小説

著:やまももけんじ

『 方舟がキミを運ぶね 』

第二十章 ライト&シャドウ

目次はこちら

第二十章 〜 ライト&シャドウ 〜
P.11 

「でもさぁ、実際、どんな唄やりたいとかある?俺が一人で考えてもピストルズみたいになるしさ、二人はどう思う?」

「うーん、どんな唄って・・・難しいよ・・・作ったこと無いもん。カンナは?」

私も唄を作るってわからない。

「だよなぁ・・・でもさぁ、どんな感じなのかって決めないとアイデアも出ないじゃんか。」

「うん・・・僕たちの気持ちを唄にするのが一番だけど難しいよね・・・」

「俺たちの気持ち・・・かぁ・・・そうか・・・そうだよ・・・そうだよ!俺たちの気持ち!そうだよ!それ夏休みの宿題にしないか?世界ズの宿題!」

「えー!だって、毎日練習で会うのに作るの?」

「そうだよ!練習は練習!だって、少しずつ見せていったら、完成までに形っていうか流れ変わっちゃうだろ?だからさ、3人、それぞれの気持ちを歌詞にまとめて来るんだよ!その中で三つの歌詞をまとめてさ、一個にしたら面白くないか?」

次のページ