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ロック解体新書
1992年4月14日初版 (BNN出版発行) 
定価\2,800- 256ページ・四六版

CHAPTER1では、銀次の「ロック論」が語られている。続くCHAPTER2は、銀次と交流のあるミュージシャンとの対談形式で、彼らの得意ジャンルのポップ/ロックを紹介している。CHAPTER3および4は、銀次による「ポップ・マテリアル」の紹介。おもに当時銀次が凝っていた、ビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」を中心に据え、60年代のサイケデリック・ミュージックから90年代のビートルズ系のUSポップ・バンド、SF小説、映画、ゲーム・ソフトなどのポップ・マテリアルを紹介。

編集は雑誌「ストレンジ・デイズ」(当時「POP IND'S 」の)編集長、岩本晃一郎氏で、紹介されているポップ・マテリアルは「POP IND'S」と非常に近い。

CHAPTER1 伊藤銀次、ロックを語る
CHAPTER2 達人対談、それぞれのポップ/ロック音楽について
・ロックンロールの達人/佐野元春
・トッド・ラングレンの達人/高野寛
・サイケデリックの達人/加藤ひさし
・プログレッシブ・ロックの達人/大槻ケンヂ
・ブリティッシュ・ロックの達人/松尾清憲
・ビートルズの達人/杉真理
CHAPTER3 ポップ/ロック・ミュージック・レコード・ガイド
CHAPTER4 映画・小説等のポップ・マテリアル
ロックは好きかい?
1992年4月15日初版(青人社発行)
定価\780- 190ページ・新書版

サエキけんぞうと氏の対談集(共著)。各章ごとに80年代に出た「お題」となるアルバムがあり、それを基に銀次とサエキ氏が過去から現在までのロックに関するあらゆる知識を動員して「ロックとはいったい何なのか」を検証している本である。

各章ごと最後に本文と同じヴォリュームの人名、用語などの注釈・解説が付いている。ふたりの「ポップ/ロック音楽に精通した」ミュージシャンのうんちくが披露されていて、それはそれで面白いのであるが、果たしてこれはどういったひとたちをターゲットに企画・出版されたものなのだろうか?

第一章:幻想のアメリカ
 ヴァン・ダイク・パークス「東京ローズ」
第二章:アメリカ音楽のクロスロード
 サウンドトラック「ミステリー・トレイン」
第三章:ピュアな心とチンコの音楽
 ダニエル・ラノワ「アカディ」スライ&ロビー「サイレント・アサシン」
第四章:ロックの終わりに現れたもの
 デぺッシュ・モード「ヴァイオレーター」ザ・カウボーイ・ジャンキーズ「ザ・コーション・ホーシズ」
第五章:厳しい状況の中で
 シンニード・オコナー「蒼い囁き」ニック・ケイヴ&バッド・シーズ「ザ・グッド・サン」
第六章:原野の音楽と産業ロック
 フリートウッド・マック「ビハインド・ザ・サン」 ジェーン・チャイルド「ジェーン・チャイルド」
第七章:まだ誰も答えを出していない
月刊誌「ドリブ」に掲載されていた文章をまとめた本
写真集 『PRECIOUS TIME』
1984年に発行された伊藤銀次写真集。
当時の所属事務所「アニマルハウス」発行で、編集人はファンクラブである「スターダストクラブ」になっている。
ファンクラブ向けに出版されたもので、一般発売はないと思われる。A4変形サイズ
CLICK
スコア、ギター教則本など
[ BABY BLUE]

これは「Baby Blue」のバンド・スコアである。こういった書籍によくある、いかにレコードに近づけるかという(いわゆる完コピ)アドヴァイス・メモが各譜面の冒頭にある。

他にもバンド・スコアはたくさん出ていたと思うが、これはポリスター・レコードも協力しているオフィシャル・モノで、当時のファン・クラブと思われる「WALK ON」が会員を募集してる告知広告も載っている。「Stardust Club」発足より前にレコード会社主導のファンクラブがあったという事である。


[伊藤銀次のロック・ギター/入門講座]

1976年発行 (成美堂) 109頁(タブ譜付) (\800)

当時の長髪の銀次さんがギターにアイロンかけてる写真も載っている、主にロック・ギターの「チョーキング」にスポットをあてた入門書。

仕上げの目標曲はドゥービー・ブラザーズとイーグルスです。

●オールマン・ブラザーズ・バンドのすべて 伊藤銀次・村松邦男/共著 立東社
 
●ライ・クーダー研究 伊藤銀次/著 クイックフォックス社
●初級ロック・ギター講座やさしい、わかりやすい 伊藤銀次/編著 協楽社
1980年発行 (1800円)
●やさしいエレキギター入門VOL.1 & 2 伊藤銀次/編著 協楽社
1984年9月発行 (各700円)
●イーグルス・サウンド(3)
伊藤銀次/著 シンコー・ミュージック
1985年発行 (1400円)



鈴木慶一&キタキマユのグレイトフル・カフェ
レコード・コレクターズ増刊
BSテレビ朝日で放映された鈴木慶一氏、キタキマユが司会のテレビ番組「Great+full Cafe」のゲスト・トークを収録したレコード・コレクターズ増刊。2001年5月28日放送分で伊藤銀次が登場。鈴木慶一氏との対談で、自分のヒストリーとターニング・ポイントとなったアルバムを紹介。その3枚は「Niagara triangle vol.1」、ザ・スペンサー・デイヴィス・グループ「the Spencer Davis Group Album」、ザ・バンド「ステージ・フライト」だった。


この本にはその他、松本隆、カジヒデキ、みうらじゅん、あがた森魚、南佳孝、細野晴臣、桑原茂一、早川義夫、ムッシュかまやつ、いとうせいこう、近田春夫、小林克也、小坂忠、の各諸氏のインタビューが収められている。
雑誌連載
「アンダウン」up
伊藤銀次のロング・インタビューを掲載した音楽フリーペーパー「アンダウン」の62〜64号。それぞれ「前・中・後編」に分けらた文章のヴォリュームは読み応え十二分。プロデューサー、ミュージシャンとしての自らを振り返り、過去から現在の音楽シーン、いまやっている事、考えている事などを語っている。対談相手は「アンダウン」編集長の鈴木大介氏。今後、本当に貴重な資料になるはず。

(全文掲載→) 前編  中篇  後編(coming soon)

 
thanks for 「undown」

●「MCシスター」1976〜1977
●「ヤングギター」1979〜1981
●「とらばーゆ」1983
●とやまタウントピックス1990



伊藤知治CD『HEART REACH PLACE』 ライナーノーツ
伊藤知治CD
銀次の実弟、伊藤知治さんのデビューCDにライナー・ノーツを寄せている。インスト中心のブルース・ロック・アルバムで、大阪のCITYLIGHTSというインディーズから1991年に発売になっている。
ついにCDデビューし、日本のロック界に、遅ればせながら姿を現したギタリスト、ドクター・ビート伊藤知治
かぎりなくブルージーで、パッショネイト感あふれるギター・プレイを聞かせてくれるこの男は、いったい何者なのだ?絶対にただものではないはずだ!いったい誰だ?
私はよく知っている。彼が現役の歯科医師であることも、小学校5年生の時にはじめて買ったレコードが、スペンサー・デイビス・グループのギミ・サム・ラビィングだということも、小学校に入る前にヘルニアになったことも(?)、何でも知っているのだ。なぜかって?
ハッハッハッ、なぜならば明智君!私は知治の血のつながった実の兄貴だからだ。そう、ここにご紹介する"ドクター・ビート"伊藤知治は、今この原稿を書いている伊藤銀次の実の弟なのである。
(中略)
いゃあ、弟のCDのライナー・ノーツを書くなんて、実にてれくさいものだが、お世辞でもなんでもなく、このCDの中には、あるギタリストの言葉には書きつくせない、長い歴史と情熱があることだけでもわかってもらいたいと思って書いたつもりだ。最後にこのアルバムの制作に協力してくれたすべてのプレイヤーとスタッフにMany Many Thanx!!
伊藤銀次



付録

 資料集(BABY BLUE@作成文献)
上記の本以外に、このサイトを作成する上で参考にさせていただいた本
MUSIC STEADY 「伊藤銀次の資料」として、これなしには語れないという「Music Steady 8月号 ・伊藤銀次徹底研究」1983年発行。
最初は「これだけは使うまい」とかなり意地張っていたのだが、半分くらい作ってから読みかえしてみたら、ほとんど「ネタ」が載っていたという(笑)

それ以後は素直に「骨組み」として使わせていただいた。特に「提供曲、アレンジ」や「ライヴ」のリスト・アップなどは、この雑誌によるところが大である。些細な事だが、間違い・誤植もいろいろあった。

'83年以降については「Steady」の続編という意気込みで各データを集めたつもりである。
路上のイノセンス 銀次にとっての重要なキー・パーソンのひとり、佐野元春と、the Heartland時代がわかる資料として下村誠氏の著書である佐野元春の本「路上のイノセンス」を再読。特に80年代前半の年表を作る上で資料に使わせて頂いた。

日本のロック評論として、また元春の「1984年までの」バイオグラフィーとしても非常にすぐれた書籍である。のちに角川文庫に入ったようだが、今現在入手できるのだろうか?

表紙も含め、掲載写真のほとんどは、吉祥寺にある「Cafeヘリオトロープ」のマスターでもある、カメラマン・岩岡吾郎氏・撮影のもの。
「Pop Ind's」「Chart」「What's inn?」など他の音楽雑誌も資料として使用
Special thanks
Mr.Iwamoto@Strange Days/Mr.Hirasawa@Caraway Records
Ocean"Yoko"Child/Kobanzame/Namaste/Jun-Mama/NASA/
Mr.shibuya/Mr.Ihara/Kotobuki@Dream Time




Song Writing Arrangement & Produced books & others