小説

著:やまももけんじ

『 方舟がキミを運ぶね 』

第二十一章 サマートライアングル

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第二十一章 〜 サマートライアングル 〜
P.6 

道が出来る?こんな町に?

「あの・・・いつ頃出来るんですか?」

「もう計測は大分前に済んでいるし、小さな町で少しの距離だし、来年の春には完成してる予定だよ。学校で聞いていないのかい?」

「・・・いえ。」

「そうか、この町は凄いんだよ。というかこの工場だな。今じゃ日本で有数の会社になってるんだよ。といっても、親会社と言ってね、この工場はその中でも一部の部品だけど・・・っと、いけない、次に行くようだ。近いうちに学校でも話があると思うよ。役所にはもう大分前から張り出されているし、家に帰ったらご両親に聞いてごらん。じゃぁ、楽しみに待ってなさい。」

そういうと、数人は方舟の方へ歩いていった。

この町に大きな道路が出来る?ってことは他の町にも行きやすくなるってことなんだ・・・すごい・・・。晩御飯を食べながら父さんに聞いてみた。

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