元気です

いつでも僕は ひとりがいい 
さみしさなんて 昔忘れたよ 
すねてる訳じゃないのさ そうさ 
笑わせるなよ ぽつり 淋しいなんて 

別に退屈は しないけれど 
底をついてきた 僕のひとりごと 
人に会いたくないってんじゃない 
ふざけちゃいけない 元気出せなんて 

街はほら ひそひそと 
誰かの 噂している 

心配するなよ 僕なら元気 
ふうふう 言って 暮らしています 
みんなが僕の顔 忘れた頃 
ふらりと 会いに行くよ きっとさ 

街はほら ひそひそと 
誰かの 噂している 
街はほら ひそひそと 
僕のこと 噂している 

 


 
 
 sasakiの日記 より               2004/03/12記
 クマ原田(原田はは・らーだ、らにアクセントを置くと英国風になる。)の持ってきたオケはなかなか悪戦苦闘ものであった。オリジナルを崩せるだけ崩してくれとは言っておいたものの、ほぼ粉々に砕けていた。飛行機に乗れないのをいいことにやりたい放題乱暴狼藉の限りを、マックス、ロバートの3人でやっていた。
 ぼくは16フレーバーの君は風を歌うことになった。
 あついあついお茶を飲みのところではもうダンスミュージック、行け行け状態。
 それでも50のおっさんが作り出すものには当然のように礼節と節操と言うものも十二分に付加されているので、一概に柳眉を逆立てるものでもない仕上がりになってはいる。
 そのぶん唄うほうはとても刺激になり、喉の使用よりも頭の使用頻度のほうが高かった気がする。
 
 オリジナルがとっても好きだったという人には石をぶつけられるかもしれない。けど、かっこいいことはかっこいい。騙されたと思って聞いてみ?
 素敵だから。
 壊れ度数の高さからいくと元気ですのほうが壊れているかもしれない。壊れていると言うよりももはや別の曲だと思ってあきらめてもらうしかないのかもしれない。どうしてあきらめなければいけないのかと聞かれても困るけど、世の中そういう風に出来ている。
 元気ですのタイトルから何万光年も離れひたすらクールにかつオフビートですらある唄に挑戦させられた。
 世の中、はしゃぐだけが人生ではないのだ。おじさんになると酸いも甘いも噛み分けて、苦虫を噛み潰し、癇筋を立てて生きてゆく人もいるのだ。
 この軽佻浮薄の時代に僕とクマ・ハ・ラーダは警鐘を鳴らす。
 人類よもっと地面に足をつけて生きてゆけと。なんちゃって。
 僕はこのアルバムが成功するようにと今、酒断ちをしている。
 想いを成就させるためには自分が一番好きなものを絶つ、と言うのが昔から日本にある。満願のときに改めて解禁にすると言う楽しみのため。
 僕は本当のこというと酒なんかそんなに好きじゃない。どっちかと言うと嫌いなほうかもしれない。ただ眠れないから毎晩飲む。そんな酒の飲み方が体にいいわきゃない。
 それならばと思い立ったのが酒立ち。
 多分、そんな図々しい動機で始めた酒立ちにご利益なんてないんだろうな?
 それでも今回のアルバムもがんばってほしいと言う祈りはある。

 
 
Bar Fly 君は風 元気です ひとりダンス 空に星があるように にぎやかに未来へ ママ AMERICA 破竹の恋 3,000年
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