ここでは、コントローラで変化できるChorus(コーラス)と、Reverb(リバーブ)の
加え方を説明します.
コントローラとは
基本的にGM規格で共通な音の変化などの命令を与える機能の事です.決まった
コントロールNo.とパラメータを送ると、どの音源でも同じような変化をする事が出来ます.
前述のVolumeやPanなども、コントローラの一つです.
具体的な設定の仕方は以下で説明します.
Cakewalkの場合
トラックウインドウでエフェクトを加えたいパート上を右クリックして下さい.
その中のイベントリストを選択すると、イベントリストウインドウが開きます.
1 | 00:00:00:24 | 1:02:010 | 1 | コントローラ | 93-Effect 0 |
1 | 00:00:00:25 | 1:02:012 | 1 | コントローラ | 91-Effect 40 |
1 | 00:00:03:00 | 2:01:000 | 1 | ノート | C 4 100 60 |
開いた時に緑色の部分で示されているのがコントローラです.
93-Effectとあるのが、Chorusのパラメータです.(ChorusのコントロールNo.は93)
もし、このパラメータが表示されない場合は、以下の様にして表示して下さい.
表の下のような「ノート」のところにカーソルを置き、Insertボタンを押して下さい.
すると、カーソルを置いた行に同じパラメータが複写されます.
そこの「ノート」の部分をダブルクリックすると、イベントの種類が選択できますので、
「コントローラ」にチェックして、OKボタンを押して下さい.
値の欄にコントローラ番号、93を入力して下さい.これで準備は完了です.
値の欄の93-Effectの横の数値を変えればOKです.
Chorusのパラメータも0〜127です.大きくするにつれてChorusがよくかかります.
Chorusをかけるタイムを変えたい時は、左側の数値を変えて下さい.
例えば、4小節目から変えたい時は、1:02:010→4:01:000にして下さい.
cherryの場合
0:0480 | 60 | Volume | 100 | |
0:0540 | 60 | Panpot | 0 | |
0:0600 | 60 | Program | 65535 | 1 |
0:0660 | 60 | Reverb | 40 | |
0:0720 | 60 | Chorus | 0 | |
0:0780 | 60 | Variation | 0 |
イベントリストでChorusのところをダブルクリックして下さい.
そこでvalueの所に0〜127の数値を入れればOKです.-
3小節目からChorusを127にしたです.
音源によってはでChorusがすぐにかからない場合があります.
(最近のWinOSに付属の「Microsoft GS Wavetable SW Synth」等では
反映されないようです.)
Cakewalkの場合
Chorusの時と同じように今度はコントロールNo.91について値を変えて下さい.-
1 | 00:00:00:24 | 1:02:010 | 1 | コントローラ | 93-Effect 0 |
1 | 00:00:00:25 | 1:02:012 | 1 | コントローラ | 91-Effect 40 |
1 | 00:00:03:00 | 2:01:000 | 1 | ノート | C 4 100 60 |
cherryの場合
0:0480 | 60 | Volume | 100 | |
0:0540 | 60 | Panpot | 0 | |
0:0600 | 60 | Program | 65535 | 1 |
0:0660 | 60 | Reverb | 40 | |
0:0720 | 60 | Chorus | 0 | |
0:0780 | 60 | Variation | 0 |
これも、Chorusの時と同じように、イベントリストでReverbのところを
ダブルクリックしてvalueの所に0〜127の数値を入れればOKです.
3小節目からReverbを127にしたです.
音源によってはReverbがすぐにかからない場合があります.
Chorusほど、違いが分からないかもしれませんがちゃんと変わっています.
(最近のWinOSに付属の「Microsoft GS Wavetable SW Synth」等では
反映されないようです.)
注意事項
その一
コントローラを曲の途中で多数送る場合、多くの音データと同時に送ると
演奏がモタる場合があります.
また、すぐにエフェクトがかからない場合があるので音データの少し前のタイムに
少しずつタイムをずらしていれる事をお勧めします.
その二
ドラムパートのコントローラについて...
ドラムにコントローラでエフェクトをかける場合、それぞれの音で固有の値を持っているので、
単純にドラムパートにコントローラをかけても、うまく反映されない場合があります.
個々のパラメータを変えるのはちょっと難しいので今回は触れません.
cherryの場合
「編集」の中の「ファイル情報設定」をクリックして下さい.
曲名や著作権情報を入力できるダイアログが表示されます.
その中の「分解能」を自分の好きな値に変更して下さい.
初期値は480になっていますが、120にする事をお勧めします.
Cakewalkの場合
(ピアノロールの画面で)
分解能のところで説明したボタンを解除して下さい.
ドラッグすると細かい位置にバーを置く事が出来ます.
(イベントリストで)
2 | 00:00:02:12 | 2:01:000 | 1 | ノート | F 3 97 4:000 |
1 | 00:00:02:13 | 2:01:007 | 1 | ノート | E 4 99 3:113 |
1 | 00:00:02:13 | 2:01:008 | 1 | ノート | G 4 100 3:112 |
cherryの場合
Cakewalkの場合と同様に、分解能を解除して下さい.
ピアノロール上で細かくずらす事が出来ます.
(イベントリストでは出来ないらしい...)
復習
Velocityは基本的にピアノロールの下のエリアに表示することができ、
ピアノロールの音の真下に縦の線で表現されます.特に何もしなくても
表示している場合がありますが、表示していない場合、表示のさせ方は、
Cakewalkの場合
ピアノロールのツールバーのプルメニューの中の「ベロシティ」を選択すれば表示されます.
ピアノロールの下に表示スペースが無い場合は、ピアノロールウインドウの下部内側を
上にドラッグすると表示されます.
cherryの場合
各パートのTrackウインドウのピアノロールの下の部分の「Velocity」というボタンを
押します.
下のエリアでピアノロールの音の左端の真下に縦に線が何本か現れます.
それぞれがその音に対するVelocityの値です.
ツールバーの「鉛筆」ボタンが押された状態でその線の付近を横になぞる(ドラッグする)と
Velocityが変化できます.縦線の長さに比例して音の大きさが大きくなります.
波を描くようにドラッグし続けると、複数のベロシティを一度に変えることもできます.
注、決まった値を入力したい場合や、和音の一つの音に対して変えたい場合は、
ピアノロール画面で変えたい音を右クリックします.
そこでVelocity(ベロシティ)の欄の値を変えても変化できます.
また、イベントリストでも変更が可能です.(両ソフト共通)
←ベロシティの変更の仕方です.
一音、一音、音量を変えるなんて大変だと思うかもしれませんが、
変えることがよい曲を作る秘訣でもあります.
また、どう変えたらいいか分からない場合は音の高低に合わせてベロシティを多少
変化させてみましょう.メロディを鼻歌で歌ってみるのもいいと思います.
Expressionも基本的にピアノロールの下のエリアに表示することができますが、
表示のさせ方は、
Cakewalkの場合
ピアノロールのツールバーのプルメニューの中の「コントローラ」を選択し、
右横のプルメニューの「11-Expression」を選択します.
Velocityの場合と同様、縦の線が表示されます.(入力されていれば.)
cherryの場合
各パートのTrackウインドウのピアノロールの下の部分の「11:Exp」というボタンを押します.
次にExpressionが入力されているところまでの横の線で表示されます.
最初は入力されていない状態ですがVelocityと同様にドラッグすれば
入力できます.ただ、入力した値は次の音に対しても反映されるので
普通の音量(127など)に戻す場合は、次の音の直前に入力してください.
次第に音を小さくした場合などにその後の音が全て小さくなってしまいます.
また、Expressionはイベントリストでも変更は可能です.
VelocityとExpressionを変更したです.
同じメロディが2回繰り返しますが、後半部分のみVelocityとExpressionを変更しています.