R&R Fragments
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〜遠く魚津の地からmoanerさんの投稿(その3)です・・・明日からいよいよ禅寺修行に入ります。アーメン♪ by Sugar
第10回 |
Re: led zeppelin - presence |
From: 菅原 "moaner"道真 |
Dated: '01/06/17 |
ども、moanerです。昨日のKiSSは盛り上がりましたか?
< 大・盛り上がり大会でしたよ
浮世の煩悩を忘れる前にと思い、性懲りも無くまた書いてしまいました。
取り敢えず、浮世の煩悩・洋楽編3部作完結ということで(笑)。
message in a bottle from uozu : report 3
(しかし、これって富山湾から日本列島をぐる〜っと迂回して東京湾へ届くのかな?)
俺の無人島の1枚は、実は前述の「let it bleed」ではなく(これは2枚目)、
led zeppelinの「presence」だ。もちろん魚津にも持参した。このアルバムを紹介してくれたのは、高校時代の友人で(こいつとは後にバンドを結成し、4年間一緒にプレイした)、高校入学直後の事だった。こいつを初めて聴いた時の衝撃は今でも忘れない。レコードに針を落とし、1曲目の「achilles last stand」が始まった途端、あまりのかっこよさに背中にウギャッと電流が走った。
これは、誇張や比喩ではなく、本当にゾゾゾッてなったんだよ!!
そして、極上のrock highを経験した俺は、即効でrock junkyとなり、
来る日も来る日もハイ・ボリュームで、テープを聴き続けた。
そして新たなrock highを求め、zepの他のアルバムや、他のバンドのアルバムを聴き漁った。
しかし、現在に至る約20年間で極上のrock highを体験できたのは、これを含めて僅か2〜3曲である。もちろん、「かっこいい〜!!」と思わずのけぞったり、一撃で心を奪われたり、中毒にかかった曲はたくさんある。でも、すでに免疫ができてしまった体(心)は、極上のrock highを感じることはなくなってしまった。
いつまでもpureでいることはできないが、常に感受性は磨いておきたいものだ。
おっと、話をzepに戻そう。一般的にはzepの代表作といえばやはり「IV」だろうか。通ぶった奴は「II」だという。もちろん、2作とも完成度は高い(というか、zepに駄作はない!)。しかし、「IV」はきれい過ぎるし、「II」はhardだが、粗さが目立つ。zepのアルバム中もっともheavyで、完成度が高く、荒々しく、真に最高傑作といえるのは、誰が何と言おうと「presence」に他ならない。1曲目の「achilles last stand」(個人的にはzep版プログレと勝手に呼んでいる、真にzepの代表曲といえるナンバーである)からラストのブルース・ナンバー「tea for one」まで一寸の隙もないheavy rock numberが、これでもかと繰り出される。全てのrock junkyに聴いて貰いたい1枚だ。
中でも個人的なお気に入りは4曲目、blind willie johnsonの「nobody's fault but mine」のカバー曲だ。凝った曲構成はplantのvocalと絡んで効果的に展開し、一瞬のbreakの後にヒステリックに吹き鳴らされるharpは堪らなくスリリングだ。
これまで、yardbirds → stones → zepと駄文を重ねてきたが、それぞれに共通するのは、blues解釈の非凡さと抜群のアレンジセンスだ。そして、ここを入り口としてbluesの世界へと引き込まれていくのであった。