小説

著:やまももけんじ

『 方舟がキミを運ぶね 』

~第二十二章 オリジナル~

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~第二十二章 オリジナル~
P.1 

~第二十二章 オリジナル~

夏休みが終わってクラスメイトを見ると日に焼けた人、雰囲気が変わった人、お土産を渡す人、色んな人がいる。僕とカンナが教室へ入ってもやっぱり皆の反応は無かった。

「ねっ、歌詞出来た?」
一応。でもまだ変えたりしたい。

机に教科書をしまいながらカンナはメモを見せてくれた。

「これに書いたの?」
別のノート。せいたろう君は出来た?
「・・・出来たっていうか・・・ずっと考えてるんだけど、まだ完成してないっていうか、なんか違うって思うんだ。それが何かってわからないけど・・・カンナはすごいなぁ・・・ちょっと見せてよ?」
いつき君が来たら一緒に見せるよ。恥ずかしいし。せいたろう君の早く見たいな。
「・・・そっか、いつきが来たら・・・そうだよね・・・うん。今日、午後は授業無いし、3人で一緒に見よう。それにいつきのが楽しみだな。どんな感じなんだろ。」
きっとピストルズみたいな、いつき君らしい歌詞だと思う。
「はは、そうだね。絶対そうだよ。はは・・・」

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