●Lyricon新婚日記

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■Lyricon新婚日記

 ※下に行くほど古い日付(記事)になります。

■windとwind2の効果的な使い分け発見!(2003.9.10)
■インプレッションその1(2003.8月後半)
■これって・・・やっぱ故障?(2003.8.23・24)
■KORG TRITON Studio61ゲットだぜ!(2003.8.27)
■ついに手に入ったLyricon音源!!(2003.8.22)
■のびました(2003.6.28)
■いざFive Gへ!(2003.5.24)
■初めての誌上コンテスト(2003.5月6日)
■Lyricon復活!?(2003.4月1日)
■音源のご注文はドッチ?(2003.2月中旬)
■モジュラー勉強中(2003.2月前半)
■音源欲しい!(2003.1月後半)
■情報入手に大忙し(2003.1.18)
■Lyricon嫁入り!(2003.1.17)
■新年の祈願(2003.1.1)
■お見合いしました(2002.12.30)
■出会いは突然に(2002.10月某日)
■Lyricon入手は難しい・・・(2001年〜)


■windとwind2の効果的な使い分け発見!(2003.9.10)

 LyriconのウィンドCV出力には、

▼wind
 ウィンドセンサーから得られた信号をなんらバイアスをかけずに本体から出す信号。

▼wind2
 ウィンドセンサーから得られた信号に

の3つの値を加減算した信号

この2つがありますが、マニュアルを見ただけではなんとなく「( ´_ゝ`)フーン」ぐらいでした。

 まして、マニュアルには「通常VCFやVCAをコントロールするにはwind2を使います」みたいなことが書いてあるため、なんの気なしにwind2を使っていましたが、windを音源に繋いだらどうなるのか軽い気持ちで突っ込んでみたところwind2と組み合わせて使うと絶大な効果があることが判明しました!

 同じ音色で吹いてみても、windをVCF、wind2をVCAに突っ込んだ場合はパコーンとヌケた明るい音になりますし、逆にwindをVCA、wind2をVCFに繋げるとスコーンと通ってノビの良いネバりのある音になりました。

 よくよく考えれば、EWI音源でBREATHパラメータを設定する時にはVCFとVCAの値が全く同じということはあまりないですもんね。それをハードウェア的にやればいいだけのことなんですが、なかなか思いつきませんでした。

 後日、大脇さんが遊びにきた時にこの話をしたら「だから伊東さんのLyriconもwindとwind2の両方から線出てたんだ」ということだったので(私全然気付いてませんでした・笑)、どうやらこの方法はLyricon吹きの定番セッティングなのかもしれませんね。

 また、資料を漁っていた際に気付いたんですが、Type IIIもVCAの値は固定値ながら、ブレスによるVCFのカットオフアマウント量をツマミで可変できるようになってました。う〜ん、偉いぞType III!

 ASモジュラーのVCFのカットオフCV入力には通常の「1V/Oct」と、ツマミで変化幅を調整できる「VARY」の2つが用意されているため、Lyriconのwind,wind2をどちらにどう放りこむかも考えて音づくりしていけば相当幅の広いエディットができそうです。

 これでまた楽しい楽しい悩みの種が増えました! モジュラー買って良かった〜!!

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■インプレッションその1(2003.8月後半)

 まともな演奏はできないものの、音づくりやASの研究はできるわけだ。そこで、現時点でのLyriconインプレッションをしてみようと思う。

 なお「Lyricon+AS」だけではどうしても抽象的なイメージしか分からないと思われるので、Lyricon直系の子孫でもあり普段私が使い倒しているシステムでもある「WX7+3000m」を比較として挙げることにする。ほんとは最新のWX5があるといいんだけどなー。(^^;

●リップベンド:圧倒的にLyriconに軍配!

▼Lyricon
 めちゃくちゃベンドしやすいです! マウスピースがテナーまんま(ブリルハートEbolinの9)のため、咥えた感じは自然の一言。ティップオープニング(リードとマウスピース先端の開き)も大きく、ベンド幅が広いくせにやたらと安定する。この辺、アルトやソプラノのマウスピースを使わなかったあたり設計のセンスが感じられる。WXのようにアップとダウンの中間にある遊び(後述)も全くなく、スムーズなベンドが可能。ちなみにリードは同じくテナー用のセルマー・バンディ製ファイバーケーン(俗に言うプラスティックリード)が使われており、幅広で可動域の長いことも安定しつつ深いベンドができる要因かと。
 また、リードレバーはWXのように1箇所だけ曲がっているものではなく、先がさらに曲がってリード最先端近くまでのびており、”点”ではなく”面”で接触しているためなおのことベンド操作が自然となる。

▼WX7
 クラリネットのように急な角度のついたマウスピースは正直よろしくない。普通に咥えた状態では地面に対して平行方向に管体を持ち上げるとアンブシュアがおかしくなり、下アゴを開きづらくなる。かといってクラリネットのように体に引きつけるような角度では深いベンド操作が行えない。また、体に引きつける角度でベンドを深くするとなるとLip Gain調整をすることになるが、今度はドッカン傾向になるため自然なベンド操作が行えない。ティップオープニングもなだらかなスロープから急激に角度がキツくなるうえ、リードが短いのが更にツラさを増す。
 なにより困るのがLip Zero前後(アップとダウンの間)にある極小の”遊び”。これはニュートラルなポイントを設けることにより、音程の安定感を生むよう設計されているのだと思う(MIDIの仕様?)のだが、サックス吹きの私にとっては邪魔以外の何者でもない。
 リードレバーも点で支えるため、「ほんの一押し」や「ちょい抜き」のようなニュアンスを出すのが難しく、レバー先端でリードも削られる。
 これら全てを回避するために私は

  1. 遊びをなくすためディップスイッチを「ルーズリップ」に。この状態でタイトに咥え半音程高くなるよう設定し、音源を-1トランスポーズ。
  2. 管体は地面と平行気味に構える。
  3. マウスピースのなるべく先端を咥える。
  4. リードレバーの当たるリードの裏側にアルミテープを貼る。

こんな感じで吹いている。どうだ! 文句言うだけじゃなくちゃんと使いこなしてるっしょ!
 特に1.はWXシリーズ全部に有効なので「なんかおかしい?」と思う方にはお勧めしますよ。私も大脇さんに教えてもらえなかったら、リードレバーをペンチで曲げて調整・・・(笑)。
 正直、マウスピース形状がまともなWX5吹きがうらやましすぎる今日この頃。

(Lyricon・WXリードレバー形状比較)

●指ベンド他:WX7の付いてたモン勝ち!

 つーか、Lyriconには付いてないし(笑)。

 曲の途中で「ここ指ベンド欲しい!」ってことがたまにあるんですよね。まぁ、かくいうWX7もLip Gainで設定した以上のベンドは事実上不可能−−音源のベンド幅を大きくしてLIP GAINを小さくすれば可能だが、調整は激ムズしかも私の場合ルーズリップで使用しているためGAIN調整不可−−なのであんまり深くできなかったりするけど、あるだけマシってもんです。リップと指で別々にGain調整できれば最高なのになぁ・・・。

 WX7のホイールは位置が悪く使い勝手がよくないうえ、ベンドしかかけられないが、WX5では位置も形も使いやすいうえベンド以外の情報も設定可能になった。しかもどうやらLIP GAINなどの調整もドッカン傾向ではないようだし使い分けも可能らしい・・・誰か僕にWX5を買ってやってください(笑)。

 他にも重音用にホールドキー(使ったことねー)やプログラムチェンジキー(左に同じ)など付いてます。

●キー:”カチ”だけにLyriconのカチ!

▼Lyricon
 カチカチとした金属キーは感触もさることながら、剛性が高く、オン・オフもキーと銀接点が「触る・触らない」で判定しているため素早いパッセージが可能。
 キーレイアウトは過不足なし。全てのキーが+−の集合体であるため、フレキシブルな使い方が可能。特に半音下からしゃくりあげる時などはメチャクチャ有効。
 このように、キーはついているもののWXよりEWIに近い感じ

▼WX7
 オン・オフはマイクロスイッチのため微量ながらも「押しこむ」動作が必要となるため使いづらい。柔軟性のあるABS樹脂キーも相俟ってそれがさらに拍車をかける。スイッチということは当然寿命も短く、うちのWX7もそろそろ動作の怪しくなったキーがちらほらと。
 WXの開発者曰く「フルートのキーをシミュレートした」ということだが、ウィンドシンセは”ウィンドシンセならでは”なキーにしたほうがいいと思う。「軽く押さえる」または「触れている」だけでオンにならないのは疲れる。この辺は最新モデルのWX5でも同じなので次期モデルに期待。
 運指はサックスにより近いものの、完全に自由な+−での回路でないのが激しく使いづらい。小指G#キーを押しっぱなしでもファより下のキーを押せばG#がキャンセルされるなどサックス奏者にとってはありがたい(生サックスでは確かにそうなる)機能もあったりするが、左手中指一本のCで下からの装飾音符を付けたい場合などは右手人差し指や中指で半音下が出てくれないとかなり困る。つーか、それをキャンセルさせる意図がわからん。サイレントサックスとしての立場も分からないわけではないが、こういった面ではもっと融通を効かせてくれないとウィンドシンセとしての優位性が失われる。

●ボディ:甲乙つけられんので両者引き分け

▼Lyricon
 カッコイイっすよね〜(笑)。オール金属製のボディは重く、「楽器です!」と主張しているよう。サンドブラストされた梨地加工も落ち着きがあり高級感漂ってます。
 ただ、金属だけあってやや重めなので長時間ストラップレスだと少々疲れるかも。サムフック(右手親指のフック)の形状は良く考えられており指にフィットするため重さは軽減されるものの、ストラップ使った方がやはり無難(落としても困るし)。
 前後重量バランスは良く、特にストラップ使用の時は楽に吹けるのが良い。

▼WX7
 これまたカッコイイっすよね〜(笑)。初めてデザイナーによりデザインワークされたウィンドシンセ。Lyriconのような「THE 管楽器」といったものでもなく、EWI1000のようにストイックな機能美でもなく。その年(1987年)のグットデザイン賞商品デザイン部門金賞を受賞も納得。ニューヨーク近代美術館では永久収蔵品に指定され、未来永劫保存されることになったし、今見ても古めかしく感じないのは本当に凄いと思う。「ダースベーダー・クラリネット」なんて異名を付けられたけど、私が今まで聞いた中で一番ハマったのは「魚の骨」!(笑) 
 サムフックは形状悪くて指が痛くなるし、前後バランスもあまり取れてない(頭デッカチだもん)けど、管体自体が軽いためストラップ使用で全く問題なく吹けるのは良し。

●息のヌケ:調整の利くWX7に軍配!

 WXの息ヌケは調整可能なんですよ。WX7にも最初から排気穴に詰めるゴムパーツが付いていましたし、WX workbookでは梱包用ビニールチューブを使って調整する裏技が紹介されてますし。これ、私もやってますが結構有効な技でして、EWI30x0のようないい〜具合に息がつまってくれます。

 WXは息の排気・取り込み経路が別々にあるため、これが可能となりますが、Lyriconの場合トランスデューサー(ブレス・リップセンサーが一体化したもの)の構造上、出口を塞いで密閉させてしまうとダイアフラム(息の圧力を感知させる膜)に負荷が強くかかるので恐くてできません(排気・取り込み経路が一緒なんだもん)。もうほんの気持ちつまってくれるといいとは思うんですけどね。

●音源のブレス制御:ブッちぎりでLyriconの勝ち!

▼Lyricon
 CVはさすがというかなんというか・・・。息のツキやフィルター開閉、音量制御など素晴らしいの一言! EWIが専用CV線にこだわる理由が分かります。
 Lyriconの場合はコントロールも音源も完全なアナログ回路なのでとにかく滑らか。微妙な息の変化も見逃さず追従してくるのは「生楽器」と言っても過言ではないです。
 追いこんだ設定がまだなので、特にタンギング時のアタックに若干違和感があるものの、今後の調整でなんとかなりそうな感じ。

▼WX7
 こればっかりはMIDI制御ですからねぇ、WXは。やはりデジタルのMIDIではブレスの追従が間に合わず、特にpp〜p領域や、「ほんのひと押し」のような細かいニュアンスは苦手となります。WX端子ならまだいいんですが、あいにく私の好きなアナログ音源でWX端子のあるものは存在せず。また、WX端子のある音源はWT11しか追いこんだ吹き込みをしてませんが、LyriconやEWIみたいな滑らかさはありません(この辺VL70-mとかはどうなんだろう? 今度ちゃんと吹いてみたいなー)。
 そうそう、例のエイプリルフール企画「Lyricon復活」は、、実は最初「WX端子で制御できるEXT.IN-VCF-VCAのMIDIドライバがあればなぁ〜」と考えたのが元なんですよ。ほんとこういうの作ってくれないかなーYAMAHAさん。

●オクターブレンジ:広〜いWXの勝ち!・・・としておきましょう。

▼Lyricon
 スティックの裏にはオクターブキーが2つ。+1octと+2octキーのみ。つまりは3オクターブしか出ない。
 一応キャビネットには「low←mid→high」のスイッチがあって「公称6オクターブ」ということなんだけど・・・なにやら「当店は激安1円から!」って言ってるのと同じような・・・(笑)。
 このスイッチ、演奏中に足で変えられるようすぐ側にフットスイッチ用の端子があるんだけど、これまた現在の規格とはまるで違うアナログスイッチらしく、使いたくても使えない。まぁ、3オクターブもありゃ十分だろうし、過去Type III使い倒してた某大脇氏のように曲の途中指でスイッチ切り替えしてもいいし (この変態め)
 全体的なキーの感触は上記した通りですが、オクターブキーのデザインがとても良くメチャクチャ使いやすいです。
 余談になりますが・・・昔、一番上のキーだけ押せばもう1オクターブ出るんだと聞いてたんですよ。伊東さんに関連のある人物(しかもLyricon関連)だったんでずっと信じてて、うちのLyriconが初めて音源と繋がった時は「故障か!?」って(笑)。あわてて某氏にメールして真相聞いて安心しましたが。伊東さんのLyriconもしくはTakconが改造されてたのかな? 演奏聴く限りではそんな風には思えないんだけど・・・。

▼WX7
 オクターブスイッチが縦にズラリと並び、「公称7オクターブ」もの音域を持つ(参照資料:カタログ、マニュアルその他)。
 親指がニュートラルになる位置にはスイッチがなく、そこから上に3つ、下に2つ・・・・・・なんで7オクターブなんだろう?(笑)
 それでもLyriconに比べれば倍の音域。ドスの効いた低音から耳をツンざく高音まで自由に使えるのはなによりの魅力。
 しかしながら、肝心のオクターブキーがいただけない。意外と高さがあり、なおかつオンオフの感触が弱いためEWI以上にピロ音に気を配らなければならない。
 スイッチとスイッチのない箇所(3オクターブ目)との高低さを少しでもカバーできるよう、スイッチのない箇所に装着して高さを稼ぐアタッチメントが付属されているものの焼け石に水。
 ちなみに伊東さんがWX7のプロトタイプ(Wind MIDI Controller)を使用していた際、これを回避する方法として、アタッチメントうんぬんではなくオクターブキーのキートップをはずし裸のマイクロスイッチを押して使っていたそうな(市販タイプはパーツの構造上不可)。
 小さなマイクロスイッチは耐久性もあまりなく、よく押さえるスイッチは壊れやすい。うちのWX7も+1と+2オクターブキーがかなりヤヴァい状態。
 スイッチの耐久性に関してはまだ問題回避がされないものの、現行モデルのWX5はデザイン・運指とも改良されており、激しくうらやましい。

●総合的な音源制御:互いにメリット・デメリットあり。よって引き分け。

▼Lyricon
 自由度高し。但し音源に依存。
 こんだけあるCV出力を全部有効に使おうとするなら、それこそモジュラーでも持ってこないと歯が立たない(私の音源では役不足。EGからなにから色々取り揃えないと)。まぁ通常使うCVは2つか3つ、多くて4つくらい(bend down,wind2,wind gate辺りがよく使われると思う)なので、VCO,VCF,VCAの各コントロール端子を持つCVシンセなら問題なしだろう(ちなみにGATEトリガーはMOOGトリガーも使用可能)。
 しかしVCAコントロール端子を持つCVシンセが少ない(ほら、シンセとPAの間にボリュームペダルかませばいいだけだから)のが選択の幅をせばめており残念。Lyriconの改造品でVCAのin,outを持つものを見たことがあるけど、ほんとVCAは内蔵しててもよかったと思う。それだけで音源の選択肢が山ほど増えるんだから。
 CV端子はパッチケーブルを繋ぎっぱなしにしても大丈夫なように各出力をオン・オフさせるスイッチがついているのもよく考えられているが、接触不良・点灯不良が多いそうなので(うちのもwind gateが点きっぱなし・笑)注意が必要。
 ところで、CV制御の激しく良い点をひとつ。bend down CVでVCOをコントロールするとポルタメントっぽい効果が生まれて、音程も滑らか〜なニュアンスが出るんです。これも結局はアナログで音程を追従させなきゃならんため極小の遅れが発生して生まれる効果だろうと推測されますが、これが良くてね〜。私がLyriconをどうしても使いたかった理由のひとつなんですよ。同じCV制御でもEWIだと(たぶん)性能良すぎて効果が出にくいんですが、Lyricon+ASだとちょうど良い具合に出てくれるので、これを聴くたびシビれてます(笑)。
 まぁ、色々と利点もありますが、CVでの音源制御の最大の魅力はなんと言っても、名機と謳われる”あの”ビンテージシンセ達を制御し放題なところでしょうか。あぁ、お金持ちになりたひ・・・。

▼WX7
 フルMIDI対応。自由度は必要充分ながらもそんなに高くないが、むしろ自由度を積極的に音源に依存することにより高いポテンシャルを持つ。マトリクス・モジュレーションのような、パラメータを自由にルーティング出来る音源だと最高。
 MIDIのザラつきはいかんともしがたいが、それを補って余りある「音源の選択」が出来るのはMIDI楽器の強み。Lyriconは事実上アナログ音源専用コントローラーにならざるを得ないが、WXはPCMだろうがVLだろうがFMだろうがDWGSだろうがソフトシンセだろうがブレスコントロールできるものなら何でも来い状態なのは最大の魅力。何度も言うが、EXT.INのあるMIDIドライバが欲しい!
 ただ、MIDI音源のバラエティさを考えればWXの方に軍配があがるものの、Lyricon同様息でフィルター・アンプ両方を制御できる音源が少ないのが現状。せめてMIDI EVIのように息関連のMIDI信号を2つ同時に出すことが出来れば良かったのだが・・・EXT.INのあるMIDIドラ(以下略)

●安定感:WXの圧勝につぐ圧勝!

▼Lyricon
 あるわけないがな(笑)。
 音源ともども電源入れてから暖気(10〜20分)が必要。「しばらく使わない」なんてことは言語道断。最低でも週に一度は何があろうと火を入れる・・・といった覚悟で付き合わないとガリの原因に。
 とにかく温度・湿度に敏感。チューナー必須。音源の各VCOのチューニングは”FINEノブ”がないせいもあり「金庫破り」並に微妙な指づかいを必要とされる。”オート・チューン”なんて軟派なボタンのあるシンセは許すまじ!
 Lyriconの様々なセンサー感度調整もその日の天気や気分(?)によって平気で変わる。音源と繋ぎっぱにしてスライダーもツマミも触ってないのに、次の日吹いた時には変わっているということもしばしば・・・ある意味なんと音楽的な楽器なんだ!(笑)
 安定さを犠牲にした代わりにアグレッシブで人間臭いサウンドが手に入るのが唯一の救い。
 Lyriconは繊細な演奏力とはうらはらに、細かいことにこだわらずその一瞬一瞬を輝きながら昇華していく楽器なのだ。漢である!

▼WX7
 一度行ったセッティングはこっちの体調(アゴの疲れ具合とかメシ食わなかったとか)が関係しない限り変わらない。
 その不変っぷりはあらゆるデータを数値化する「デジタル」の名に恥じない。いつ吹いても同じ状態というのは誰が何と言おうととても楽ちんである。
 PCMやFMなどのデジタル音源は元より、私が使用している3000mにしてもアナログの割には安定感高し。オート・チューン最高〜〜♪(笑)
 それでいてアナログの太さ・荒さがあるんだから・・・EWI音源ってほんと偉大だー。

●可搬性:軽快にWXが勝利!

▼Lyricon
 意外と重く、そして大きいケース。アルトサックスのハードケースを薄くしたくらい。中の基盤はあれっぽっちなのに何故こんなに重いんだろう?(スティックが重いのかな?)
 3Uの音源は3020mのように奥行きが深くないものの、パッチケーブル挿したままだと移動すらできん。しかも全ケーブル抜けば抜いたでセッティングが超大変。まぁ、大きさ・重さに関しては鍵盤付きのビンテージシンセに比べたら全然楽なんだろうけど・・・。
 このセットにエフェクターやらなんやらを考えると・・・いや、考えないようにしよう(笑)。

▼WX7
 軽く薄くコンパクトな専用ケースは持ち運び便利! ケーブルやらMIDIボックスまで入ってコレモンなら、いくらでも移動可能。MIDI回路が内蔵されてるWX5に至ってはもっと便利なんだろうなー(うらやましい)。
 3000mに至っては可搬性に関してもはや言うことはなにもない。
 WXのケースを手に持って、デイバックにでも3000mとコンパクトなマルチエフェクターを入れれば他になんもいらない状態になるのは凄すぎ。これってデジタルホーンに次ぐ、究極のコンパクト・ウィンド・システムなんじゃないだろうか?
 あ、WX5とVL-70m(エフェクター内蔵)ならもっとコンパクトだ・・・(くそー)。

●各種調整:両者痛み分け!

▼Lyricon
 Driverはツマミ・スライダーが大きく微調整が死ぬほど楽ちん。音源もVCOのチューニング以外はおおむね同様。セッティングもひと目で状態がわかる。ただし前述したようにその日によってコロコロ変わるため頻繁な調整が必要なうえ、保存もできない。

▼WX7
 ネジ回し式の調整が激ムズ。ちょっと触っただけでガラリと変わるドッカン傾向。ディップスイッチも操作しづらく分かりづらい。調整項目はLyriconより少ない。これはメリットでもありデメリットでもある。音源は全パラメータの状態がひと目でわからない。特にSOURCE1,2が分かりづらく、しょっちゅう間違えながらエディットしてる。慣れればどうってことないが、その慣れるまでが苦労する。でも作った音色が一発で保存できて、ボタンで呼び出せばすぐ再現できるのは幸せ。う〜ん、こんな当たり前のことが「幸せ」と思えるようになってしまった(笑)。

●メーカー・サポート:聞くまでもなくWXの勝ち

▼Lyricon
 つーか、もう会社ないし・・・(笑)

▼WX7
 つーか、大企業だし(笑)。
 でも、マニュアルまでネットで入手できるのは最高! ユーザー本位な姿勢が感じられます。他のメーカーさんもぜひ見習って欲しいですね。

 

 今はこんなもんでしょうか。また気付いたことが溜まってきたらインプレッションしてみます。

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■これって・・・やっぱ故障?(2003.8.23・24)

 まずはキーの故障をなんとかせんといかん。

 Lyriconのキーはスイッチではなく、金属製のキーが閉じた際ムキ出しの銀接点とショートしてオン・オフが得られる。よって、銀接点に酸化膜が出来てしまうと反応しなくなる。キーがらみのトラブルはこれが多いと聞いているので、たぶんうちのも同じだろう。

 まずはマニュアルに書いてあるとおりの方法で接点を研磨してみる。キーと接点の間に1$紙幣(伊東オタク必須アイテム。サックス吹こうぜオフやった時みんな持ってたのにはワラタ)をはさみ、キーを閉じた状態にして引っ張り出す。これを何度か繰り返し接点を磨いてみるが、全く改善される気配がない。

 とりあえず詳しく症状を知るため、考えうる全てのパターンで運指してみる。結果はこんな状態。

■現在のキーの状態

 どうやらシから上が全て1音下がっているようだ。LyriconのキーシステムもEWIと同様に、全開放のC#を基準に「何音下がったか」を検知する仕組みっぽいので、-2(-全音)の部分・・・やはりシのキーが怪しいとニラんでみた。

 しかし、シのキーが押されっぱなしになっていると仮定すると、中指一本の「ド」だけはまともに出るのが不可解なことに気付く(押されっぱなしのシ+中指キー=”ラ”にならないとおかしい)。

 次の日、某LyriconサイトのLyriconマイスターにメールでお知恵を拝借。「物理的要因で端子がショートしているか、中のチップがイカレてる」との可能性を示唆される。

 キーをバラして徹底的にチェックするも、どうやら端子のショートなんかじゃなさげな感じがヒシヒシと感じられ、だんだん目の前が真っ暗に・・・。「これ・・・やっぱバラすの?」某サイトで見た、円筒の中のせまいスペースにこれでもかと積めこまれた基盤類を思い出ししばらく途方に暮れる。

 まともなハンダ工作は中学の技術家庭の時間と子供の夏休みの宿題程度しかやったことないうえ、電気知識はゼロに近く、テスターの使い方すらまともにわからん人間にとって”分解修理、しかもチップ換装”というハードルはエベレストより高い。

 「これはアレだ・・・元ショッ●ーで改造人間作ってたと噂に名高い”ヤツ”にお願いするしかない!」

 これにて「しばらくはまともな演奏不可」という現実がよしめめの前に立ちはだかることに・・・しくしく。

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■KORG TRITON Studio61ゲットだぜ!(2003.8.27)

 編集長からメール

キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!

 雑誌発売日より1日前、ひと足早く結果発表!

 元がエイプリルフールネタだけに、今度は私が壮大なネタにかつがれてるのではないかと疑心暗鬼状態(笑)。とかなんとか小躍りしていたら「(ピンポーン)宅配便でぇ〜す♪」と雑誌が到着。

 恐る恐る開けてみるとちゃんと載ってる! 私のLyriconネタが載ってる!!!!!!!!!!
 いや〜、とにかくビックラこいたのナンのって・・・。(^^;
 なにより今回はLyriconのネタで載ったことが嬉しかったりする。

 賞品は希望したとおり「KORG TRITON Studio61」とのこと。初めてのオールイン・ワン・シンセなうえ、こんなまともな鍵盤シンセ入手は初めて。使いこなせんのか、これ?(笑)
(後日届いた時にはオマケでCD-RWまで付いててホクホク。勿論音もハンパじゃねー)

 大興奮の1日でした。

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■ついに手に入ったLyricon音源!!(2003.8.22)

 音源購入を誓ってから早7ヶ月。小遣いの超緊縮態勢といらんもんの叩き売り(身を切る思いで本600冊売ったし)、めめの追加融資(最終的には結局ロハに・・・ほんとスマン)のおかげで初期システム分の費用がたまる!

 スケジュール調整でXデーも決まり、遠足前日の子供状態がしばらく続く。そして当日は2度目のクレープに釣られてまたもや家族総出で原宿へ(よしめめはリスザル並に寂しが・・・以下略)。

 幸先良く、前回の「話の分かる店員さん」を発見し購入の意志を伝える。ブツは予定どおりAnarogue Systemsのモジュラー。ひとまずVCO、マルチモードVCF、VCA、マルチプルの1VOICE分だ。

 Lyriconのセンサー類(特にWindセンサー)が死んでた場合、購入計画自体がご破算になりかねないため、今回はきちんとLyriconを持ちこんでの試奏から始めることに。ついでに店員さんにレクチャーされながらASのパッチングも覚える。

 さすがは迷えるLyriconキチガイに神が与えたもうた物だけあって、ブレス制御もリップ制御も全く問題なし(後述にて問題発生)! また、初めて吹く”自分の”Driver(IIは以前楽器屋で試奏経験アリ)だけあって感無量。

 なにはともあれ、これでいよいよ音源購入に踏み込める!

 ・・・と、そこでふと目に入ったのが中古の3Uラックケース(DOEPFER製。互換有り)とVCO。これを中古で購入した場合をざっと計算してみると、購入予定のシステムにもうひとつVCOが追加されるかも知れないことに気付く。即座にその旨を話すと、「ちょうど今日から中古セール始まってまして・・・」との返答が。なんとも渡りに舟な状況! これもLyriconの神様からのプレゼント!?

 早速見積もりしてもらうと、消費税足してもギリギリVCO追加購入可能! 最初からいきなり2VCO-1VCF-1VCAという、SEMや3020mと同格シンセになってしまった!!!(EGだのLFOだのは見ないフリ)

 下見からチョイス、試奏、いかにも初心者な質問・・・etcに嫌な顔ひとつせず優しく対応してくれたFIVE Gの関●さん、ありがとうございました!

 きちんと調整してもらった後、受けとって帰宅。わくわく最高潮!

 帰宅後、子供達が寝静まった後に梱包をバラす。お店で見た記憶を頼りにパッチング開始。

 ところが、お店ではうまく出来たのに家では音鳴りっぱなし(笑)。「あ〜でもない、こーでもない」とマニュアル片手に思考錯誤し、ようやく原因突き止めて(VCAのイニシャルレベルが上がってただけだった)制御可能に。

 ついでに、パッチングしたケーブルがウニョウニョうねってる”プチたんす状態”な光景を見て「なんてヲタクなんだー!」と大喜び(笑)。

■ASモジュラー
↑こんな状態。楽しいっ!!! 空いてるスペースは今後3つ目のVCOとMOOGタイプVCFが入る予定。

 ツマミを回して(これがまた楽しいっ!!!)簡単なノコ波をエディット。それにしても2つのVCOのチューニング合わせるのってメチャクチャ大変。触ったか触らないか・・・ってぐらいの微調整で音程がグダグダに。まぁモノホンのアナログシンセということで「音が太くなるのはいい事だ」と強引に納得。そのうち両方のツマミを動かして微調整する方が楽なことに気付き、「Lyricon側にチューニング・スライダーがあって本当に良かった」と胸をなでおろす。

 次にLyriconのセッティング。最初は適当にセットしたせいでブレス感度やらベンドやらがギクシャクしまくり。

 とりあえずスレッショルドとWind2とAトリムの調整・・・うん、かなり良くなったもののまだまだ追いこみが足りないかな。まぁ、この辺はゆっくりセッティングしていけばいいや。

 ここで気をよくして1曲吹いてみる・・・・・・あれ? あれあれ???

 恐る恐る音階を吹いてみると・・・

  指→「ドレミファソラシド」

  音→「ドレミファソララシ」

Σ(´Д`;)ズガーン! 左手中指だか人指し指だかのキーが反応してねーっ!?!?

 銀接点ムキ出しのキーだし、たぶん物理的な問題だとは思うんだが・・・とにもかくにも直してみないとなぁ。(;´Д`)

 なにはともあれこれでLyriconと音源と揃ったわけだ。明日から色々やってみるぞ!

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■のびました(2003.6.28)

 先日応募した「『夢のシンセサイザー』アイディア・コンテスト」の結果発表・・・のはずだったが、どうやら審議延長してる模様。なんでも力作ぞろいでなかなか決まらないとのこと。身悶えしながら9月号まで待つことに。しくしく。

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■いざFive Gへ!(2003.5.24)

 いよいよ「アナログ音源の魔窟」、「ビンテージシンセ博物館」、「ツマミストの聖地」等など、色んな意味で呼び声高いFive Gへ突入ーっ!

 予習は万端。ド素人だとナメられて足元見られないよう専門用語もバッチシだぜ! これで敵地に単独潜入しても、”ワンマン・アーミー”として海千山千の店員と互角に渡り合えるぜ!!! ・・・と強がりを言ってみるものの、一人で原宿まで行くのはやはり寂しい(よしめめはリスザル並に寂しがり屋さんなので、一人になると死んでしまうのだ!)。

 「めめ〜、クレープ食わしてやるから一緒に原宿行こ〜?」(笑)

 なにはともあれ原宿到着。予定どおりめめ&お子様たちはクレープやらキディ・ランドやらで大はしゃぎ。これなら下見で少々時間がかかっても文句言われることないだろう。サイトに載ってる地図を頼りにFive Gのビル前へ。洋服屋の前のせまい通路を通過してエレベーターに乗り、ドキドキワクワクが最高潮に達したあたりでゴンドラが止まる。扉が開くとそこには・・・

 シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ、シンセ。

 さらにシンセ。
 

 ・・・噂に違わぬあまりのオタクっぷりな光景にしばし度肝を抜かれる。

 所謂「ビンテージシンセ」と名のつく名機たちから「これ何?」というマニアックなものまで、とにかくとんでもない量の機材が所狭しとギッシリ積まれている。目移りしまくって、一体どこから目をつけたらいいのかすら分からない状態だが、店内をざっと一周してみる。もうヨダレもんのシンセがあるわあるわ。中でもOBERHEIM 4VOICEが無造作にデンと鎮座ましてるのを見た瞬間「これ下さいー。キャッシュでーヾ(@゚▽゚@)ノ」と、嫁をサーカスに売り飛ばす算段まで思いつく。ふぅ〜、こりゃ何時間いても飽きねーぞ。

 眺めているだけでも時間はどんどん過ぎて行くので、とりあえず店員さんに訊ねてみる。「え〜、ウィンドシンセ・・・Lyriconなんですけど、Lyriconで制御できるシンセ探してるんですよ。カクカクシカジカなシンセってDOEPFERかAS以外でありますかね?」

  ウィンドシンセ用途でのシンセ選びという、ある意味”イレギュラー”な話である。
 以前からよしめめはウィンド用途のシンセを探す際は嫌な思いを結構しているのだ。ある店では音の太いPCMシンセを探していたところサウンドキャンバスを異常にしつこく勧められ、挙句「もうちょっと太くてエグいのない?」と断りまくると雑誌の広告持ち出して「このお店に行くと希望のシンセがありますよ」とFive Gを紹介されたり(笑)、MicroKorgのことを聞けば「これはヴォコーダーですから」を連発され取り付くしまもなかったり・・・・・・とにかく「DQNな客はさっさと帰れヴォケ!」といった態度を取られることが多い。
 よって、今回もお店の人がさぞ困るだろうと思っていたものの、なんと運のいいことにこの店員さん、EWI3000を吹いてるということで話の通るのが早いこと早いこと! 3000mのいいところ(余談だが、3000mは回路見るとOBERHEIM SEMそのままらしい)や、「Lyriconの音はこうあるべき!」みたいな話題で盛り上がったり。

 ともあれ、「う〜ん、他にはROLAMDのSystem-100Mぐらいかなぁ〜、でもモジュール構成がD社やAS社と違うからお客さんの理想には向かないかもしれないですね」と、事前に予想していた通りの答えが返ってきたところで、予定どおりDOEPFERかASのどちらか選択するようハラが決まる。

 まぁ金額面の優遇がある分DOEPFERに狙いを絞ってはいるので、ASの音を聞いてみてそんなに違わないことだけ確認すればいいだろう。

 

 視聴の結果・・・う〜ん、困った。両方聞くんじゃなかった(笑)

 予想に反し、DOEPFERよりASの方が明らかに好みだった。今日はLyricon持参でないため繋げて試奏とまではいかなかったが、フィルターの切れや最終的な出音は明らかにASだなー。

 DOEPFERは派手に鳴るし、いい意味で”やんちゃ”な音なんだが、まろやかさが足りん気がした。音が軽いというか。特に中域〜高域にかけてその傾向が顕著に出るかな。ベース音源にはいいかも。一方ASは、派手には鳴るけどどこか芯が一本通ってる感じ。マイルドながらも存在感のある音。デチューンさせた時の滲み具合もよく、なにより音が温かい。高域でのネバりもあり、リードシンセとして使うならやっぱこっちかなぁ・・・。店員さんの追加情報としてDOEPFERはAudio関連が弱い、リバーブのノリはASの方がいいと教えてもらう。

 問題は値段である。見積もりを取ってもらったのだが・・・うん、トータル(4VCO-2VCF-1VCA+MULTIPLE+3Uフレーム+細かいの色々)で15万ちょいか〜。まぁ初期費用が多少高くても最終形態まで「1個買い」すればいいだけだし、これはASに決定だな!

 長居し過ぎて原宿散策に飽きた「めめ&お子様たち」が途中で様子を見に来たものの、売りモンを子供がイジって壊した日にはモジュラー購入どころではなくなると車に待たせてあったのを思い出し、今回の下見は終了。

 まだまだ見飽きぬ宝の山に後ろ髪を引かれつつも退散することに。

よしめめ「遅くなって悪かったね〜。いやぁ〜、凄いお店だよね〜〜!」
めめ  「ほんと、中見てびっくりしちゃったよ! ガラクタの山なんだもん!」

 ・・・次回は一人で来ようと心に誓うよしめめであった。

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■初めての誌上コンテスト(2003.5月6日)

 海外シンセの情報欲が欲しかったので、ちょうど特集ページが組まれていた「キーボードマガジン5月号」を購入。
 そーいや、シンセの雑誌買ったのは生まれて初めてだな(笑)。

 そこに載っていた「『夢のシンセサイザー』アイディア・コンテスト」なるものに例のLyricon復活ネタを送ってみる。

 丁度当日までは徹夜仕事続きだったため、単にHTMLファイルをCDに焼いて「現行ウィンドシンセよりどこが偉いのか」といったメモを付けただけのヤッツケ仕事(笑)。しかも締め切り5分前(5/6 PM11:55)に郵便局へ提出。

 駄目元とは思いつつも、「もしかして・・・」と夢を見る。結果発表は8月号(6/28日発売)。楽しみ。

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■Lyricon復活!?(2003.4月1日)

 生まれて初めて何人もの人間に恨まれた日(笑)。エイプリルフール企画として作った「Lyricon復活」を発表した日である。

 通常の掲示板はもとより、対決BBSでもこの有り様。頼む、いい加減許してくれ・・・(;´Д`)。

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■音源のご注文はドッチ?(2003.2月中旬)

 DOEPFERにするかAnalogue Systems(以下AS)にするか、それが問題だ・・・、とハムレットばりに悩む。

 視聴してないのが全ての原因なのだが、ここんところ忙しすぎてFive Gにも行けない始末。仕方がないのでサイトに載ってる画像から機能を類推、そして各モジュールの横幅(つまり3Uラックに収めるための構成)や値段も考慮しつついくつかプランを立ててみる。

 まずウィンドシンセ用途限定で組む場合、専用の3Uラック(これ以上は場所的にも金額的にも無理)のベース・フレームにどんなモジュールがどれくらい入るのかざっと計算してみる。

 2VCO-1VCF-1VCAが2VOICE・・・これを基本ラインとすると、それだけで一杯一杯ぽい。EGその他は入る余裕まるでなし。まぁEGなんぞどこぞの伊東たけしも使ってなかったわけで、Lyriconは滑らか〜な”wind”で制御するのが王道なんだろう。そして実験的な意味合いを含ませるなら、2つのVCFはキャラの違うやつを使うのがベスト。各VOICEでキャラ違いが出せたほうがなにかと楽しいだろうし、せっかくメーカーが作ってるんだ、使ってやるのが礼儀というものだろう。

 で、3Uラックに収まり、かつ私の考えるウィンドシステムとしてベストなモジュールをチョイスしていくと以下のようになった。

 各モジュールの詳細を知りたい方は各社サイト(DOEPFERAnalogue Systems)で確認!

●DOEPFER A-100シリーズ

【モジュール構成】

【パッチ】

 VCO・VCO-MIX-VCF
 VCO-VCF

 上記2つのVOICEをVCA(入力は2ch有)で制御。
 

●AS RSシリーズ

【モジュール構成】

 ※VCFに入力が2chあるためMIXERいらず。MULTIPLEも2系統なので1つで良い。

【パッチ】

 VCO・VCO-VCF
 VCO-VCF

 上記2つのVOICEをVCA(入力は2ch有)で制御。
 

 このように当初予定していた4VCO化はできないものの、3つのVCOを2つのVCFで制御することが可能となった。
 まぁVCFが2つある分、かの”Takecon-1”より音に幅が出るじゃないか!?・・・と、期待はふくらむ。

 システム構成を把握したところでどちらにするか検討してみる。前述したように、視聴していないためあくまでも目安であるが。

 ということで、やはりここは金額的に有利なDOEPFERにした方が良さげ。なにより初期投資(特に3Uの電源付きラックフレームが高ぇ!)が少ないのが魅力。Five Gにある中古品をうまく活用すればトータル12、3万ぐらいで揃うかも・・・よーし、音源購入が現実味を帯びてきた! 頑張って年内中に手に入れるぞっ!!

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■モジュラー勉強中(2003.2月前半)

 モジュラーの基本的なことがわからなすぎるため、JWSA BBSや2ちゃんねるで情報収集。2ちゃんでは「3年ROMって出直して来い!」と言われないかドキドキしながら質問するも、マターリと心温かい回答を沢山してもらい一安心(笑)。

 VCAやMIXERにある「ログ」と「リニア」の違い(詳細は省くが通常Audio信号はログ、CV信号はリニアを使う)やCVとAudioパッチについてなど色々教えてもらう。

 ただ、困ったのがDOEPFERとAnalogue Systems(以下AS)の違い。人によって答えはまちまちで、VCFひとつとっても「DOEPFERのほうがいい」「ASのほうがいい」と真っ二つ。結局分かったのは「甲乙つかんが、どっちもイカス音は出る」ってことぐらい。せめて「○×のほうがテクノ系に見られるリズムっぽい音が得意」とか「○×の方がベースに(・∀・)イイ!」とか「○×の方がリードに向いてる」とか判れば良かったんだけど。

 まぁこの辺は実際に音を聴いてからおいおい考えよう・・・。

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■音源欲しい!(2003.1月後半)

 金はないものの、この頃から音源のチョイスを本格的に意識するようになる。先立つものを捻出せねばならんため煙草の本数すら減らした(やめる気は毛頭なし)摂生生活を送るも、考えるだけならタダですから(笑)。

 Lyriconで名だたるビンテージシンセを・・・OBERHEIM 2VOICE、同エキパン、Prophet5、MINI MOOGなどなど夢だけはふくらむが、現実問題として財布の中身を考えた場合、高くても10〜15万程度にしないと女房子供が路頭に迷う。

 ビンテージシンセで考えた場合はOBERHEIM SEMやOB-1辺りが音の好みも踏まえて妥当なところだが、前者は圧倒的にタマカズがなく、後者は鍵盤付きなので置くだけのスペースが我が家にはない。よしんばそれら問題がクリアされたとしても、私の目指す音の場合、2VCOなのはまだ我慢できるもののVCFがひとつなのが痛い。

 そこで、とりあえず音の好みうんぬんを置いとくとして、私が必要な条件を考えてみる。

 ・・・こんなワガママな注文の通るシンセがあるものかと思うなかれ。エライことにあったのである。しかも現行機種で2つも!

 ひとつはDOEPFERから出ているA-100というモジュラーのシリーズ、もうひとつはAnalogue Systemsから出ているRSシリーズ、これまたモジュラーである。

モジュラーシンセ・・・白衣着たオッサンがタンスか本棚かと見まごうばかりに馬鹿デカい箱の前で、整然と並べられた山ほどのツマミと無数に開いた穴を相手にスパゲッティのごとくこんがらがったケーブルをパッチングしながらニヤリと悦に浸る・・・そんなマッドでオタクで暗〜いイメージのあるアレである(失礼千万)

 さすがにあんなデカいのを購入する勇気も資金も場所もないとは言え、その小型版を−−モジュラーどころかCVシンセですら触ったことない私に扱いきれるかチョー不安。

 ましてや情報収集のために覗いたサイトの説明文を見た限り、「”えくすぽねんしゃる”って何? ウマいのそれ?」と理解不能の異文明言語が飛び交う世界らしい。

 しかしながら現役でLyriconを使用し、かつこんなサイトで色々レポートしようなんつぅ人間にとってモジュラーは最適なんだよなー。所謂”マトリクス・モジュレーション”をパッチケーブルで再現できる(ほんとは逆。パッチングをソフト的に行うのがマトモジュ)フレキシビリティはどんなことでも実験可能。勿論バラエティに富むDriverのCV出力の放りこむ先にも不自由しないのも実験向きと言える。

 そして「Multiple」というCVを分岐させられるモジュールがあるのは電気工作の苦手な私には大変ありがたい。ウィンドのシステムを構築する場合、Lyriconのbend downをシンセのVCO CVに入れるにしても、例えば2VCOが2ボイスあったら4つに分岐させなきゃいかんし、windはVCF(予定では2つ)とVCAに繋がなきゃならん。自作で1本のケーブルから3本も4本も生やすような技術持ってないもんなぁ。

 貧乏人にはうってつけの「購入は1個から」が出来るのも物凄い魅力。最初は1VCO-1VCF-1VCAからスタートして、金がたまるそばからモジュールを1個づつ追加していき、最後に理想のウィンドシステムを完成・・・と段階的に進化させることができるのはモジュラーならでは。しかもLFOだのEGだの「いらない」と思われるモジュールは買わずに済むから一体型シンセより安くあがる。よしんば「やっぱEG欲しい!」ってなったとしても、進化の過程で変更すればいいだけの話だし。

 なにより下手に音色のメモリーなんぞ出来るより、当時の苦労を偲んで「くぅ〜、このめんどくささがたまらん!」とオタクな楽しみも増えるし(笑)。この際難しいのなんのと言わんで、苦労を前向きに楽しんでみるのもオツか。

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■情報入手に大忙し(2003.1.18)

 ネットでの嫁入り報告後、様々な情報が寄せられる。
 特に重要だったのは

の2点。

 作動電圧とは、読んで字の如しLyriconが作動する電圧のことで、日本のコンセントは100Vなのに対し米国は110Vが基本。よって、電源ソケットのそばに貼ってある電圧表記が100V対応になっていない場合は昇圧させるための機械(昇圧装置)を挟まねばならないとのこと。

 幸いうちのLyriconは比較的新しいロットだったようで、ちゃんと100V対応の電源が組み込まれていました。

 一方のCV方式とは、LyriconとCVシンセとの間でやりとりする信号の規格のこと。通常使用されているCV方式は「V/Oct(ボルト・オクターブ)」という「1ボルトで1オクターブ上がる」信号だが、ヤマハやコルグなどの一部製品では「Hz/Oct(ヘルツ・オクターブ)」)という規格が採用されており、シンセ選択時は気をつけるようにとの注意も。

 伊東氏が制御していたOBERHEIM 2VOICEやMINI MOOG、Prophet 5などは全て「V/Oct」方式だったので、一応予想は出来てたものの、マニュアルで確認。間違いなく「V/Oct」でした。

 また、昨日さらっと流し読みしていたマニュアルを、今度は一字一句にいたるまで熟読。Lyriconの持つ機能を頭の中に叩きこむ。
 キャビネットにあるCV出力でのwindとwind2の違い(windはボディからの信号をストレートに、wind2はその信号をキャビネットのつまみやスライダーで調整したものを出力)とかGATEトリガーの違いなんかがよく分からんものの、実際に音源と繋げばどっちを使えばいいか分かるだろう。

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■Lyricon嫁入り!(2003.1.17)

 ついにウィンドパルから連絡が!

 Roland SH-101が中古で入り、チェック完了したとのこと。ウィンドもリップもゲートも全部機能したとのこと。唯一問題あったのはキーの不良とのことだが、んなもんLyriconによくある銀接点の酸化だろうから気にしないもんねー!(※これが後々大問題だと判明)

 はやる気持ちを押さえ、店に猛ダッシュ!!
 先日見た綺麗な状態そのままで待っててくれたLyriconちゃん。付属品も完璧で、マニュアルからブランクプラグから全部ある上、前のオーナーが作ったと思われる翻訳されたマニュアルまで付いてくる至れり尽せり状態。
 しかもキーの不良があったのと、たまたま新春セール期間中ということで、お値段なんと

 8万ちょっと

の爆安値!!!!!!!

 コンディションといい、値段といい、思いを強く持っていれば持っているほど神様は見ててくれるんだなぁ・・・。

 とりあえず家に帰ってケースを開けてみる。これがまたなんとも言えないいい匂いがケースの中から出てくるんだなー。そして、念入りに歯磨いてから「ぷーぷー」してみる(※この時点では音源を買う金も知識もなし)。とにかく感動。
 イの一番に大脇さんに電話。祝福の言葉を頂く。勢い余ってネットの仲間にこんな報告したり(笑)。

 嬉し恥ずかし、Lyriconと過ごす初夜ということで、この日はマジで抱いて寝ました。(^^;

 今年は結婚10年目。他ならぬ「スイート・テン・リリコン」という愛する妻からの贈り物は感動もウン百倍。
 めめさん、本当にありがとう! お返しはスペシャルな「スイート・テン・焼きイモ(好物)」でいい?(ごめんよー>金欠)

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■新年の祈願(2003.1.1)

 思いのタケを筆にブツけ、書初めする。

■書初め
(よしめめ:習字初段

 う〜ん、なんと新年にふさわしく清々しい言葉だ(ママー、パパが変なの書いてるー)。

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■お見合いしました(2002.12.30)

 年の瀬押し詰まった大晦日の前日。家族でドライブ、ついでにウィンドパルへ。ドキドキしながら実物を見せてもらうことに。

 結論から言うと状態はミントもミント「これ以上はない」って位の極上モノでした。どうやらデッドストックだったらしく、使った形跡がまるでない!
 店員さんも「ちょっと見たことない状態ですね〜」と太鼓判。

 ふははははは! そうか、そうだったのかっ! 神は今この瞬間のためにヤフオクでの落札をさせなかったのか!!

 
俺は選ばれたのだっ! 神にっ! Lyriconの神様にっっっ!!!!
うわはははははははは!!!!!!!!

 

 鉄格子のついた黄色い救急車が呼んでます(笑)。

 ともあれ、Lyriconのスティックを手に取りその重みをしっかりと確かめる。夢にまで見た楽器があと一歩で嫁入りするとなると感慨ヒトシオ。
 しかしながら値段がまだ付かず。動作確認できるCVシンセがないというのが理由だったが、数十年待った私には今更数周間待とうが屁でもない。逆にちゃんと動作確認取ってもらった方が安心。特にトランスデューサ(ウィンドセンサー・リップセンサーのあるユニット)がイカレてる場合は致命的なので、購入を考え直すことにもなりかねない。

 まぁ「このコンディションだったらまず大丈夫だろう」と自分に言い聞かせしばしの別れ(あでゅ〜、まいらゔぁー♪)。「来年にはうちに来るんだよ、Lyriconちゃん!」

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■出会いは突然に(2002.10月某日)

 大脇さんからLyricon入荷の情報。たまたま上京してきた彼と落ち合った時に「今ウィンドパル行ったらDriverが入荷しててね。これがすんごい綺麗だったんだよね〜。入荷したばっかで値段はまだ付けられないけど、そのうちネットに載せるから見ててくれってさ」とのこと。

 無論欲しい・・・欲しいが買えん。なぜなら「綺麗なLyricon」なんぞ幾らするか分かったもんじゃないってのが経験則。
 恐らくヤフオクでは天井知らずに値段が上がっていくようなシロモン、一体いくらの値が付くやら。

 ・・・あきらめつつも3日が過ぎる。頭の中はLyricon一色(笑)。もう朝起きた時からメシ食ってる時、仕事中、トイレ中、はては睡眠中まで。完全にノイローゼ状態の3日間だったようで、本気でめめ(嫁さん)に心配される始末。

めめ:「そんなに欲しいんだったら電話だけでもしてみたら?」

よしめめ:「電話して値段聞いたら最後、お前をサーカスに売ってでも手に入れちゃいそうだからやめとく・・・」

 ウジウジとイジけてる私を尻目にめめがウィンドパルに電話。

 めめ:「あ、もしもし。そちらにLyriconが入荷されてるって聞いたんですけど、いくらですか?」
 ウィンドパル:「ん〜、もう作ってた会社もないし修理も受けつけできないんで、高くても10万位を考えてるんですよね」

 めめ:「Σ( ̄□ ̄;) ・・・予約しますっっっっ!!!!!!」

 もうね、この時ほど嫁さんが女神に見えた時ってなかったですよ、ほんと(笑)。
 ということで、実物を見てもいないLyriconを予約。大丈夫かな?

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■Lyricon入手は難しい・・・(2001年〜)

 「駄目だぁ〜〜!!!(つД`)」

 これでこの台詞吐いたの何回目だろう? たま〜に出品されるヤフーオークションでの結果はいつも「ブッちぎりで落札価格に届かず」。その高額っぷりは入札できることすら稀なほど。スタート直後から20万とか30万とか・・・んなもん入札できんわ!

 13歳の時に聴いた「いとしのうなじ」から早十数年。今まで何度夢に出てきたことか、何度夢の中で吹いたことか。あまりの欲しさにIllustratorで絵も書いた。

 でも手に入らない・・・。さすがは私の人生を変えたと断言できる楽器である。一筋縄では入手できない。

 そもそもLyriconの入手法は主に2つ。ヤフオクe-bayである。無論出品のタマカズは限りなく少ない
 しかしながらe-bayに関しては、米国のネットオークションのため要英語。しかも国内(アメリカ国内ね)発送のみという条件が付けられていることもしばしば。
 中古のウィンドシンセに強い石橋ウィンドパルですら10年位に1回入るか入らないかという状況だし、こんな楽器がハードオフあたりで売られてたりする可能性は無に等しいので(笑)、Lyricon入手法は実質ヤフオクのみと考えた方がいい。

 ところがである。さすがは伝説の名機Lyriconだけに、そんじょそこらの庶民が「ほい」と買えるようなシロモノではないわけで・・・ジャンクLyricon(音出ない)でさえ25万だの30万だのと諭吉さんが乱舞するキ●ガイじみた高額な値段がついてしまう。所謂「コレクターズ・アイテム」としての値段なんだろうけど、この状況、ほんとになんとかならんもんなんだろうか。
 ちなみに、米国では完全に”中古楽器”扱いで、高くても日本の半額くらいで入手可能。こないだなんかは動作保証のLyricon IIが400$スタートの挙句「落札なし」とかいう、ちょっと日本では考えられない珍現象があったり。
 日本でのLyriconに対するプレミアは、伊東たけしの存在が関与している部分もなきにしもあらずなので、ファインサイトなんぞやってる私には誇らしかったりありがた迷惑だったり。

 ともかく日本で完動品Lyriconの入手は非常に困難といわざるを得ない!

 ここはなんとかしてアメリカ在住の友達、もしくは知り合いを探してe-bayで落札してもらうよう交渉してみるのが一番かも・・・。

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●Lyricon新婚日記

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