産業Night on 26/Sep/2003
お馴染み下北沢Revolver での「産業Night」、またまた参加させていただきました。今回も2セット割り当てていただいたので、多少変化をつけてみました。といってもあまりかっ ちり作りこむ時間がなかったので、目についたCDをとりあえず多めに持ち込んで、その場の雰囲気を見ながら選曲してみた感じ。何となくこっちの方が正しい DJのあり方のような気もしますね。ちなみに第1部はプログレ系+王道産業系、第2部は80年代懐かしロックヒットが中心になりました。 ★1st set (20:30〜21:00) 1. Sole Survivor - Asia (Mainstream Rock Tracks (MRT) #10/82) 9月23日にジョン・ウェットンの来日公演を観た記念。ベスト盤収録のエディットヴァージョンだったので、ところどころ切られて短くなっていたのに気づ きましたか? Mainstream Rock Tracks というのは Billboard 誌のロックチャートのひとつで、当時は Album Rock Tracks と呼ばれていたものですが、比較的産業ロックと重なるジャンルなので、参考までにその最高順位も掲載しておきます。ちなみにこの曲はシングルカットされま せんでしたが、MRTチャートでは第1弾シングルの "Heat of The Moment" と同時にチャート入りして19週間も居座った典型的な「ラジオ局に支持された楽曲」なのでした。 2. When The Heart Rules The Mind - GTR (US#14, MRT#3/86) Asia からスティーヴ・ハウつながりで。もちろんイエスの来日公演を観た記念です。一時期廃盤状態になり中古市場では音の悪いCBS Sony盤が高値で取引されていましたが、今ではリマスター盤が容易に入手できるようになってます。マックス・ベーコンのハイトーンが冴え渡る大げさな楽 曲、裏で要所を締める仕切り屋はやはりジェフ・ダウンズ。ふりーまんさん曰く「スティーヴ・ハケット史上、最初で最後の産業ロック」(笑)。 3. Talkin' Bout - 3 (Three) (MRT#9/88) Asia からカール・パーマーつながりでこんなもの連れてきました。キース・エマーソンとカール・パーマーがエイジアや90125YESの大ヒットを羨んで(?) 作ってみました的な産業プログレ。イエスにおけるトレヴァー・ラビン相当の若手マルチプレイヤー、ロバート・ベリーの健闘が光る好盤です。ところどころ唐 突に変拍子や早いキーボードのパッセージが挿入されるあたり、キースとカールの見せ場を無理に作ってるぽくてカコイイ! 4. Stone In Love - Journey (MRT#13/81) "ESCAPE" のリマスター盤を買った記念。こんなかっこいい曲がナショナルチャートではシングルヒットしていないんですね…。しかしエアプレイでは13位まで上る圧倒 的な支持。終盤のニール・ショーンのギターソロには熱くなります。 5. Always Gonna Love You - Gary Moore オールタイムにも入れている大好きなバラードなのですが、調べてみたところ意外にも英米ともチャートとは無縁のようでした。少なくとも日本ではよく知ら れた曲のような気がしますけど、ドメスティックオンリーのヒットなのかな? これも渾身のギターソロが胸を熱くしてくれますね。もっとこういうダサバラード路線を極めれば良かったのに… 6. Hot Girls In Love - Loverboy (US#11, MRT#2/83) Saki さんからいただいたライヴヴァージョンをかけました。ラヴァーボーイに関してはバラードよりテンポの速い楽曲の方が好きなのです。MRT#2は立派な大 ヒット。 7. Superconductor - Rush (MRT#37/90) これをかけた瞬間店内で歓声が上がったのでいったい何だろう?と思ったら、ちょうどその頃「どうしてラッシュがかからないのか?」と話題になっていたそ うで。そうとは知らず、こちらは予定どおりラスト前に速めのナンバーを持ってきたのでした。7拍子のリフがとても気持ちいい! 8. Time For Change - Motley Crue これは全然ヒットしてなくて、単にアルバム "DR. FEELGOOD" のラストを飾る曲です。でも好きなんだなあ。このアルバムにはもう1曲 "Without You" というバラードが収録されていてヒットしていますが、個人的には断然こちら。邦楽はあまり聴かないので分かりませんが、B'z にそっくりの曲があるとか… ★2nd set (22:30-23:00) 1. Hungry Like The Wolf - Duran Duran (US#3, MRT#1/83) 7月の来日公演記念。本当は "Rio" をかけるつもりでしたが、またしてもプレイヤーの操作ミスで…スミマセン。"Notorious" とかにならなくてホッとしています(笑) 2. Runaway - Bon Jovi (US#39, MRT#5/84) ロックチャートでは5位まで行ってたんですねぇ。そのこと自体がまず驚き。この日はライヴヴァージョンでかけましたが、これは古い日本公演の録音らしい ですぜ。 3. If Anyone Falls - Stevie Nicks (US#14, MRT#8/83) 分厚いシンセのリフが気持ちいいスティーヴィー・ニックスのソロヒット。"Stand Back" の次のシングルということでいささか地味な存在ですが、実はとてもカッコいい。彼女で産業ロック的なものは他にも "I Can't Wait" とか "Rooms On Fire" などいろいろ選曲の余地がありそうです。 4. Bop 'Til You Drop- Rick Springfield (US#26/84) かけた瞬間に「こんなヴァージョン知らない」と Massy さんに怒られてしまいました…。ヒット当時にMTVでかかっていたヴァージョンに近いと思っていたのですが、シングル盤のテイクとは違うリミックスだった ようです。しかもカウンターのお客様から「もっと初期の曲かけて〜」とリクエストまでいただく始末。トホホ… 5. Say You're Wrong - Julian Lennon (US#21, MRT#3/85) 一転してこちらをかけると Massy さんから「カッコいいね! こんなのあったっけ?」と良い反応が得られてホッとしました。ジュリアン・レノンは "Valotte" に代表されるバラードのイメージが強いかもしれませんが、こういう速めの楽曲で聴かせるポール・マッカートニー的なポップセンスもなかなかのもの。MRT チャート3位にビビってはいけません。続く2ndアルバムからの "Stick Around"、3rd からの "Now You're In Heaven" と2曲もの全米ロックチャート1位を持っているのです。ロック野郎ジュリアン侮り難し。 6. Shake It Up - The Cars (US#4, MRT#2/82) ちょっと息抜きがてら、定番のカーズを。ミドルテンポのナンバーが本領発揮なのかもしれませんが、エリオット・イーストンのギターが飛ばしまくるアップ も大好きなのです。 7. Remember The Night - The Motels (US#36, MRT#12/84) この日のダークホース的な1曲のつもりでしたが、流石にカウンター席のお客様は「モーテルズ! 大好きなんだよねぇ」と即座に反応くださいました。大ヒットした "Suddenly Last Summer" に続くシングルで、チャート成績は地味ながらも味のあるロックです。本当は "Shame"(邦題「うれしはずかしシェイム・オン!」。 原題よりも長い…)をかけてウケを狙おうとも思ったのですが、やめといて正解でした(笑)。 8. Stages - ZZ Top (US#21, MRT#1/86) イントロに激しく反応したふりーまんさん曰く「ZZ Top で一番いい曲だよ!」。それは言い過ぎかもしれませんが(笑)、僕も大好きですし、ベスト盤に収録されていないのは犯罪的だと思います。"Velcro Fly" も入ってないしね…ブツブツ。"Sleeping Bag" と "Rough Boy" に挟まれて過小評価されがちですが、MRTチャートで1位を獲得しているとおり極めてスリリングなロックです。オススメ! 9. Don't Talk To Strangers - Rick Springfield (US#2, MRT#11/82) 先ほどのカウンター席からのリクエストにお応えして。産業という意味ではむしろサミー・ヘイガーがカバーした "I've Done Everything For You" などをかけると面白いかも。 10. Don't Tell Me You Love Me - Night Ranger (US#40, MRT#4/83) みんな大好きなナイト・レンジャーで締め。この曲は産業Nightでは繰り返しかかっている定番だと思いますが、何回聴いてもやっぱりカッコいいですよ ね。全米シングルチャートぎりぎりトップ40入り(40位)という点も名曲ぶりに拍車をかけています。 *** 今回もたくさんの皆さんにお越しいただきました。ありがとうございます! あとですね、個人的には Revolver の生ビールがミラーからハイネケンになってまして、これがかなり美味しかったのが好印象でした。次回は2004年1月30日(金)の予定です。どうぞお楽 しみに! (September, 2003) |