第十九章 〜 スタート 〜
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「すっげー楽しかったなー!磯野さん才能あるよ。あの感じを練習していけば他の曲での大抵出来るんじゃないかな。せいたろうは・・・・まだまだだけどな、ははは。」
「そりゃそうだよ、だって難しすぎるよ。右手と左手で違うことするんだよ?弦だってすごい硬いんだ。」
「ベースなんてもっと硬いんだぜ?それにドラムなんて手足全部違うことするんだからギターとかベースなんて簡単だよ。それにさ、なんかバンドっぽかった。俺さ、すっげー感動しちゃった。世界ズいけるよ!」
「そうだといいけど・・・」
「磯野さんどうだった?せいたろうより早く出来そうだよね。」
「楽しかったです。でも難しいです。家でも復習します。」
「ぼ、僕だってするよ、復習して早く弾けるようになるんだ。」
「せいたろうはギター買わないの?」
「そんなお金ないよ。お小遣いだって僕無いんだ。文房具くらいしか買わないし。だから学校で練習するよ。」
「俺もさ、クラスメイトとかに聞いてみるよ。案外ギター持ってる親多いと思うし。誰か貸してくれたら一番いいんだけどなぁ。
あっ、そうだ。言おうと思ってたんだけど。」
方舟に着いたから、いつきと別れる時だった。