Winger


WINGER


1988 Altantic Records
Produced by Beau Hill
1. Madalaine
2. Hungry
3. Seventeen
4. Without The Night
5. Purple Haze
6. State of Emergency
7. Time To Surrender
8. Poison Angel
9. Hangin' On
10. Headed For A Heartbreak
11. Higher And Higher (bonus track)


 自分にとっての Winger の魅力は、各メンバーが相当な技量を持ちつつもそれをひけらかすのではなく、むしろテクニックとポップなメロディとの融合とか、知的なコード展開の妙で聴かせる、職人芸みたいなところにある。

 このデビュー作でも、いきなり飛ばす Madalaine とか、やたら大げさな Hungry Time To Surrender がある一方で、ポップヒット、それも最高位17位あたりを狙ったと思しき(実際は26位止まり) Seventeen や、某氏をして「幽玄」と言わしめたコード進行で玄人ウケする Headed For A Heartbreak がうまく配置されていて、実によくできている。まあ、Purple Haze のカヴァーはちょっと謎だったりもするが、Dweezil Zappa のギターソロも入れて話題作りしてみました、という趣旨ならハズレではない。

 Beau Hill の音作りは非常に好みで、このアルバムでも全体にエコーがかかったような独特の音像が楽しめる。なお、11曲目はCDボーナストラックなのだが、前曲の長いアウトロがもたらす幻想的な雰囲気を堪能するために、連続しては聴かないほうがよいという説もある(曲自体はなかなかいい仕上がりだと思います)。

 ちなみにジャケット右下には "SAHARA" という文字が…
 (イラストの使い回しはやめようね♪)


お気に入りベスト3
1. Seventeen
2. Headed For A Heartbreak
3. Hangin' On

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