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Jaguar Love Interview

Jaguar Love

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レコーディングはどのような感じで進められていったのか、スタジオでのエピソードなども合わせて教えてもらえますか?

Johnny:う〜ん、ぱっと思い浮かぶようなものはないな〜。ジェイがプロデュースしたんだけど、彼はマジで過労死するんじゃないかってぐらい働いてたね。1日18時間とか毎日平気で働いちゃうんだよ。超真面目な性格だからさ。まあ、メンバー全員が何もせずにじっと座ってはいられないタイプのワーカホリックなんだけど、特にジェイはすごくて、僕達が朝11時にスタジオに行ったらジェイは一睡もせずにずっとミキシングしてたりとか。とにかく、3人だけだったし、そんなに面白いエピソードとかは無いけど、いつもスタジオ入りしたら直ぐ作業にとりかかって、みんな130%の力を出して作業したよ。

そうして完成した記念すべきデビュー・アルバムに『私を海に連れてって』というタイトルをつけた理由は? 実際に海にはよく行くんですか?

Johnny:アルバムが出来た時、歌詞を読み直してみたら全曲が何かしら海について触れていることに気がついたんで、こんなタイトルにしてみるのもいいかなと思ってね。時間さえあれば海には行くようにしてるよ。ポートランドに住んでいるから海には1時間ぐらいで行けるしね。あと僕は、シアトルのワシントン湖から10分ぐらいのところで生まれ育ったから、海は自分にとって大きな意味を持っているんだ。

コーディは、日本製の12弦ギターを弾くそうですが、どんなギターなのでしょう?

Johnny:コーディが、ギター・センターっていうアメリカの大手の楽器専門チェーンストアで買ったんだ。そこは中古楽器も扱ってるんだけど、プリンスが使ってるような変わった形をしたヤマハの12弦ギターを誰かが持ち込んでいて……なんでも、その人の車庫で1965年ぐらいから眠っていた逸品らしくてね。新品同様にきれいだったんだよ。本当に珍しい形をしたやつでさ。ユニークすぎてカッコ悪いやつってのもあるけど、そのギターは違うんだ。日本に持って行く機会があったら、ぜひ見てもらいたいな。

ぜひぜひ来て下さい。さて、あなたは奥さんと一緒にCrystal City Clothingというブランドを運営していますよね。そこでは何を担当しているのでしょう? アルバムのアートワークも手がけているようですが。

Johnny:何もかも全部やってるよ。デザインから、発送から、問い合わせメールの対応までね。でも僕はツアーで出てることが多いから、主にTシャツとかのデザインを担当してる。そしてそう、アルバムのアートワークも全て僕がやったんだ。特に美術系の専門学校には行かなかったけど、BBにいた時Tシャツをデザインする人が周囲にいなくて、仕方なく僕が独学でデザイン用のプログラムをいじって作ってたのが(デザインを始めた)きっかけだったね。

参考までに、オフの時はどんなふうに過ごしているか教えてください。

Johnny:やっぱりデザインをしたりして過ごしているかな。バンドをやって、デザインもして、結婚生活を送ったりしていると、実は自由な時間なんてあんまり無いんだよ。もし、ちょっとでも時間があったら散歩にでも行くね。

では、最近いちばん興味があるのはどんなことですか?

Johnny:たった今はヨーロッパをツアー中なので、毎朝違う街で目覚めるから、そこを探索するのがいちばん楽しいかな。例えば昨日はベルリンにいたんだけど、1日中歩き回ったし、ティアガーデンっていう大きな公園も散歩したよ。ツアーのいいところはライヴで演奏する以外に、日中は様々な場所を冒険できることだね。それが今いちばん興味あることかな。

すでにヨーロッパをツアーし、各国のフェスにも参加してきた様子ですが、手応えはどうでした?

Johnny:とってもポジティヴだよ。一般的にアメリカと比べてヨーロッパの人たちの方が音楽に対して興味を持っているというか……アメリカって凄まじい数のバンドがいるし、誰でもバンドを始めちゃうような環境にあるから、逆にライヴを見に行くことに無関心だったりする感じもするな。

さらに、7月末からはザ・フェイントとともにアルバムのリリースをフォローするツアーをガンガンやっていく予定みたいですが、どのようなステージにしたいと考えていますか。サポートのベーシストを入れた4人でスタジオ録音は十分に再現できるのでしょうか?

Johnny:サポートはキーボードとベーシストの2人いるんだ。曲によってレコードと全く同じ様にプレイするものもあれば、演奏していくうちに曲が発展していって新しいヴァージョンみたいになってきてる曲もある。でもまだ、ジャガー・ラヴとしてはライヴを30本ぐらいしかやってないから、もっと時間が経つにつれてどんどん変わっていくと思うし、いずれ日本でプレイする頃には全く違った曲になってるかもしれないよ(笑)。

ぜひ来日公演を実現してほしいと思っています。日本のファンに向けて、特にアルバムのどんなところを聴いてほしいか、個人的にどの曲が気に入っているかなど、作品の聴きどころをアピールしつつ何かメッセージをください。それから、もし日本に来たら何がしたいですか?

Johnny:個人的に今作の中で特に気に入っているのは最後の"My Organ Sounds Like..."っていう曲だね。すごくポシティヴなエネルギーが詰まってるというか、今まで書いた曲の中でも最高に気持ちがいい曲というか。とにかく、みんなにこのアルバムを聴いて楽しんでほしいと思う。音楽を聴くと現実逃避できるというか、面倒なことや大変なことを抱えてもがいてたとしても、そこからちょっとだけ解放させてもらえるでしょ。音楽は自分をいつもと違う場所に運んでくれるツールでもあるからね。そして、今後もし日本に行く機会があったら、思いっきり楽しい時間を過ごしたいな。日本には前からとても行きたかったんだけど、残念ながらBBの時は行くチャンスが無かったんだ。Artist Directというレーベルと契約していた時、いったん日本でのツアー・スケジュールが組まれたこともあったんだけど、運悪くそのレーベルが倒産しちゃって、出発1週間にドタキャンになっちゃったんだよね。だから日本に行けたら、その分を取り戻すくらい、色んな人たちと出会ったり、美味しいものをたくさん食べたりして目いっぱい楽しみたい。

待ってます! あなたは菜食主義者だから寿司だけは食べれないでしょうけど……

Johnny:いや、野菜のスシは大好きだよ。アボカドのやつとかね!


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