舞台美術&テレビ美術、会館、劇場で使う専門用語を掲載してあります。
用語も募集中です。掲示板に書いてくだせいφ(..)メモメモ。


舞台美術用語
    
[ア]
【アース】(端子) 電気用語。
接地抵抗を限りなくゼロに近ずける為、地中に銅板や銅パイプを埋め、抵抗値の小さな太い
線で舞台袖やPA席に出される端子。きちんとアースがとれるとステージ上のギターアンプから
発するジーノイズ等はかなり軽減できる。機器によってはアース付電源コンセント(3本足)の使
用が指定される場合がある。 グランド

【合い掛】
平台の継ぎ目に両方にまたがるように馬足や木足を使い組むこと。足として箱馬などを使う場
合、ひとつの箱馬に二枚の平台を載せる。

【合番】
大道具を建て込むときに位置や順序をあらわす記号。

【アイボルト】
スチール製のボルトのミゾ付きの環。

【アイスプライス】
ワイヤロープの先端に輪を作って、ストランドがほぐれないように処理すること。この輪を「ア
イ」または「蛇口(へびくち)」と呼ぶ。ワイヤロープにおいて、アイスプライスは、クリップ止め、
編込み、圧縮止めがありるが、圧縮止が最も一般です。

【アウトリガー】outrigger
 ローリングタワー、移動式クレーンなどの揺れ防止、転倒防止と円滑な作業と安定性水平に
保つために、2本又は4本の脚(ビーム)を張り出す。この張り出す脚のこと。アウトリガーの地
面に接する部分を、アウトリガーフロート(又はジャッキ)といい、左右フロート中心間の距離
が、アウトリガー張出し幅で、これが大きいほど安定性が増す。

【煽りかえし】(あおりかえし)
二つに分割された両面パネル(張物)の表と裏に別々の背景を描き、パネル同士を蝶番を取
り付け、その部分を軸にして回転させ舞台を転換します。
その軸に取り付けるパネルの数で、「二枚あおり」、「三枚あおり」などと呼びます。

【赤毛物】
日本で演じられている外国製の芝居を言う。

【あおる】
 舞台装置をセットした際の軸方向に対して角度をつける事、または、その角度。

【上がり框】(あがりかまち)
階段など一段上がったふち部分の化粧横木。
平台などの厚み部分を「かまち」と言うことも有るが、実際は部分のことではなく、化粧横木な
どの物をさす。

【アクティング・エリア】acting area
舞台面積のうち、大道具に囲まれ、役者・アーティストが演技・演奏を行うスペースのこと。

【アクリル】
アクリルは合成樹脂の一種です。塩化ビニールの薄いシートやパネルがあります。

@メタクリル樹脂(PMMA)
『プラスチックの女王』と呼ばれるこの樹脂は「アクリル」の名で親しまれています。
ガラスよりも透明度が高くカラーバリエーションが豊富、軽量で加工性、耐候性に優れていま
す。ディスプレイの行灯やチャンネル文字などに使われます。 

A塩化ビニール樹脂(PVC)
通称「エンビ」と呼ばれる。
その特徴として自己消火性で耐薬性に優れている。また加工性、着色性がよいなど応用範囲
の広い樹脂です。
テレビ局で使うアクリルシートって言ったらこれのこと。セットの床敷きにつかいます。 

BABS樹脂(ABS)
アクリロニトリル・ブタジエン・スチレンの共重合体。
耐衝撃性・耐薬品性成型性に優れており軽量です。
トレーや容器、ディスプレイの小物に使われます。
 
Cポリカーボネート樹脂(PC)
「割れないガラス」と呼ばれる程、耐衝撃性があり、かつ耐寒性・耐熱性に優れた樹脂です。 
バンド台の天板や遮音板としても使います。

Dポリアミド樹脂(PA)
エンプラとよばれる素材のひとつにポリアミド樹脂があります。通称『ナイロン』とよばれ、金属
に変わる材料とも言われている。
摩擦係数が小さく耐摩耗性に優れており、自己潤滑性も特性のひとつです。
台車のキャスターに使われています。 

【アクリルシート】
塩化ビニールシート。

【アクリル接着剤】
塩化メチレン。

【揚げ、あぶらげ】
平台の3尺×3尺の2等辺三角形のもの。又は直角三角形の平台。

【揚げ幕】(あげまく)
@能舞台で、橋懸(はしが)かりと鏡の間との境にある幕。切り幕。お幕。能舞台では幕の下両
  端を棒に結び二人で幕を持ち上げることで演者を出す。

A歌舞伎で、花道への出入り口幕。

【浅葱幕】(あさぎまく)
浅葱色の木綿幕。浅黄幕と書いたりするが大間違い。浅葱色と言うのは水色のことで(文字か
ら判断すると薄いネギ色)空の背景などに使う。今時知っている人の方が少ない。
新撰組の浅葱のダンダラという色。知ってると自慢できるぞ。

【浅黄幕 】
浅黄色の背景幕のこと。歌舞伎では日中の屋外を表す。バトンに吊りこんで振り落としなど大
道具として効果的に使用する。

【足場板】
合板、杉の足場板やアルミ製の作業用足場板のこと。

【アジャスター】adjuster
テーブルなどの脚の下部に付き、高さを水平に安定させるため、ねじって高さを微調整するボ
ルト。

【あそび】
物が決まらない。固定していない。

【あたま飾り】
開演時の舞台飾りの状態をこういう。大道具から小道具まですべてをセットして開演できる状
態にすること。

【当たり】
舞台セットの組合わせの部分のこと。

【アッパー・ホリゾント・ライト】upper cyc light
ホリゾント上部を照らすライト。

【アップステージ】up stage
ヨーロッパに古くからある劇場は舞台奥に行くに従って床が高く傾斜になっています。

【アップライト・タワー】
高所作業用のスライド伸張式のハシゴとキャスター付き移動タワー。

最近は、油圧式のアップライトタワーがありますが、必ずアウトリガーを出してから、水平バラン
スを合わせてからリガーのテンションをかけて下さい。

【当て物】
@大臣柱の外側、上手のちょぼ床と下手の下座を囲う「張物」の事です。黒の場合と、舞台を
広く見せたい情景の時には絵が描かれる場合とがあります。「囲い」または「打物」ということも
あります。

A荷を吊る時または固定する時、荷又はロープに傷をつけないように、当る部分に使う保護材
(木材、布、ゴムなど)のこと。やわら、かませものとも言う

【粗通し稽古】
最初の立ち稽古の際、幕開きから幕切れまで通しで稽古すること。

【アブスト】
アルミをクローム仕上げしたパーツを組み合わせてバンド台やディスプレイ装飾できる資材の
名称。

【綾目打ち】 
組み紐の中でごく一般的なもの。例えば登山で使われるザイルや、インテリア用の紐など。

【有り物】stock
会館にある平台などの備品のこと。事前に用意するまでもなく劇場などにある設備等。
(特に大道具や小道具として使われる物を指す)

【アルミデッキ】
スチールデッキに比べて軽いが強度は劣ります。サイズは平台と同じ。
アルミ枠ボックスに側面がラチス状になっています。天板は、12ミリのコンパネ。

差込のパイプ長さを替えれば、高さのバリエーションは無限大です。
張出舞台、仮設舞台、客席などにも利用できます。

【アンカーボルト】
基礎用のボルト。頭はレンガまたはコンクリートにはめ込まれ、ねじ部は構造物または機械を
正しい位置に維持するために突き出ている。
トラス等を固定するときに、会場や敷地の基礎の中に埋め込んで土台を固定する専用のボル
ト。 

【安全環】【安全環つきカラビナ】looking carabiner
カラビナのうちで、ゲートを固定(ロック)して開かないようにできるタイプ。固定機構にはネジ(リ
ング状のナット)を回転して締める『スクリュー式』とスリーブ(筒状のつまみ)がスライドして自動
的に締まる『オートロック式』がある。 

【安全帯】safety harness
高所作業の際、落下防止用のフックが装備してある作業ベルト。
                                                                                              
【安全ネット】
@「綱元」の「カウンターウェイト」が万一落下した時に、飛散を防ぐために綱元を「簀の子(す 
  のこ)」まで覆う金網のガードフェンスのことをいいます。

A「迫り」などの舞台床の開口部からの人や品物の落下を防止するために、開口部を覆う金 
  網の棚状の覆いのこと。

【安全ブロック】safety block
安全ブロックは落下の危険のある作業現場で作業中や昇降中の誤っての万一の墜落を阻止
する物。
                                                                                    
【暗転】black out
舞台の照明を落とす照明効果。暗い状態で舞台転換、場面転換します。

【暗転幕】
暗転の際、舞台上の照明をつけて場面転換中の舞台を観客の視線から 隠すための黒幕や
黒引き幕。
幕の素材としては帆布が一般的ですが、別珍やメルトンの幕もあります。
舞台を真っ暗にして転換する代わりに、いったん暗くしておいて、この幕を降ろしてから幕の中
を明るくして速やかに転換を行い、再び舞台を暗くしてから、この幕をあけます。

【行灯】(あんどん)
展示会やショーウインドウにある明かりの付いた看板。
浮き上がった文字に明かりが点いているのは、チャンネル文字。

【あんぴん】
安全ピンの略。幕をつなぐときに重宝する。

[イ]
【板】
舞台のこと。

【板戸】いたど
 定式道具としての板や土壁などはすべて木の枠に紙を張って作られ、張り物の上に泥絵具を
塗って、板の感じ土壁の感じを描き現わすが本物を使用する場合は甚だ稀である。
使われる板戸は横桟(重桟)、格子桟、一枚板、杉板等があり、鎌倉時代以前の武家屋敷
または公家の館などに「マイラ戸」と呼ぶ形の板戸もある。
 
【板付き】
開演時に出演者が最初から舞台上にスタンバイしている状態。
暗転板付きといえば暗い中で舞台の定位置に居ること。

【板目布】
定式舞台で主に使う布です。廊下や道場のような板の間に装った場合この布を敷く。
劇場や会館の素舞台は、定式舞台としては利用しない。

【一段】
二重舞台に上がったり、降りたりするための台。H7寸×D8寸×W3尺〜6尺。
白録ともいいます。

【1ベル】
開演5分前を知らせるベル。最近は音楽であることが多い。

【一文字幕】(水引幕、霞幕)
舞台上部に緞帳と平行して吊られている幕。サスペンションライトや美術セットなどが客席から
見えないように視界を遮り、舞台の奥行きに立体感をもたせることができる。『べカ』、『カスミ』
とも呼ぶ。

【いってこい】
舞台装置や照明の転換で、A場面の次にB場面になり、又、A場面に戻ること。

【一点吊り】
シャンデリアや柱などを「簀の子(すのこ)」から1本のワイヤーで吊り下げる装置の事をいいま
す。複数の「一点吊り」を使用して立体の大道具を吊り下げます。

【一杯飾り】
@舞台全体に飾り込んだセットのこと。一つの演目の全幕を一つのセットで上演すること。
  舞台を組み立てることは「飾る」と言う。

A回り舞台に一杯の舞台セットを飾ることもいいます。
  回り舞台上に2場面、3場面飾ったとき『2杯飾り』『3杯飾り』といいます。

【井戸】
 舞台の切穴、すっぽんを利用して飾ります。水を汲み上げることはもちろん、芝居では井戸
からの出入りを仕組んだものが多いので奈落へ通ずるように装られる。

【居どこ】
舞台の道具を置く定位置。

【居所変わり、居所換わり】
幕を引いたり、回りり舞台を使わず、役者が居所のまま場面を変えて見せる手法のこと。迫、
田楽返し、煽り返し、がんどう返し、押し出し、引割り、引き道具などの仕掛けを用いて観客の
目の前で場面を変化させること。

【稲妻】
 二重舞台を使う場合、二つをはなして組み、間に平台を渡す時に足の代わりに用いる鉄製の
器具。これを利用して組み立てる二重舞台を(鳥居に飾る)いいます。

【色の3属性】
色を決定づける3つの要素。色相(色あい)・明度(輝度)・彩度(飽和度)。

【岩組】
 張り抜きの岩、丸物の造型物をいい、平面的な切り出しに対して立体的な効果がある。
 
【イン5】
1寸5分。

【インシュロック】
ケーブル帯、結束バンド、ロックタイともいいます。
耐磨耗性、難燃性に優れた66ナイロン材質。

【インチ】
約2.54cmに相当するヤードポンド法による単位。

【インチング】inching
電動バトンの高さ(タッパ)を決めるために、刻みでアップ・ダウンさせること。

【イントレ】scaffolding
建築現場のビデ足場のこと。強度に優れ簡単に組み立てられ、高さを得やすいために、仮設
ステージやタワー、舞台でも使われるようになりました。
舞台の一部として使う演出もよく見かけます。
照明器具を吊ったり、PAスピーカーのフライングでも使います。
映画「イントレランス」のバビロンのシーンで初めて使われたのがその名の由来というのは、ウ
ソのような本当の話。映画・テレビ・舞台の世界のみで通用する俗称。

イントレには、梯子型建枠、鳥居型建枠などがあります。

【イン2】
1寸2分。

【インパクト/インパクトドライバー】
充電式インパクトドライバー。ネジ用プラスビットや穴あけ用キリ、ボルト用レンチソケットを交
換できる万能ドリル。9〜12Vが基本。

[ウ]
【ウィング】
舞台袖または袖幕のことを指す言葉です。

【ウエス】
ぼろきれ(雑巾)のこと。

【ウールサージ幕】
100%ウール繊維の幕。

【薄縁】(うすべり)
藺草(いぐさ)で織った筵(むしろ)に布の縁をつけた敷物。ござ。たたみの表面に張ってあるも
の。

【ウェイト】counterweight
綱場で使うカウンター・ウェイトで使う錘(おもり)である「鎮子(しず)」のことをいいます。バトン
に吊り下げられた大道具や照明器具などの重さに合わせて「綱元」の枠に乗せてバランスを取
り、昇降操作を容易にするための錘です。
「張物」などを立てるための「人形立て」などに使用する錘もあります。

【打物】
@平面(平目(ひらめ))の大道具に柱・巾木(はばき)・飾りなどを立体的に打ちつけた物のこと
をいいます。

A歌舞伎用語です。大臣柱の外側、つまり上手のちょぼ床と下手の下座を囲う「張物」のこと
で、黒の場合と、舞台を広く見せたい情景のときには絵が描かれる場合とがあります。
「当て物」または「囲い」ということもあります。

【打ち代】(うちしろ)
張物(パネル)をつなげる為に必要な部分。

【打付け錠】 
箪笥(たんす)の引き出しや扉などに打ちつけた飾りのついた錠前。

【内法】(うちのり) the inside measurement
箱などの内側の寸法。⇔外法

【馬】
@あし。はこあし、うまあしともいいます。二重床を組むときに平台を乗せる足。

A機器などを仮置きする際に、直接地面や基礎の上に置かないようにするための枕木。
  バタ角、マンボウともいいます。

【馬立】
舞台の下手、上手などの舞台袖に建てられた枠組で、劇場備え付けの大道具の張物や切出
しなどを、立てて格納するための場所をいいます。

【ウラ打ち】
何枚かつないだパネルが折れないようにパネルの裏に打つ材料。

【上場】
基礎舞台の上に飾る舞台セット。

[エ]
【英国紗】
縫い目のない一枚もの紗幕。

【A型看板】
サッカーの試合などで見るグランドの周りにある横長の三角の形をした看板。

【Aブロック】
プラスチック製の滑車。

【エキスパンダー、エキスパンド】
菱形状の網目の付いたメッシュ板。

【絵紗】
白や黒紗幕に絵が描いてある紗幕のことです。

【枝滑車】
照明バトンや美術バトンなどの吊り物バトンは、スノコに固定された5〜7ヶの滑車にワイヤー
を通して昇降します。ワイヤーの真上に設置してある滑車を枝滑車といいます。

【エフレックスパイプ】
ケーブルを通すためのパイプ。ジャバラ状になっており、自由に曲げることができる。ケーブル
を引っ張る際も、摩擦抵抗が少ない。

【エプロン・ステージ】apron stage
舞台の額縁より前に出た部分。緞帳より前の部分。緞帳が開いた時は本舞台の延長となり、
緞帳が閉まっている時は独立した舞台として使うことが出来ます。花道がオーケストラボックス
をはさんで橋懸かり風に設けられることもある。その形状が女性、前掛け(エプロン)風に楕円
に張り出しているためにこの名がついた。

【エレベーション】elevation
道具帳の一つで舞台図透視図(立面図)のことをいい、舞台装置デザインとも舞台デザインと
もいわれる。装置平面図から透視図法の技法に準じて、縮尺により立面図に展開される。
これに平面図と製作図を合わせて道具帳になります。

【円形ステージ】
360度観客席のある舞台。

[オ]
【オーケストラピット】
舞台のすぐ前、客席との間、客席より一段下がったオーケストラ用の演奏スペース。
迫り上がってエプロンステージになるものもあります。

【大黒幕、バック幕】black curtain
舞台奥に 設営される引き幕(もしくは中割幕)。 用途はホリゾント幕を隠して、舞台全体の色
調を安定させたり、黒背景として使用される。
一枚もの、開閉式(引割り)、昇降式、昇降開閉併用式など舞台の一番奥に吊ってある幕。

【横断幕】
横長に長い幕。素材には綿布・混紡布・ターポリンなどを用い、対候堅牢度の強い顔料を型紙
捺染して加工するのが一般的です。縫製時には、取り付け場所の仕様に合わせてハトメや補
強材などの調製をします。

【大道具】scenery
舞台上の家具や室内装飾品などの小道具を除くほとんどすべてのものを指し、パネルやドロッ
プなど舞台の背景、建物、張り物、切出し、屋台、遠見、立木、岩、階段など幕が上がって舞
台上に現れる比較的大きな道具を構成する道具。またそれに携わるスタッフの呼称。
役者が舞台上で道具として使わないもの。どんなに大きくても、役者が使うならそれは小道具。
一般に大道具は舞台装置とほぼ同義に用いられることが多い。
もともとは歌舞伎用語で、大工職から独立した大道具方(大道具師、あるいはたんに道具、道
具方ともいう)によって組み立てられた舞台装置を大道具と呼んだことに始まる。
大道具さん=carpenter

【大道具帳】scenery design、set design
舞台セットの図面。平面、側面、正面、青図などあります。
基本的には図面には、会館や劇場のパース図面に持ち込みの舞台セットをおとしています。

【大迫り】
舞台の大道具用昇降設備。大道具を乗せて舞台転換に使用します。

【大引き受け】
 H鋼を受ける資材。

【大簀の子】
舞台の上部にあり吊り物用の機械、滑車(シーブ)などが取り付けられている、昔は木製の、
今では鉄製の簀の子状の作業床をいいます。関西では昔、竹を組み合わせて造られたため
現在でも「ぶどう棚」と呼んでいます。

【大平舞台】
歌舞伎舞台で、平舞台の舞台間口一杯に飾られた屋体のことをいいます。

【大欄間】
歌舞伎舞台の「下手大臣柱」と「上手大臣柱」の上部をつなぐ黒塗りの欄間のことをいいます。
大広間を飾る場合、舞台前、上部一面に吊す欄間、これは柱は取り付けない。

【おがむ】
「張物」などを立てるときに、垂直に立てないで、正面から見て少し前かがみに立てることがし
ばしばあります。そのようなときには「おがむ」といいます。

【置道具】
小道具の一つ。出道具ともいい、演出や美術プランナーなどの指示により、開幕前の舞台上
に飾られる道具のこと。陰道具、持道具に対するもので家具調達品、室内装飾などがこれに
あたる。
 
【置舞台】
 歌舞伎用語。「所作(舞)台、敷舞台ともいう。歌舞伎では舞踊または時代物、
十八番物の所演に際し、足すべり、足拍子の効果を上げるため、
地舞台の上に桧製の二重舞台を一面に敷き詰める。
 
【奥舞台】backstage
 @「主舞台」の奥にある、主舞台と同じくらいの広さを持った舞台のことをいいます。
 A「主舞台」の後方の空間をいいます。

【押し縁】
アクリルシートや乳半を5ミリ角の木材を使い押さえた縁のこと。

【おす】
舞台の進行時間が予定より遅れること。遅くなること。

【帯鉄】
両面パネル同士を繋ぐ釘穴の空いたプレートやフラットバー。天地に寸2で繋ぎます。

【オフ・ステージ】off stage
客席から見えない部分全体を指す言葉で、つまり舞台裏のこと。

【オペラカ−テン】
引割り幕の一種で、斜め左右上方に絞り上げる開閉機構を持つ幕(緞帳)のことで、オペラの
上演でよく用いられます。
「オペラ・カーテン」は和製英語で、欧米では「タブ・カーテン(tab curtain)」といいます。日本で
使われている「オペラ・カーテン」では、引割り幕や絞り揚げ幕の様な使い方が多いようです。

【御幕】
能舞台で「鏡の間」と「橋懸り」の間に掛ける幕のことで、ふつう唐草地の5色(白青赤黄黒)の
緞子(どんす)を縦に縫った物が用いられています。

【親子回し】
回り舞台の一つで大小大きさの異なる回り舞台のこと。

【親綱】safety rope
高所作業に用いる安全帯のフックを掛ける落下防止用の水平に張ったロープ。
  
【オープン・ステージ】open stage
客席と舞台とが「プロセニアムアーチ」によって仕切られることなくギリシャ劇場のように客席と
舞台が同じ空間の中にある劇場の形式をいいます。

【音響反射板】=反響板
フライズに収納される昇降式と舞台奥に収納される可動式があります。
懸架式反響板は通常三分割されている。正面反射板を正反、側方反射板を側反、天井反射
板は天反と呼ばれます。

【オンジナオイル】
コンセプトのスモークマシンで使用するオイル。流動パラフィン。
本来は食品加工機器用(主にパン)用のオイルである。いくつか種類があるが
コンセプトで使用するのは15番のオイルである。シェル石油のオンジナオイルが有名。

【オン・ステージ】on stage
「オフ・ステージ」に対し、舞台の観客に見える部分のことをいいます。






 



舞台美術用語カ〜コ行