自動車保険の歴史

日本でいえば明治の後半から大正にかけてですが、かなり早い時期で自動車保険が誕生したと言えるでしょう。

なぜなら、誕生直後の自動車の性能は、まだまだで、馬車よりも性能がアップしたうえ、さらに庶民にまで普及するには、非常に時間がかかったからです。日本において自動車を一般庶民が手に入れられるようになるのは、高度経済成長以降で、ここまで自動車保険の誕生から80年ほどかかっています。

また自動車保険が誕生した、1900年代初頭は、自動車の存在自体がマレなものであったはずなのに、いち早く自動車保険が誕生したのは、永年にわたる海上交通の事故を見てきた、保険業界の先見の明と言えるでしょう。

これからは、馬車ではなく、自動車の歴史が到来し、そのときに自動車保険はきっと必要とされると考えたのでしょう。

自動車保険が誕生した1900年代より以前、具体的に日本に自動車が初上陸したのは1800年代の終わりごろと考えられていますが、自動車が誕生まもないころには、すでに日本に到来していました。

そして、約10年後の1911年には、日本における自動車保有台数は500台になり、その年には、タクシー会社が営業を開始しています。日本での自動車保険は、その3年後である1914年誕生し、発売されました。