●New Lyricon WindSynthesizer-Driverマニュアル |
■Lyricon Driver Owner's manual
●Pitch Control
・tuning
チューニングを行います。後述するLip Controlと深い関係にあります。
・transpose
音源のノート情報を利用し、トランスポーズ(移調)を指定します。
+か−のどちらか選び、数字ダイヤルを指定します。
・octave
音源のノート情報を利用し、オクターブを指定します。
●Lip Control
・bend down,bend up
それぞれベンドの上下幅を設定します。上下幅は0〜+5(-5)までの絶対値です。
設定の最大幅は使用音源の音色設定に依存されます。つまり音源のベンド設定が「-2,+2」ならば、bend down,upで-5,+5にしてもベンド幅の最大は「-2,+2」となります。
また、Lyricon Driverの音程チューニングは、音源のベンドを利用するため、音源側のベンド幅を若干高めにしておくことをお勧めします。
具体的な音程チューニング方法は、まずbend down,upの値を0まで下げ、音源側のベンド設定を好みのベンド幅より少し広めに設定(好みが-2,+2ならば-3,+3など)にし、マウスピースを銜えます。
次に音を出しながらPitch Controlのtuningスライダーを上下させ、音程を合わせます。この後bend down,upの各スライダーを上げていき、ベンド幅を調整します。
・bend,mod.w切替えスイッチ
リップセンサーの出力をoff,ベンド、モジュレーション(CC#1)の3つに切替えられます。
横のツマミはモジュレーションの設定ツマミです。deptはリップセンサーに対する深さ(CC#1)調整、delayはリップセンサーを噛んでからモジュレーション情報を送信するまでの遅れを指定します。
スイッチをmod.wにした場合、bend down,upの設定は無効となります。
また、Midiでmod.wが設定されている場合はLipでのモジュレーションが無効となります(後述)。
●Wind Control
・wind
ブレスセンサーのGAIN調整です。下げればより多く吹き込まないと音量変化がしにくく、上げれば楽な音量変化が可能になります。
・wind-start
どれ位のブレス量で音が始まるかを設定します。通常は0でかまわないでしょう。
・velocity
キー・ヴェロシティを送信します。windは息の強さで可変し、offは送信せず、onはツマミで設定された固定値が送信されます。
・wind-vcf
cut offはEXT.INに入ってきた音を息量によって本機のVCFカット・オフ・フリケンシーで制御できます。
resoは同様に、レゾナンス量を息によって制御します。
・wind-vca
EXT.INに入ってきた音の音量を息によって本機のVCAにて制御します。後述するInstrumentのvca levelで設定した最大値より相対的に音量が変わります。通常はHIで使います。
●Midi
・out
MIDI OUT信号を送信します。端子は2つありますが、どちらも同じ機能です。送信チャンネルは両方とも1ch固定です。
・TX-1,2
本機のwind情報をMIDI信号に変換して、各1、2のMIDI OUT端子から送信します。
brth=ブレス(CC#2)、pres=チャンネル・プレッシャー(アフター・タッチ)、exp=エクスプレッション(CC#11)、vol=ボリューム(CC#7)、mod.w=モジュレーションデプス(CC#1)のどれかを選択できます。
Lip Controlの切替えスイッチでmod.wを設定している場合は、Midiの設定が優先となります。その際、Lip Controlのmod.wのLEDが点滅しますので、bendまたはoffに設定し直して下さい。
※本機ではMIDI信号による音源のブレスコントロールは推奨致しません。このTX-1,2は、ブレスによる音程制御など、個々の音源が持つ機能使用を前提に考えられたものであり、通常はext.inさせて本機のVCF,VCAでブレスコントロールして下さい。
●Instrument
▼SOURCE-1,2
本機は2系統のEXT.IN-VCF-VCAを持ちます。MIDI OUTも2系統ですが、各々に関連しているわけではありません(例えばMIDI
OUT 1だけでSOURCE-1,2の両方にext.inさせることもできますし、MIDI OUT 2でSOURCE-1にext.inさせてもかまわないということです)。
・on,offスイッチ
offにすると、ext.inさせている音を完全に遮断します。
・ext.in
音源からのAUDIO OUTを入力します。
・input level
ext.inの入力レベル調整です。あまり大きい音を入力すると音が歪みますが、それを効果的に使っても面白いでしょう。
・ロー・パス・フィルター切替えスイッチ
OBERHEIMタイプの「-12db」とMOOGタイプの「-24db」のどちらかを選択します。
・reso
本機のVCFでレゾナンスをかけます。
・key follow
本機のVCFでキー・フォローをかけます。
・hi-fil
本機のVCFでハイ・パス・フィルターをかけます。
・vca level
本機のvcaレベルです。
・program change
プログラムチェンジ情報を送信します。フットスイッチはステレオ仕様です。
▼portament
off,key,onを設定します。offはポルタメント情報(CC#65)を送信せず、keyはポルタメントキーで操作した情報を送信、onで常時ポルタメントがかかります。
本機のポルタメントキーはセンサーとなっており、押す深さによってポルタメントタイム(CC#5)を可変できます。2つのツマミは各々ポルタメントキーの感度調整、そしてそれに対応するポルタメントタイムの調整です。
onの場合、ポルタメントタイムは送信されません。音源側で設定して下さい。
▼noise
本機のノイズジェネレータを使い、ピンクノイズ、ホワイトノイズをext.inした音に加えることができます。ノイズ量はWind情報と連動し、そのレベルをツマミで設定します。
■Output
・output
OUTPUT端子です。ツマミで全体の音量を設定します。
・phone
ヘッドホン用の端子です。ツマミで全体の音量を設定します。
■Body
・接続端子
スティック本体についているケーブルをここに挿します。
・power
本機の電源スイッチです。スティックとドライバー部はアナログ・リニア方式で接続されていますので、電源を入れたままスティックのケーブルを抜き差ししないでください。
■etc.
・ヒューズ
本機のスティック台下にある右側の空間にはヒューズが存在します。漏電などの理由で高い電圧がかかった場合ヒューズが飛びますので、代理店もしくはLyricon社に送り交換・修理を行って下さい。
・Lyricon-micro voice用電源ソケット
本機のスティック台下にある真ん中の空間には別売のオッシレータモジュール『Lyricon-micro voice』を接続させる電源ソケットが存在します。接続は「Lyricon-micro
voice Owner's manual」を参照して下さい。
→3.専用VOICEモジュール「Micro Voice」について
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