第二十一章 〜 サマートライアングル 〜
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「ごめん、遅れちゃった!」
「なにやってんだよ!暑い中、外でカンナ待ってたみたいだぞ?!」
「そ、そうなの?ご、ごめん・・・」
奥でドラムに座っているカンナが首を横に振っている。
「ははは。ってかなんだよ、その目!せいたろう寝てないのか?」
「いや、今日は寝たんだ。おととい眠れなくてさ、昨日ようやく寝たら寝坊しちゃったんだ・・・」
「じゃぁついにいい歌詞出来たのか!」
「違う違う!そんなすぐには出来ないって!それよりいつきとカンナは知ってた?道路出来るんだって!方舟に関係あるみたいだけど。」
「せいたろう知らなかったのか?!つい最近、役所の放送でも言ってたじゃんか。道路だろ?親父が喜んでるみたいだけどな。よく知らないけど、方舟で作ってる製品が運び出される時に大変なんだってさ。なんせ畑にあぜ道に山だろ?どんなトラックでもそりゃ大変だよな。でさ、工場がずっと道路作れ!って町に言ってたんだよ。町のヤツ等も方舟のおかげで生活してるようなもんだし、国にお願いしてたんだってさ。それがようやく。よー・・・やく、認められたんだって。」