George Michael


LADIES & GENTLEMEN THE BEST OF GEORGE MICHAEL


1998 Epic/Sony Music Entertainment
DISC 1
1. Jesus To A Child
2. Father Figure
3. Careless Whisper
4. Don't Let The Sun Go Down On Me
5. You Have Been Loved
6. Kissing A Fool
7. I Can't Make You Love Me
8. Heal The Pain
9. A Moment With You
10. Desafinado
11. Cowboys and Angels
12. Praying For Time
13. One More Try
14. A Different Corner
DISC 2
1. Outside
2. As
3. Fastlove
4. Too Funky
5. Freedom 90
6. Star People 97
7. Killer / Papa Was A Rollin' Stone
8. I Want Your Sex (PT II)
9. Monkey
10. Spinning The Wheel
11. Waiting For That Day
12. I Knew You Were Waiting For Me
13. Hard Day
14. Faith
15. Somebody To Love


 コンテンポラリーなホワイトの男性シンガーとしては、間違いなく最も歌のうまい1人。
 いつベスト盤が出るかと楽しみにしていたが、98年後半にやっとリリースされた。日・米・英でそれぞれ収録曲が異なるため、購入にあたっては十分に注意する必要がある(上記は日本盤)。

 完璧な楽曲とヴォーカルが楽しめるだけに、ほとんど付け加えるべき事柄はない。地味な印象のあった "LISTEN WITHOUT PREJUDICE VOL.1" "OLDER" の曲も、たくさんのシングルヒットの中に散りばめられて、そのメロディの美しさがさらに増幅している感がある。

 新曲のうち、"Outside" は70年代ディスコのグルーヴを思いっきり再現している。歌詞はアウトドアでオープンに愛し合うことを礼賛する刺激的なものだが、警官が出てくるビデオクリップも含めて、ビバリーヒルズの公園のトイレで公然わいせつ罪で逮捕された事件に対するブラックなジョークなのだろう。"As" はスティーヴィー・ワンダーの名曲のカヴァーで、Mary J. Blige とのデュエットが大きな話題となったが、例の事件のイメージを嫌った Mary 側の要望だったのか、米盤には収録されていない。George のヴォーカルワークの素晴らしさが堪能できる1曲だけに、惜しいところだ。

 また、シングルヴァージョンコレクターにとっては辛いヴァージョンでの収録が多いので注意を要する。例えば "I Want Your Sex" は Part II での収録だし、今度こそシングルヴァージョンか?と期待させた "Monkey" もやはりダメだった。

 だけどそんなことはどうでもいい。彼の「声」がたっぷり詰まったこの2枚組のベスト盤を流しながら、今夜もゆっくりと時間が流れていく…


お気に入りベスト3
1. Kissing A Fool
2. Father Figure
3. As

MUSIC / BBS / DIARY / HOME