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6.VCOをいじってみよう(WAVE、PULSE WIDTH)
いよいよ音づくりの実践です。先ほど作った基本音色から各パラメータをいじっていこうと思いますが、表示される順番にはやっていきませんし、まったく触らないパラメータが出てきます。まぁこの辺はおいおいやっていきますので、その時を待ちましょう。
この項目以降は必ず自分で音を出して確認しながら進めていって下さいね。
6−1.なにはなくともWAVEから
WAVE・・・波形です。音色のおお元となるのはこのWAVEパラメータで決まります。
御存知のとおり「音」というのは空気を振動する「波」であり、その「波」の「形」(つまり「波形」)によって音の性質が違います。以下、音づくりの基本となる波形はEWI音源だけではなく、大抵のアナログ音源にも搭載されていますのでよく覚えておきましょう。
●EWV2000、3000m、3020m全てに入っている基本波形
●EWV2000、3020mに入っているもの
●3020mにのみ入っているもの
なお、3000mの場合は基本波形しか入っていませんが、VCOが4つあるため、
VCO-1A:鋸歯波
VCO-1B:三角波
VCO-2A:鋸歯波
VCO-2B:矩形波
とすることにより、それぞれVCO1を「鋸歯波+三角波」、VCO2を「鋸歯波+矩形波」などの波形を作り出すことができます。今はまだVCO-1Aしか使用しませんが、3000mユーザーの方はこのような方法があるということだけ覚えておいて下さい。
●「EXT.」について
これはEXT. IN(エクスターナル・インの略)と呼ばれる機能で、通常の音色づくりでは使用しません(以下の説明が難しいと思う方、知らなくてもいい方は次の【チェックポイント】に読み飛ばして下さい)。
【EXT.INの詳しい説明】
EXT.INはEWI音源からMIDI経由で外部音源を鳴らした音を取り込み、オッシレータの代わりにするというものです。この機能のおかげでブレス機能のない音源でも滑らかな演奏ができるようになります。図にすると、こんな感じです。
EWV2000はVCO-1が、3000mはVCO-1Aが、3020mはVCO-Aのみこの機能を使うことが出来ます。EWV2000ではEXT.INはちょっと特殊で、「WAVE」パラメータには「EXT.」の表示がありません。これはEXT.INする音とVCO-1の音色をミックスすることが出来るためで、「EXT BALANCE」というパラメータが別に存在します。
設定方法は、・数値が「+100」…オッシレータの音のみが出る(通常はこちらを使用)
・数値が「-100」…外部音源の音のみが出る
・その他の数値……バランスに応じて両方の音が出る。となっております。
【チェックポイント!】
とりあえず、ここでは(ノコギリ波)を選んでおきましょう。
6−2.PULSE WIDTHってなんだ?
なんか難しそうな名前が出てきましたね。「PULSE WIDTH(パルスワイズ)」・・・訳すれば「振動の幅」といった意味です。ここでピン!と来た人は物理が好きなのでは?
ようするに、鳴ってる音が
↑こんな音だったとします。これが、
↑こんな風になります。
といった具合に、パルス波(矩形波)をのび縮みさせるための数値です。数値の大小は波の横幅だと考えて下さい。
どうでもいい知識としてはこの数値が「50」の場合、縦横比率がおんなじになるそうです(余談ですが、普通のアナログ音源では通常「鋸歯波」「三角波」はPULSE WIDTHで振動幅が変わりません。しかしEWV2000はちょっとした設計の工夫から、音色変化を可能としています。使えるものは有効に活用しましょう)。
今回選択した波形は「ノコギリ波」なので関係ないのですが、余裕のある方はWAVEを(パルス波)にしてPULSE WIDTHの数値を上下させて遊んでみて下さい。
なんとなく、数値を上げると「ケロケロ感」が増し、数値を下げると「音の密度が高く」なるような感じがしませんか?
これがPULSE WIDTH(振動幅)の変更ということです。
音色の根本・・・つまりオッシレータで鳴らす音色は「WAVE」と「PLUSE WIDTH(パルス波のみ)」で決まりますので覚えておきましょう。
なお、EWIのコントローラを吹きながら上下させるとリアルタイムに変化が体感できるのでお勧めです。
【チェックポイント!】
WAVEが(ノコギリ波)なので関係ないのですが、数値は「波形の素の音」を覚える意味で「50」にしときましょう。
6−3.まとめ
ここまでで、「ノコギリ波そのまんま」の音が作られました。
この章でいじった数値の部分をパラメータシートにしておきます(表内が、赤→いじった部分、白→いじらない、緑→関係なし)ので、間違いがないかチェックしてみて下さい(2箇所だけですから間違えないですよね?)。
チェックしたら音色を保存して次の章へいきましょう!
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