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artist : T.REX
title : 『 T.REX 』
release : 1970年12月
label : FLY
tracks ( cd ) : (1)THE CHILDREN OF RARN (2)JEWEL (3)THE VISIT 【訪れ】 (4)CHILDE (5)THE TIME OF LOVE IS NOW 【今こそ愛の季節】 (6)DIAMOND MEADOWS 【ダイアモンドの牧場】 (7)ROOT OF STAR (8)BELTANE WALK (9)IS IT LOVE? (10)ONE INCH ROCK (11)SUMMER DEEP (12)SEAGULL WOMAN (13)SUNEYE (14)THE WIZARD (15)THE CHILDREN OF RARN
tracks ( analog ) : side A...(1)〜(8) / side B...(9)〜(15)
members : MARC BOLAN,vocals,acoustic& electric guitar,bass,organ ; MICKEY FINN,drums,bass,vocals,pixiephone ; HOWARD KAYLAN & MARK VOLMAN,backing vocals ; TONY VISCONTI,piano.
producer : TONY VISCONTI
related website : 未確認




(1)THE CHILDREN OF RARN  ▲tracks
 ボランが弾くオルガンに導かれて始まる、このアルバムのテーマとも言える小曲(1)。そしてこの曲はアルバムの最後 (15) にも若干短い形で再登場する。


(2)JEWEL  ▲tracks
 雰囲気は一転して、呪術的というかどこかの民族の儀式で奏でられるようなリズムの“トライバル (部族的な)・ロック”とも呼べそうな(2)。コード進行としては“3コード+α”だし、サイケなファズ・ギター・ソロがフィーチャーされているので“ロックな感じ”はあるのだけれど、ギターのリフやベースやパーカッションの感じが、“アフロ・ロック”ともちょっと違ったニュアンスを醸し出していて、どこか違うエリアの民族の音楽のような感じを抱かせる。使っている打楽器自体にそれほどエスニックな響きはないのだが、そこから奏でられるリズムには“アフロ”や“ラテン”の響きが感じられず、中近東〜アジアに掛けての雰囲気が漂っているような気がする。とは言っても実際のそれではなく、“架空の”あるいは“想像上の”中近東〜アジア。この曲は、今の所(まだ細分化する程多くを知らないので)僕の中ではローリング・ストーンズの「SYMPATHY FOR THE DEVIL 【悪魔を憐れむ歌】」 (『 BEGGARS BANQUET 』 に収録) や特にジミー・ペイジ&ロバート・プラント・ヴァージョンの「FOUR STICKS」 (『 NO QUARTER 』 に収録) 等と大雑把に一括りにしている。この時代のロックに於けるパーカッションの使い方は、単純な分け方としての“アフロ”や“ラテン”とは違った方向を向いていたものも結構あったのではないだろうか (ジンジャー・ベイカー等、明らかに“アフロ・ロック”を標榜していた連中もいたが) 。各々多分に違う要素を持ってはいるけれど、大局的なベクトルは同じ方向を向いているような気がする。


(3)THE VISIT 【訪れ】
(4)CHILDE  ▲tracks
 次作に収録されていても良さそうな(3)はアコースティックで穏やかな曲。その(3)を挟んで、幾分明るく牧歌的な曲調でありながらも、少し不気味なギター・リフや縦に刻んでいくリズムのせいで呪術的な感じのする(4)。「乗ってきたな」と思った矢先に曲が終わってしまう。


(5)THE TIME OF LOVE IS NOW 【今こそ愛の季節】  ▲tracks
 続く(5)も“T”前的な曲ではあるのだけれど、どこかユッタリしたアコギとパーカッションによる演奏は、ちょっとだけフォーキー&グルーヴィー(フリー・ソウルとまではいかないけれど)で次作っぽい雰囲気も漂っている。いい感じで進んできたと思ったら、アップ・テンポになってすぐに終わり。


(6)DIAMOND MEADOWS 【ダイアモンドの牧場】  ▲tracks
 トニー・ヴィスコンティによるストリング・アレンジメントが光る(6)。美しく優雅なストリングスの端っこの方でエレキ・ギターがゴソゴソと鳴っている。「DO IT DO IT」という歌詞の部分で歌とシンクロするストリングスがとてもいい。


(7)ROOT OF STAR  ▲tracks
 「フ〜〜〜〜」というファルセット・ヴォイスと共に奏でられるピクシーフォーンがかわいい雰囲気を醸し出している(7)。ファンタジックな“T”前路線の曲で“ピクシー (妖精)”と名の付く楽器を使うあたりがとても彼ららしい。


(8)BELTANE WALK  ▲tracks
 ここからの3曲は、“T”後路線に繋がる“グラム・ロック前夜”な曲。まず1曲目の(8)は、1歩ずつモッタリと歩くようなギター&ストリングスのリフが印象的な、不思議な R & R。特に全編にフィーチャーされたストリングスはユニークだ。やはりロックのストリングスはトニー・ヴィスコンティにお任せなのである。


(9)IS IT LOVE?  ▲tracks
 お次の(9)はパーカッションが活躍するとてもグルーヴィーな R & R。左チャンネルのギターは基本的な R & R のリフを混ぜ込みながらもパーカッシヴな演奏。そして、隠し味的に、ファズでつぶした“ンギ〜〜〜”というギターが入っている。この曲に限らず、マーク・ボランのエレキ・ギター・スタイルはちょっと特異だ。基本的なところは押さえつつも、そこから先のセンスが何か人とは違うものを感じさせる。


(10)ONE INCH ROCK  ▲tracks
 これも乗りのいい R & R (10)。後半の“ダンダンダラディランダ〜ン・イェッサッ!”というあたりはホントかっこいい。構造的には単純な R & R なのに、パーカッションが入ったりベースの刻み方のニュアンスを変えたりするだけでこんなにも違うものかと、その凄さを改めて思い知らされる。因みにこの曲は“T”前にもシングルで出たことがあるそうな。


(11)SUMMER DEEP  ▲tracks
 立て続けの R & R の後に和める、フォーキー&グルーヴィーな(11)。型通りで類型的、記号でしかないようなフリー・ソウル系の音(ホントにいいフリー・ソウルも沢山あるけども)に飽き飽きしてしまった人にオススメ。“オルタナティヴ・フリー・ソウル”とでも呼んだらよいだろうか。右チャンネルでパーカッションが“ポコポコ”と鳴っているかと思えば、左チャンネルでは“チャカチャカ”とパーカッシヴなエレキ・ギターがリズムを刻んでいる。


(12)SEAGULL WOMAN
(13)SUNEYE
(14)THE WIZARD  ▲tracks
 (4)を少しアップ・テンポにしたような(12)、再び“T”前路線の(13)の後、本作のハイライトであり、'65年11月に彼のソロ・デビュー・シングルとしてリリースされたこともある(14)の登場。長い銅鑼の連打の中から「ダイ・ダイ・ダイ・ダイ、ダイ・ダイ・ダイ・ダイ」というボランの声と共にフェイド・インして来る“トライバル・ロック”。3分以内の短い曲が多い本作の中にあって、唯一長尺の9分弱という長さ。これは明らかに舞踏による陶酔状態を意識した結果だと思う。さもなければ、録音中にそのような状態に陥ったため気が付いたらこんなに長くなってしまったかだと思う。その後テンポ・ダウンする所にはこれまたトニー・ヴィスコンティのアレンジによる不思議なストリングスがかぶさって来る。この曲以外でも聴くことができるが、ヴィスコンティのストリングス (特に低音部) はボランが弾くギターとユニゾンしている場合が多い。これはヴィスコンティがボランのギターをそのままスコアとして書く時が間々あるかららしい。


(15)THE CHILDREN OF RARN  ▲tracks
 陶酔の後には幾分キリスト教的で“プチ荘厳”なオルガンに導かれる(1)のショート・ヴァージョンの(15)で締めくくり。こうして1枚を通して聴いてくると、ボランの頭の中ではキリスト教や仏教、ヴードゥー教etc...といったものの垣根が自然に取り払われて渾然一体となり、ファンタジーとして昇華されているのではないかと思えてくる。


  因みに、数曲のコーラスで元タートルズのハワード・ケイランとマーク・ヴォルマン (後のフロ&エディー) が参加している。しかし本作に関しては、コーラスの内のいくつかはボラン本人が歌っているものも有るように思うだが。


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