ドップラー効果

 ドップラー効果とは、波(音波や光波や電波など)の発生源(音源・光源など)と観測者との相対的な速度によって、 波の周波数が異なって観測される現象のこと。発生源が近付く場合には波の振動が詰められて周波数が高くなり、 逆に遠ざかる場合は振動が伸ばされて低くなる。
 例えば、救急車などが通り過ぎる際、近付くときにはサイレンの音が高く聞こえ、 遠ざかる時には低く聞こえるのはこの現象によるものである。
 音についてのこの現象は古くから知られていたが、オーストリアの物理学者、 クリスチャン・ドップラーが速度と周波数の間の数学的な関係式を見出し、実験によって実証した。

ドップラー効果(出典: フリー百科事典『ウィキペディア』)