小説

著:やまももけんじ

『 方舟がキミを運ぶね 』

~第二十二章 オリジナル~

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~第二十二章 オリジナル~
P.7 

「だからやめてってば、違うよ。まだ完成してないし、こんな感じって言うか・・・ジッと読まないでよ、僕のは参考くらいでいいからさ。早く次、見せてよ。」
「いや、これいいよ。言ってるのって夏の大三角のことだろ?せいたろうって星座とか詳しいんだ。」
「詳しくないよ、ただ最近夏の大三角見つけて、織姫とか彦星とかって知ってさ。なんか気になって・・・」
「おー、織姫と彦星か!なんかさ、アダムとイブっぽくねぇ?やっぱりなんかあるんだよ!やっぱせいたろうアダムなんだよ!」
「何言ってんだよ、アダムも彦星もいつきだろ?」
「何言ってんだよ、せいたろうに決まってるじゃんか。」
「だって・・・」
「だって、って何?」
「いや・・・それは・・・」

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