小説

著:やまももけんじ

『 方舟がキミを運ぶね 』

~第二十二章 オリジナル~

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~第二十二章 オリジナル~
P.5 

「あの星を知っている」

空を見ると星が見える
まるで空に浮かぶペンダント
夏の空に浮かぶ三角に二人を見つけた

ワシのアイツ 琴を弾く君
河の両岸で見つめる二人
僕は君を乗せてアイツのところへ飛んでいこう

そうだ 君に渡したいものがあるんだ
そうだ アイツに言いたいことがあるんだ

僕は二人を知っている 僕はあの星を知っている
天の川は揺れる短冊 二人の願いが叶いますように
どうか二人の願いが叶いますように


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