< コロンビア >

<楽器の写真>

<ガイド>

 コーヒーとエメラルドの国、コロンビア。今、世界中で踊られるクンビアはこの国の黒人系移民から生まれた音楽です。

 コロンビアはヨーロッパによる植民の歴史が古い国で、その当時の音楽(バロックなど)がわりとそのままの形で残っていると言われています。

 またコロンビアは人種、文化、音楽の「るつぼ」とよばれ、中世にヨーロッパやアフリカから渡ってきた後、この地で独自の発展をとげたと思われる弦楽器が様々あります。
 (その辺りは複雑すぎて、残念ながらよく分かりません。)

 ティプレ、バンドーラ、レキントなどの他、ベネズエラと同様、アルパやクアトロも用いられるようです。

 

<お勧めCD>

(タイトル)   De Medellin a Popayan  

(演奏者)    Trio Morales Pino d'Abaro Romero 他

(出版元)    BUDA MUSIQUE

(CD入手先)    BUDA MUSIQUE 

<CDレビュー>

 

 『コロンビアのアンデス地方のギター音楽』という副題がついています。
 ティプレ、ギター、バンドーラ、レキントギターによる演奏ですが、中には中世ヨーロッパの音楽でも聴いているような感じのする曲もあって、フォルクローレというよりは、単にBGMとして気軽に聴ける一枚だと思います。

 バンドーラは、聴いていると、マンドリンの様な音なのですが、マンドリン族と言ってもいいかどうか、ちょっと不明です。
 解説によると、スペインのBanduriaがその起源で、2弦6コース、12弦の楽器で、ピックで弾くとのこと。

 ちなみにティプレは、3弦4コース、12弦の金属弦を持つ楽器。ギター族ですが、金属弦の響きはマンドリンに近い感じ。
 レキントは小型ギターのことです。