ピグマリオン効果

 ビグマリオン効果(-こうか、Pygmalion effect)とは、教育心理学における心理的行動の一つである。
 人は期待された通りの結果を齎すという行動を意味し、アメリカの教育心理学者ロバート・ローゼンタールによって実証された。 ある小学校に行き、ありきたりの知能テストを実施し、その結果を踏まえて担任に、 これは今後数ヶ月の間に成績が伸びてくる生徒を割り出すためのものだったといい、 テストの結果と関係なく無作為に選ばれた子どもの名を挙げ、これらの子どもたちがその該当者だと教えた。 担任がそうした期待を込めて、その子たちをその後見ていると、確かに成績が向上していった。 しかしそれはテストの結果ではなく、担任のそういう期待のこもった眼差しによるものだという説である。
 この名称の由来は、ギリシャの彫刻家ピグマリオンが自らが作成した彫刻に恋心を抱き、想い続けたことによって、 神から命を与えられたことによる。

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