ほーぼー
作詞:佐々木幸男
作曲:佐々木幸男
編曲:戸塚 修
空と 雲と 契を結び
しがらみに後髪をひかせ
ほころびだらけの ポケットには
日々の かけらで満ちている淋しさが 臭うなんて
ちょっと 洒落すぎさ
その日ぐらしを気取ってみても
なんだか 落ちつかなく 只
あてもない あてどない 汽車にとびのってOh ほーぼー Oh Hobo……
Hobo 僕はこの先 ほーぼー
雨になったら ほんの一時の
ひざしがあれば 又陽射しに
向って歩き始め
こんな人生が 僕Oh ほーぼー Oh Hobo……
[sasakiの日記] より 2002/04/29 記
前略 土永様
久しぶりです。この間ライブに来てくれてありがとう。
静内の人たちの中で一番顔を見ている人かもしれません。昔なじみの人にひょんな所で会うというのはとても嬉しいものです。
今でもギターを弾いていますか?
新冠の野外音楽祭に田中君の兄さんと出ていたのを昨日のことのように思い出されます。確かかぐや姫か何かやってなかったっけ?
二人ともすごく下手だったこと覚えている。
そうそう、ライブに妙子と徳ちゃんも来ていたよ。ふたりとも僕が静内を離れて以来だから25,6年ぶり。妙子はもう名前で呼ぶの失礼な年になっていました。
徳ちゃんは「スターになったらもう静内なんかには来ないんだよねって言ったら本当に来なかった。おぼえてる?」っていわれてしまった。
僕はいつスターだったんだろう?徳ちゃんは今、札幌で暮らしていて、どうも娘と二人で暮らしているらしいです。詳しいことが聞けるほどもう昔みたいに近しい間柄ではないので聞かなかったけど、それでも昔みたいに明るく笑っている人でした。
当たり前なんだけど、引っ張りたくなるようなほっぺたのあのころから23年分の時間がみんなの肩にまんべんなく降っていたんだなあと思われる。
歌い終わってからみんなで行った隣の深夜映画館。眠くってなにを見たのかも覚えていない、にっかつロマンポルノか?
なんか青春みたいだったね?不二男さんはあれからまた東京に戻って新宿で働いてます。2度ばかり店に行ったことがある。もう夜の仕事じゃなく、ラーメン屋です。
なんか背が縮んだんじゃないかと思えるほど東京の人になっていました。静内もあんまり興味ないみたいだ。ノリがもう無い。聡は一度札幌に出てきて、自分で店を始め、1年くらいは元気にやってたみたいだけど「俺やっぱり、南の方に行きます。ドカチンでもやりながら最終的には沖縄まで目指します。そして、そこで生活するというのを念頭に札幌出ます。」と言って挨拶もなくひっそりと札幌を出ていった。
その後色々あったんだけど、ものすごく長い話になるのでいつか折があったとき書くか、会ったときに話すかするよ。僕がまだ東京で暮らしているとき、八丈島から電話を貰った。旅の途中だったんだと思うけど何かめげていて島の暮らしや、夕日が海に落ちる話をしたけどこっちまで淋しくなる電話で、もう旅やめて札幌に戻れといったけど弱々しく笑って電話が切れた。旅からの電話が後にも先にもあれ一本。
僕はあの町でこの仕事のチャンスを掴み、みんなに励まされ、送り出されて唄いに世の中に出た。
多分静内にいたことはこのこととは無関係だと思うけど、僕の人生で一事賑やかな時代だったと思う。毎晩パーティみたいなものだった。
入れ替わり立ち替わり人がやってきて、その人達のことを全部覚えていて。今なら信じられないよ。
さっきあった人迄忘れるようになってしまった。
年のせいじゃないと思うんだ。
もしかすると僕は贅沢に暮らしていたのかもしれないと思うようになってきているんだ。あの頃が。この間のお礼をと思ったのに、ダラダラと書いてしまった。
また、ライブやるからその時にはまた来てよ。
土永君と田中君の兄さんのグループ名ってなんて言うんだったっけ?また。
02/4/29 佐々木 幸男
Discography
ほーぼー 雨風景 ここで夏を見送る あとのまつり 君は風 一日がこんな風に過ぎて行くのなら 秋一番 ぶるう うすずみ色の空へため息を 一日がこんな風に・・・ ほーぼー