Motley Crue


GREATEST HITS


1998 BMG/Beyond
1. Bitter Pill - (previously unreleased)
2. Enslaved - (previously unreleased)
3. Girls, Girls, Girls (US#12/87)
4. Kickstart My Heart (US#27/90)
5. Wild Side
6. Glitter - (remix)
7. Dr. Feelgood (US#6/89)
8. Same Ol' Situation (US#78/90)
9. Home Sweet Home
(US#89/85)
10. Afraid
11. Don't Go Away Mad (Just Go Away) (US#19/90)
12. Without You (US#8/90)
13. Smokin' In The Boys Room (US#16/85)
14. Primal Scream (US#37/92)
15. Too Fast For Love
16. Looks That Kill (US#54/84)
17. Shout At The Devil '97


 モトリー・クルーにはこの前にも "DECADE OF DECADANCE" というベスト盤があるが、こちらはアルバム "GENERATION SWINE" までの歴史をまとめた形になっている。ジョン・コラビが vocal を務めた1994年の "MOTLEY CRUE" アルバムは無視されていて、カッコいい "Hooligan's Holiday" が漏れているのが難点か。

 一応出典を整理しておこう。

US#77/84 "TOO FAST FOR LOVE" (15)
US#17/84 "SHOUT AT THE DEVIL" (16, 17-original)
US #6/85 "THEATRE OF PAIN" (9, 13)
US #2/87 "GIRLS, GIRLS, GIRLS" (3, 5)
US #1/89 "DR. FEELGOOD" (4, 7, 8, 11, 12)
US #2/91 "DECADE OF DECADANCE" (14)
US #4/97 "GENERATION SWINE" (6, 10)

 一見、Top40ヒットはすべて拾っているように見えるが、92年に全米37位まで上がった "Home Sweet Home '91" が漏れているので、"DECADE OF DECADANCE" を簡単に売り飛ばすわけにはいかない。2枚揃えてこそ、と言えるだろう。冒頭に収められた2曲のボブ・ロック制作の新曲は、前作にあたる "GENERATION SWINE" のオルタナティヴ路線を上手く消化した感じになっており、まずまず楽しめる仕上がり。この後 Tommy Lee が脱退してしまうため、現時点ではオリジナル5人による最後の録音だ。

 モトリーの魅力はワイルドでグラマラスなハードロックのように思える。言わば不良性の象徴。その意味では、Bob Rock が手がけた "DR. FEELGOOD" の重低音メタル路線より、それ以前の猥雑な曲の方が本質に近いのかもしれない。決して巧くはないが、ものすごく個性的な声の持ち主である Vince Neil といい、ドラムスを「見せる」楽器に変えてみせた Tommy Lee といい、もちろん Mick も Nikki も、つくづく役者が揃っていたグループだなぁと思う。

 Primal Scream が "Motley Crue" という曲をリリースする日を待ち望んでいる人は、きっと私だけではない… はず。


お気に入りベスト3
1. Don't Go Away Mad (Just Go Away)
2. Home Sweet Home
3. Too Fast For Love

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