第一回 とにかく音を鳴らそう
お手持ちのシーケンスソフトを開きますと、いろいろな入力画面が有るはず.
そこで、ピアノロール(Cakewalkの場合)ウィンドウを開いて下さい.
(開き方が分からない人は、お手持ちの説明書を良くお読みなって下さい.)
←ピアノロールのイメージ図(一部)です.
このウィンドウ上で、むやみやたらにクリック(シーケンスソフトによっては、
ダブルクリック)してみて下さい.変なバーがいっぱい出てくるはず.(ピンク色が多い)
程よく、再生ボタン(三角マーク)を押すと、何か怪しげなメロディーが流れます.
そう、それがあなたの作った曲です.もちろんオリジナル.
初めて作った方は、保存しておいて下さい.後で必ず笑えるはず.
(これはチャンネル1で行って下さい.でないと、後に不都合がある場合があります.)
{cherryの場合は、Track Managerの#2を右クリックして開くを選択すれば、
チャンネル1のピアノロールが表示されます.}
多分このままだと、それぞれの音は同じ長さ、同じ強さ、同じ音色でしょう.
(音色は多分Pianoのはず...)
第一段階としてはここまで.この後、いろいろ変えてみましょう.
尚、ピアノロールを薦めるのは、素人には一番入力しやすいからです.
これなら、楽譜が読めない人も大丈夫.(私もそう)
さらに音の長さや、音の高さをドラックするだけで変えれるので、
素人には編集しやすいです.(時間はかかるけど...)
試しにいろいろやってみて分かってきたら次に進みましょう.
第ニ回 音の位置、長さ、高さを変えよう
ピアノロール上で一つ音を入れてみて下さい.
その左端のほうを左右にドラッグしてみましょう.
バーが左右に動くはず.これで、発音のタイミングを変える事が出来ます.
今度は右端のほうを左右にドラッグしてみましょう.
バーの長さが変わるはず.これで、音の長さを変える事が出来ます.
(注、長さがあまり短くならない場合、音の分解能というものを調節して下さい.)
次に真ん中のほうを上下にドラッグしてみましょう.
バーが上下に動くはず.これで、音の高さを変える事が出来ます.
高さを変えると音が出ます.(出ないのもあるかもしれない...)
ゆっくりと上下することによって、音を確認しながら移動できます.
←ピアノロールの移動方法です.
←ピアノロールの音の長さを変える方法です.
注、シーケンスソフトによっては多少違います.(図はcherryに近いです.)
ここまで出来ると、ある程度自分の思った通りのメロディを
入力できると思います.楽譜が読めなくてもできるでしょ.
この操作に慣れてきたら、曲作りの発想へいけます.
分解能とは...
MIDIでは細かく発音のタイミングを設定できますが、あまりにも細かいと、
同じタイミングでの入力が困難になります.
そこで、音の出るタイミングをある音符単位に設定できます.
例えば、分解能を8分音符にすると一小節に音データを置ける場所は8個所、
(一小節を8分割した位置)、全音符にすると小節の頭にしかデータを置けなく出来ます.
分解能の変更
Cakewalkの場合
ツールバーの右の方に碁盤の目のようなボタンがあります.
これが押された状態の時に、分解能が働きます.
設定する場合は、Shiftキーを押しながらこれをクリックして下さい.
そこで分解能を設定して下さい.
これはVer7での方法です.その他の場合はお手数ですが、
お手持ちの操作ガイドを参照して下さい.
cherryの場合
黄色いカウンタ(Tickを表すカウンタ)の下に、「L1 全音符」などのプルダウンで、
選択できる所があります.
そこで選択して下さい.
分解能は一般的には8分音符ぐらいが適当だと思います.
(注、この場合、3連符などは入れれませんので注意して下さい.)
第三回 曲作りの発想の仕方(例)
実際に曲はどうやって作れば良いのでしょう?
曲を作った事の無い人は、多分こう思うのではないでしょうか.
まあ、これは人それぞれなので、いろんなやり方が有ると思いますが、
私の思うやり方をいくつか紹介しましょう.
はじめに
曲を作るのに、決まりがあるわけではありません.特に音楽的知識が無くても、
曲は作れると思います.(もちろん知識があったほうがいいですが...)
大切なのは、自分のイメージだと思います.
多少、変な音になろうが、リズム感が無かろうが、それでも曲は曲.
(曲を作って金もうけしようと思っている方は別)
ここでは、特にそんな知識の無い方のみに通用する方法を紹介します.
(知識のある方は、真似しないで下さい.まあ、しないでしょうけど...)
1.とりあえずメロディを思い浮かべる
楽器などを使えない素人の方には、ぜひこの方法をお勧めします.(私もそう)
頭の中で、メロディを思い浮かべてみるのです.
そして、それを入力し、また思い浮かべて、また入力する.この繰り返しです.
ピアノロールの鍵盤をクリックすれば音が出ます.確認しながら一音ずつ入れていきます.
で、途中で再生してみて、おかしいなと思った所を直していきます.
まあ、いきなりいいメロディなんて思い浮かぶ物ではありません.
しかし、こうやって入力、修正を繰り返す事で、なんとなくいいメロディに
なることがあります.そうです、本当にいいメロディを作ろうと思えば
かなり根気が要ります.そうやって作ってこそ、自分で納得のいくものが出来るのです.
最初は、鍵盤の白い所だけを使う事をお勧めします.
この方が、変な感じになりにくいです.
但し、これはメロディが全く思い浮かばない人には通用しません.
そんな人は次の方法をどうぞ.
2.とりあえず入力してみる
メロディがどうしても思い浮かばない人はこれしかありません.
ピアノロールでいろんな場所に音を置いてみましょう.
曲を作るのに決まりなんて無いですから、これでも立派な曲です.
但し、このままではいいメロディには、なかなかならないでしょう.
しかし、偶然にもいいメロディが出来るかもしれません.
良いか、悪いかを決めるのは自分自身.気に入ったメロディに
なるまで根気よく音を並べ替えてみましょう.
3.鼻歌を録音してみる
メロディは思い浮かぶのだけど、入力してるうちに忘れてしまう人は、
カセットテープなどに録音してみましょう.リズムが多少狂っていてもOKです.
入力する時にちゃんとしたリズムで入れればいいですから...
実際にプロの音楽家でもいきなりメロディが浮かんだ時に携帯している
カセット等に録音している(らしい)のです.
あとから聴いて、一音ずつ確認しながら入れていきましょう.
時間はかかりますが、思い付いたいいフレーズを残すにはこれが一番です.
(私自身はやったこと無いけど...)
終わりに
とにかく曲を作るにはやってみる事が大切.最初は短い曲から作っていけば良いのです.
慣れてくれば、いろいろと分かってきます.
やってみなければ作れないままで終わってしまうのです.
尚、他にもコードから先に作る方法などもあります.しかし素人には
かなり難しいので、最初にメロディを作る事をお勧めします.
とりあえずは、ここまでです.伴奏の入れ方などは、後で説明しますので、
気に入ったメロディが出来たら、次に進んで下さい.
ちなみにこれを読んで私自身が作ったです.
(をクリックすると曲が流れます.以下、同様です.)
(また、YAMAHAのMIDI Plugをお使いの場合は、曲が再生されていない時に
Plug画像を右クリックして、ファイルの保存を選択するとデータを保存できます.)
第四回 テンポを変えてみよう
曲によっていろんなテンポがあります.この数値によって、曲の速さが変わります.
実際に変えてみましょう.
Cakewalkの場合
上の真ん中のほうに(初期設定なら)100という数字があります.
ここをダブルクリックして数値を入力すれば変えられます.
Cherryの場合
Track ManagerのConductor Track(Track#00)を開いて
Tempoの横の(初期設定なら)120の数字をダブルクイックして
数値を入力すれば変えられます.
0:0000 |
1920 |
Tempo |
120
|
1:0000 |
---- |
--- M1 ------------- |
|
1:0000 |
0 |
End of track |
|
上の表をイベントリストと呼びます.
なぜテンポを変えるか?
数値を大きくすると速くなるので、基本的にノリが
良くなります.激しい感じにしたい場合はテンポを速くしたほうが良いでしょう.
逆に数値を小さくすると遅くなるので、基本的に落ち着いた
感じになります.ゆったりとした曲にしたい場合はテンポを遅くしたほうが良いでしょう.
このように、テンポを変える事で、曲調が変わります.
印象も変わるので、いろいろ変えてみて、いい感じになるように
いろいろ数値を変えてみて下さい.
ちなみにテンポを変えたです
上のはテンポ=100.これはテンポ80です.