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前々回ティムにインタビューをした時には「ザ・グッド・ライフの新譜が先に出ると思う」と言ってましたが、やっぱりカーシヴの新作が先にリリースされることになったのには何か理由があるんですか?

Tim:ザ・グッド・ライフの楽曲はほぼ準備出来たけど制作が一時中断してるんだ。というもの、僕は今映画の脚本を書いていて、完成したらザ・グッド・ライフの次回作をその映画のサントラとしてサドル・クリークからリリースしたいと思っているんだよ。この件については、日本でのツアーが終わったらLAに行って話を進めたいと思ってる。

なるほど。さて、帰国後、この年末の予定はどんな感じですか?

Matt:いつもの家族行事だよ。妻とオーストラリアに行くから楽しみだね。

Tim:僕も家族と過ごすよ。カーシヴとしては、デモのレコーディングを兼ねた5日間の休暇を取りたいと思ってる。行き先はアイオワ州の片田舎にあるスタジオで、ティーンエイジャーの頃やかつてのバンドでレコーディングに使った思い入れのある場所なんだ。僕達の様々な思い出が凝縮された本当に小さな町でさ、スタジオの経営者はものすごくキャラクターの濃い人だし……願わくば来年1月にそのスタジオでアルバムのデモをレコーディングしたい。

Matt:March Haresの初レコーディングは何をかくそうそのスタジオだったんだ。これまで話したこと、つまり過去と現在が上手く結び付いてるんだよね。自分の歴史を回顧する良い機会だし、思い出深いスタジオだからすごく楽しみにしてる。

ちなみに、今回の来日公演で披露された新曲は、セットリストを見るとまだ番号だけしかついていませんね。正式な曲名はレコーディングが終了しないと付けられないんでしょうか?

Tim:アルバムや楽曲ごとにアプローチ法が変わるんだと思う。先日マットにも話したんだけど、今回は特に歌詞の完成が遅れてるから、何よりもまずサウンドから固めたいっていう気持ちが強いんだ。まだ3ヵ月あるから作詞の時間は十分あるけどね。

じゃあ今回歌っていたのは仮歌ということになるんですか?

Tim:うん、大まかなアイディアだけ。

歌詞が変わることによって、サウンドもそれに引っ張られて変わる可能性もありますかね?

Matt:あるかも。

Tim:楽曲自体まだ赤ん坊みたいな状態だから何とも言えないね。

ワーキング・タイトルを使うバンドもいますが、そういうのはあまり好きじゃないですか?

Tim:番号の方がいいね(笑)。新曲が加わっても番号だったら分かりやすいから。でも、そろそろワーキング・タイトルをつける段階なんだ。すでに“エンペラーズ・ブルース”や“デイヴ・マシューズ・バンド・ソング”って呼ばれてる曲はあるけど(笑)、どれも自分達で分かりやすいようにつけてる。

Matt:あははは、勿論ただのおふざけだよ(笑)。普段はキーワードをタイトルにすることが多いね。

Tim:『The Ugly Organ』の“A Gentleman Caller”は長い間“Perve Song”って呼ばれてたんだけど、今でもそのタイトルだと思ってる人がいたり(笑)。

Matt:セットリストに“Perve(変質者)”って書いてある(笑)。

Tim:“Some Red Handed Sleight of Hand”は“ロック・ソング”。典型的だけどね(笑)。

Matt:へヴィでそのまんまだから(笑)。

Tim:他にもあるけどここじゃ言えない(笑)。

(笑)。ところで、ザ・グッド・ライフ用に書いた曲だけどカーシヴでやってしまえ、というようなことは有り得ないんですか? ティムはどの時点でザ・グッド・ライフとカーシヴの楽曲を分けているのでしょう?

Tim:具体的な線引きはしてない。ザ・グッド・ライフの前作でカーシヴに向いてそうな曲もあったからね。というのも今のカーシヴはロック色の濃い楽曲が多いから、帰国したらもう少し静かで落ち着いた曲を加えて、アルバム全体のバランスを良くしようと思ってるんだ。ザ・グッド・ライフの前作を書き終えようとしていた頃、アグレッシヴな曲調が多いことに気付いてカーシヴ用に書いた曲を採用したこともあったよ。ザ・グッド・ライフの曲をカーシヴでやったことはないと思うけど……いや、あったな。『Domestica』の“Making Friends and Acquaintances”がそうだよ。

それから歌詞の面で、実際の話を架空のストーリーに展開させているというような話を以前しましたが、次作ではそのスタイルがより強まりそうな感じでしょうか。

Tim:個人的にそういう段階にいるというか、そういう気分なんだ。だからといってこれまでも様々な方向性を試してきたし、ずっとこのままでいるとも思わないけどね。それに自伝的な内容よりフィクションを詞にする方がもっと難しいと思うんだ。ソングライターとして成長していくにあたって、自分の限界に挑戦したいんだよ。一般的には、たとえフィクションであっても最終的には作者の経験が反映されると言われているけど、僕もそう思う。架空のストーリーと実体験を紡ぎ合わせた理想的なバランスをここ2年ぐらいずっと模索してきたんで、次作でもぜひ取り入れたいね。

ずっと近くにいるマットとしてはティムの歌詞を読んだ時、どの部分が実際にあったことなのかが分かってしまったりすると思うのですが、ティムの歌詞の変化をどのように捉えていますか?

Matt:ソングライターとしてどんどん成長してるよ。ティムが本当に素晴らしい曲を書くからこそ僕はこのバンドを続けていられるんだ。他のバンドと一緒にプレイしてもなんだかしっくり来なくてさ。歌詞の内容に関しては、ある程度の想像は出来るよ。直接本人に訊くこともあるし、自分の中だけに留めて推測の域を越えないこともある。全てフィクションって場合もあるから、想像するのも割りと楽しいんだ。レコーディングが始まるまで歌詞を知らないこともたまにあって、完成時にはいつも驚かされてる。ティムの才能を信じてるけど、実際の歌詞を直接耳にする度に最高!って思えるんだ。

分かりました。さて、昨晩のライヴではシンディ・ローパーの“She Bop”をカバーしていましたよね。あの曲を選んだ理由があったら教えてください。

Matt:クリントのアイディアなんだ(笑)。オマハで入場料2ドルのイベントっぽいライヴをしたんだけど、折角だから何か面白いことをしようってことになって、クリントが“She Bop”をやろうと提案したんだよ。その時は最終的に全部で4曲カバーしたんだよね。

残りの3曲は何を選んだんですか?

Matt:“True Colors”、“Time After Time”、それから『グーニーズ』の主題歌“Good Enough”。

そっちも聴いてみたかったです(笑)。ティムは以前「職業作曲家になりたい気持ちもある」と話してくれましたが、もしアイドル女性シンガーからそれらしいポップ・チューンを書いて欲しいと依頼されたらどうします?

Tim:うーん、相手によるだろうな。ブリトニー・スピアーズはちょっとね……。自分が思う良質のポップを書く機会があって、ましてやそれがラジオから流れたら面白いって思うよ。ダイドなんていいかもしれない。上手いし、曲も悪くないし。それからビヨンセもいいかもね。彼女のようになりたいとは思わないけど(笑)。

じゃあ最後に、ダイドとビヨンセ以外で最近のお気に入り女性シンガーを教えてください。

Tim:エイミー・マンは素晴らしいね。本人は自分をスターだとは思ってないだろうけど。

Matt:有名ではないけど、ホープ・サンドヴァルだな。マンチェスター出身の女性シンガーなんだ。

Tim:ミア・ドイ・トッドも大好きだよ。

今日はどうもありがとうございました!

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