Winger
IN THE HEART OF THE YOUNG
 1990 Altantic Records Produced by Beau Hill |
1. Can't Get Enuff 2. Loosen Up 3. Miles Away 4. Easy Come Easy Go 5. Rainbow In The Rose 6. In The Day We'll Never See 7. Under One Condition 8. Little Dirty Blonde 9. Baptized By Fire 10. You Are The Saint, I Am The Sinner 11. In The Heart of The Young |
|
前作がロングセラーになり、相当な期待の中でリリースされた2nd。 残念ながら、空前の大ヒットというわけにはいかなかった。何回か作り直したようで、確か冒頭4曲はリリース直前になって急遽付け加えられたシングル用素材だったような記憶がある。少なくとも聴感上、そこまでと5曲目以降はかなりギャップがあり、後半部分は、比較的重厚でややプログレッシヴな展開の曲が多い。特に大作 Rainbow In The Rose は Kip Winger 自身も相当の自信作だったようだ。壮大なオーケストレーションを聴かせるこの曲は確かにアルバムの白眉だが、シングルになった Can't Get Enuff や Easy Come Easy Go （カッコいいことわざだ）、あるいは大仰だけどなぜか感動が薄い Miles Away のような曲たちとはうまく交じり合わない。さらに Baptized By Fire に至ってはミクスチャー系のようなファンキーなリズムに、ラップに近い Kip のヴォーカルが乗り、コアなメタルファンは受け入れ難かったのではないかと想像できる。 …しかし、それもこれも創作意欲満開だった時期を象徴しているわけで、ぜひ再評価していただきたいアルバムの1つではある。まあ、そんな意味で本作の邦題は『若気の至り』とかいうのが適切だったのかも… ちなみに続く3rdの "PULL" は Down Incognito という超カッコいい曲もあるが、時代を反映してか重めの仕上がりで、ちょっと遊びに欠けるところがあるような気がしています。 お気に入りベスト３ 1. Rainbow In The Rose 2. In The Day We'll Never See 3. Can't Get Enuff |
|