Warrant
THE BEST OF WARRANT
1996 Sony/Columbia |
1. Down Boys (US#27/89) 2. 32 Pennies in a Ragu Jar 3. Heaven (US#2/89) 4. D.R.F.S.R. 5. Big Talk (US#93/89) 6. Sometimes She Cries (US#20/90) 7. Cherry Pie (US#10/90) 8. Thin Disguise |
9. Uncle Tom's Cabin (US#78/91) 10. I Saw Red [Acoustic Version] (original version US#10/91) 11. Bed of Roses 12. Mr. Rainmaker 13. Sure Feels Good to Me 14. Hole in My Wall 15. Machine Gun 16. We Will Rock You (US#83/92) |
『ワラント債』なんてコトバを新聞で見かけてもちっともピンとこない。 そう、僕らにとってそれはいつだって『ウォレント債』。 ジェイニー・レイン大天才説についてはどこかでも触れましたが、再び力強く断言いたします。彼こそは史上最強のソングライター(のひとり)であると。ただし才能の活用方法に難があったこともまったく否定できないのが痛いところ。 このベスト盤は、彼らが Sony / Columbia からリリースした3枚のアルバムを中心に編集されたもの。1〜6が1st "DIRTY ROTTEN FILTHY STINKING RICH" (1988)から、7〜13が2nd "CHERRY PIE" (及びその関連音源、1990)から、14・15が "DOG EAT DOG" (1992)から、そして16はサントラ "GRADIATOR" からとなっております。 シングルヒット単体で聴くと確かにキャッチーでお馬鹿なパーティロックという印象を受けるかもしれませんが、ベスト盤でまとめて聴くときっと見方が変わります。アップからバラードまで、まさに緩急自在のメロディメイカー。とにかくどの曲も一緒に歌えるフック満載なのです。"Down Boys" に暴れ、"Heaven" に涙し、"Cherry Pie" に叫ぶ。ツボを心得るとはこういうことか!という楽曲がこれでもかこれでもかと襲いかかります。"CHERRY PIE" アルバムのボツ曲に過ぎない "Thin Disguise" ですらこの出来のよさ、あとは推して知るべしでしょう。 ラストのおまけ "We Will Rock You" の見事なアレンジぶりにはニヤけるしかありません。後半リズム隊が走り出すあたり、もう完全に乗せられている自分に気付くのです。"Cherry Pie" で一度パクった事実はこの際、忘れてあげよう。"DOG EAT DOG" アルバムについてはあちこちでネタにしてますが、ここに収録された2曲を聴く分には悪くないっすよ。それより、シングルヒットコレクター諸氏にとっては "I Saw Red" がシングルのヴァージョンではなく、アコースティックである点が痛いかもしれませんね。 お気に入りベスト3 1. Down Boys (いつ聴いてもカッコよすぎ) 2. I Saw Red (英語の勉強になりました) 3. Heaven (ジェイニーの才能爆発バラッド) |