本来はお互いを意識しつつも、相手に負けないように一緒に努力していって、
お互いに能力を高め合ってゆけるような存在だと思います。
(辞書をひくと「互いに相手の力量を認め合った競争相手。好敵手」三省堂)
ところが、この本では『ライバル=悪役、嫉妬深い嫌な奴』みたいになっちゃってます。
話の始まりは野原たまみの独白からですが、そこでまず「ライバルなんてほしくない」「思いたくもない」が、
自分を残念ながらライバルと思っている人たちのことを紹介しています。
ライバルは本書では思い切りネガティブなイメージ。
脅迫文の送り主を探すときも、飛鳥がまっさきに「ライバルはいる?」って聞いてるあたりからもそれが伺えます。
脅迫文って普通、自分の事を憎んだり恨んだりしている人が送るものです。
恨んでる人=ライバルではないだろう、と思わずツッコミ。
「恨んでいる人」とかいう言葉が過激すぎて、小学生向けのノベルでは使いづらかったのかな。
でも友達でライバルって図式は十分成立するのだし、そのあたりの言葉遣いには作者に敏感になっていただきたいと思います。
小学生中学生向けだからって、言葉が乱暴になっていい筈ない!大人の読者だっているんだ!・・・ではなくて
分かりやすい言葉で意味を違えてしまうなら、本末転倒です。子ども向けこそ、丁寧になってほしい。
それはそれと、ちゃんと物語の時の流れの通り、年を重ねてゆく登場人物たちに年々愛着を感じます。
次巻では中学生になっているそうで、楽しみだなあ・・・
シリーズ開始から13年もたっちゃったのね。未だ小学生なマコトたちがうらやましいです。
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