R&R Fragments
前に戻る / R&R TOP / 次も読む
〜遠く魚津の地からmoanerさんの投稿(その2)です・・・来週から禅寺での精神修養に入るそうです。合掌。
第9回 |
Re: 無人島の1枚(Stones) |
From: 菅原 "moaner"道真 |
Dated: '01/06/13 |
message in a bottle from uozu : report 2
さて、魚津へ持参するCDだ。取り敢えず、stonesを1〜2枚持って行こう。何にしようかなぁ。
「sticky fingers」?、「beggar's banquet」?、「goat's head soup」?、「tattoo you」?、「now」?、「december's children」?、それともやっぱり「get yer ya-ya's out」かな?
う〜む、30数枚もあったら迷うよなぁ。これじゃぁ、まるで無人島の1枚だ。いや、しかし、何にするかは、選ぶ前から決まっている。
俺が一番好きなstonesのアルバム、それは「let it bleed」だ。
のっけの「gimme shelter」の緊迫感が堪らない。
でも、一人遠く離れての修行生活の夜に、この不安感煽りまくりの曲はいいのだろうか?
いや、いいのだ。まさにそういう心境だしね。もうイントロから引き摺り込まれるよね、緊張感ばりばり。で、mickの歌い出しの"ooh"がまたいいんだ、緊張感高まるねぇ。
それで途中から絡む女性コーラスがまた煽りに煽って堪らない。
楽器陣のたたみかける演奏も素晴らしい!!そして、このアルバム中、もっとも好きなのが、
2曲目の「love in vain」。
この曲に何度癒されたことだろう。魚津でも毎晩聴いてます。
これは、「get yer ya-ya's out」での演奏もいいんだよね。
若かりし頃、「mick taylorのスライドはいいなぁ。」と聴いていて、ふと、
「あっ、っていうことは、バックでこの美しいアルペジオを弾いてるのってkeith!?」
と当たり前のことに気付き、それ以来、keithの虜になったのでした。
てことはさておき、この曲を含め、「get yer ya-ya's out」は必聴ですよ
(但し、mick taylorに対抗したのか、「sympathy for devil」でkeithがソロ弾きすぎなのが≪小節数じゃなくて音数です≫ちょっと残念)。
おっと、脱線、話を「let it bleed」に戻そう。それにしてもrobert johnsonの曲をここまでアレンジしてしまうstonesってやっぱただ者じゃない。
続く「country honk」もいい。つぼにはまりまくりです。「honky tonk women」をこんな風に演奏しちゃうなんて。しかも企画物といえばお遊びになりがちなのに、まるで戦前の南部の街角に迷い込んだような完璧な仕上がりです。
そして「live with me」、タイトル曲の「let it bleed」、「midnight rambler」、keithの歌う「you got the silver」と素晴らしい曲たちが続き、最後に「you can't always get what you want」で聖歌隊の美しい歌声に導かれ、地獄に突き堕とされるのでした。