第二十一章 〜 サマートライアングル 〜
P.2
「あっちぃ、ちょっと休憩しようぜ。」
「すっごいよ、今もちゃんとピストルズみたいだった!」
「なんだよそれ!はは、早くせいたろうもギター弾けるようにならないとだろ。世界ズの唄作るのはまずそれからなんだから。」
「分かってるよ、夏休み中にはなんとか・・・」
「でさ、本題の宿題だけど、二人ともどう?歌詞出来てる?」
「僕はまだまだ・・・だって何書けばいいか分からないもん。カ、カンナは?」
『 私も少ししか書けてない。 』
「えっ?少し書けてるの?」
「ほら!せいたろうだけだぞ!俺だってちゃんと書いてるんだから!」
「う、うん。分かってるよ。ちゃんと夏休み中には・・・」
二人はそう言ってたけど、僕は本当に書けずにいた。