R&R Fragments

前に戻る /  R&R TOP  / 次も読む


自爆シリーズB

第13回
Re:
Don't Stop Believing
From:
mack
Dated:
'01/07/11

さて、ハードロックを志し、カヅミバンドを離れた僕がまずすべきことは、
本来的には ギターの練習や、いろんなレコードを聞いて自分の感性を高めること
だったのだろうが、セッカチな性分から、とりあえず、メンバー集めに奔走した。
 < 若いねぇ・・・

とはいっても C県の山の中にあるような全寮制男子校にいる身、
某プレイヤー誌にメンバー募集の告知を出したり、
都内のライブハウスによいプレイヤーを捜しに行くなんてことは
10年早い!でできるわけもない。

と、いうわけでまたもや手近なところでメンバーを揃えたのであった・・・
# だいたいは、学祭の頃はまだ様子見してたんだけどやっぱりバンドやりたいや♪というヒト達

パート あくまで仮名/クラス 簡単に紹介
ドラムス こーしん/1-C YMOのファン。ドラムは中学時代よりそこそこできたらしい。ちょっとヘタレ。長めのオカッパで後ろからみるとナニに見えたため『チン●頭』という判り易い渾名をもつ。後に、同室の男にオ●ニーを目撃され、全寮の笑い者となる。
キーボード あべちゃん/1-C ピアノは少しできた。無口でいいヤツなんだが何を考えているのかよくわからん。つまるところシンセを持っていた(買った)のでメンバーに
ベース いとうちゃん/1-B 本職はピアノ。絶対音感はあるし勘もいいのだが、ルックスはラーメン小池ということで絶対にロックバンドでは主役になれないタイプ(ごめん)。後に修学旅行先で異国の商売女相手に童貞を捨てるという偉業を成し遂げ、その筋では英雄に。
ボーカル わきた/1-B 1年の3学期からmackと同室。YAMAHA SGを持ち、RCバンドでチャボ役を務めるもボーカルもやりたい、ということで参加。後にK合塾横浜校でタケ(Sons'の永久欠番ドラマー)と出会う。180cmの長身で、ホモ疑惑あり


で、にわかに集めたメンバーに招集をかけ(確か寮の誰かの部屋で)鳩首会談を行ったのだが、
わきた(仮名)は初手からばっくれるし、あべちゃん(仮名)は初心者だしで、
結局 こーしん(仮名)と、いとうちゃん(仮名)と3人で曲を決めていったように思う。

インスタントコーヒーをすすりながら(寮の部屋ではさすがに煙草は吸わない-寮監の見まわりが抜きうちであるのだ。)

「こんな曲いいよねぇ」
「あ、この曲も好きだなぁ、オレ」
「これちょっと聞いてみてくれよ(ガシャ!)」

などと語り合う。バンドマン諸氏ならわかるだろう、心浮き立つ瞬間だ。
まだ夕飯には間があるためポテチなどを頬張りつつ、和気藹々と選曲をおえた。

その時のメモ:

Don't Stop Believing 〜 Journey
Keep On Running 〜 Journey
Separate Ways Journey
Afraid Of Love Toto
Every Breath You Take Police
China Girl David Bowie
Day Tripper YMOバージョン
Smoke On The Water Deep Purple

・・・
こんな時代・・・ど、どこがハードロックじゃー、と叫びつつギターを逆手に持ち
全員のドタマをカチ割りたいという衝動にかられる今日この頃であるが、

読者諸氏よ、笑ってはいけない。

なんせそういう時代だったのだ・・・。

まぁ、とりあえず、当初のささやかな目的(バンドでリッチー役をやってみたい)は叶えられそうだ・・・。

しかし、なんでまたジャーニーとかアメリカンなバンド(嗚呼、赤面)にイってしまったのだろうか???
思うに、モロリッチーのパープルとかレインボーはキクチ(仮名)がしつこくやってるし、
第一難しいわりには、みんな知らないから(特に女のコに)ウケナイだろうという、
見事な(姑息な、とも言うが)マーケティング的発想があったのだ、きっと。
いや、巧いんだよ、このヒト、本当に・・・
さて次はバンド名を決めなければ・・・  そのまえに頼むから練習してくれ

いとうちゃんが口を開く・・・
ピップエレキバンド、ってどう?」
彼はまだ10代だというのに重度の肩凝りに悩まされていて、
たまの休みの日に外出につきあうと薬局で
ピップエレキバンをまとめ買いする、という奇行でも
知られていた。

はぁ・・・?!?
と絶句した僕が反対する間もなく

「あ、それイイねイイね」
チ●ポ頭が賛成しやがった・・・ 


この日、僕は民主主義の限界というものを思い知った。
以来、比例代表制には背を向け、参院選はずっとスキップしている  ちょっと嘘


なお、自室に帰って改めて聞いてみたニールショーンのギターに、
立ち直れないほどのショックをうけた僕は次の外出日にこっそりとジャーニーの楽譜(タブ付)を買い求めるのであった・・・
# そしてリードギタリストへの道がはるかに遠いことを嫌っていうほど思い知った(汗)

(続く)



Do Me !
Copyright : Mack@Sons' 2001- All Rights Reserved