<1985.7発行 『すけっちぶっく』改刊VOL.2 より>レコーディング・レポート Part2
(1985年)4月から5枚目のアルバム制作に取り組んできました。
レコードとなって皆さんの所へ届くのは秋頃になると思います。
その前に、レコーディング中にあったエピソードを特集してみたいと思います。
*レコーディングしたこのアルバムは
のちに1986年1月25日『Call』でリリースされました。
●1985年4月12日(FRI)
・シンセサイザーの音を録る。その間、メンバーはロビーで仕事のないミュージシャンとの会話やTVを見たりして、のんびりしていた。
But、さすが優平リーダーは時々中の様子を気にしてかスタジオの中へ入っていきました。episode1.
ロビーのテレビでは『あした天気になあれ』をやっています。
ゴルフのアニメなので3人とも夢中になって見ています。
特に優平chanが身動きもせずにじーっと…。
根岸sanはしいたけ、干しぶどう、サザエ、パセリ、セロリが嫌いです。
●1985年4月24日(WED)
・『誰か止めて』コーラス録音。このコーラスの山川恵津子さんが、まるで男の子…といった服装・髪型。でもすごく可愛い声。
休憩の間は、保科さんも加わり、ゴルフの話で盛り上がる。
*保科さん:あのHOUND DOGの育ての親的存在のCBS/SONYディレクターepisode2.
しげchanは寝る時、パンツだけで寝ます!
●1985年5月10日(FRI)
・『夏の恋人たち』の音を録る。各ミュージシャンとの打ち合わせにArr.(アレンジャー)の川村氏は大忙しで、スタジオ内をあっちこっち。
優平chanはノドの調子が少々よくないようです。
●1985年5月15日(WED)
・宮崎のイベンタ−の安西さんがスタジオに顔をみせてくれました。メンバーはあまりの懐かしさの為か、涙…までは流しませんでしたが、喜んでいました。episode3.
「How do you do ?」
この予想外の優平chanのあいさつにたじろいでしまった私は
「I'm fine,thank you!」なんて言ってしまいました。
穴があったら入りたい…。
しげchanと根岸sanはすごく真剣にごはんを食べます。
ただ食べ方がきれいじゃないんだよね。
ごはん粒、いっぱい残してて、それを見た保科さんが
「高いお弁当なのにもったいないよ!こいつら今度からたぬきうどんでいいよ!」
五十嵐浩晃さんがいるのを見たまさきはすっかりミーハー。●1985年5月22日(WED)
・『霧のハイウェイ』唄入れ。Key.が高めで、少し優平chanが苦しそう。
「仮唄の方がクリアーでいい。」とディレクター・ミキサー・その他、みんなで言っていた。きっと緊張してたからだと…(?)。episode4.
優平chan、すごく苦しそうに歌ってて、かわいそう。
何度もやり直しさせられて、そのたびにずっこけてます。
残りの2人は何してるかっていうと、食べてばっかり!!
車の話なんかしちゃって、人一倍大きい声で笑っているのはやっぱりしげchanです。
あ、今、ミキサーさんに注意されちゃった!
根岸sanはえびせんが好きです。
えびせんって言っても♪やめられない とまらない ○○○えびせん♪じゃなくて、
白いおせんべいにえびとかのりとか入ってるあっちのえびせんです。●1985年6月3日(MON)
・Hearty Communicationのゲスト・小杉さんと久々に会ったメンバーは、とても元気。
『霧のハイウェイ』『誰か止めて』唄入れ。
“没頭出来るように”と優平chanはサングラスをして唄う。なかなかカッコよかったりして…。episode5.
サングラスして唄ってた優平chan、はじめて見るわけじゃないけど別の人が唄ってるみたいです。
レコーディングがはじまる前に、3人はTVゲームをやってたんだけど、
その隣の台でゲームしてるのは何と(HOUND DOGの大友)康平さんでした。
はっきり言ってHOUND DOGのファンのまさきが一時パニック状態に陥ったのは言うまでもありません。●1985年6月14日(FRI)
・『夏の恋人たち』コーラス録音。まるであの、『We are the world』のようにして、9人でコーラス。突然、ミキサーさんが思わず唄っていました。♪We are the world
・レコーディングの合間に優平chanにインタビュー。episode6.
いきなり『水戸黄門』の歌を聴かされて大ウケ!
今までの音つばめのイメージとこ〜〜〜〜〜んなにちがう!
優平chanにこんなコミックソングが作れるなんて!
ただひたすらウケまくってしまいました。
今日は『We are the world』の日でした。
私も一緒に唄いたかったと思うほどなごやかな雰囲気だったの。
コーラスのよしみさんは指示通りにパッと唄いこなせてさすがにプロだなぁと感じたのでした。
しげchanが「根岸に近づくだけで子供ができる」って言ってました。●1985年6月18日(TUE)
・『乙女椿』録音。スタジオに入る前、ロビーでは豊田商事事件のTVを誰もかしこもが熱心に見ていた。大パニック!!殺害場面を見て“嫌だねェ”と言いながらスタジオに。入ってからは気分もすっかり変わるような曲…らすとの10曲目です。
●1985年6月19日(WED)
・『乙女椿』シンセ録音。Key.の今泉さんとArr.の川村氏がスタジオ内で頑張る。
・メンバーは、会報の原稿書きを頑張ってくれました。episode7.
優平chanと根岸sanは一生懸命考えながら原稿書いてます。
「しげchanは国語辞典がないと書けないの。」って山城さんが言いました。
それで原稿書いてないしげchanが何してるかっていうと、
その辺をあっちこっちひっかきまわして物色してるんです。
「このスピーカー売り物?」
段ボールに混ざって置いてあるスピーカーが欲しいみたいです。
大江千里くんのマネージャーさん登場!
キャラクター商品のチェックをしに来たんだけど、
千里くんのポスターが欲しいという発言は却下されてしまいました。
優平chanは石川優子さんの声が好きじゃありません。episode8.
みーんなしてTVで野球を見てます。
あまりにも真剣になって見てたもんだからCMになっても誰も動きません。
スタジオに入るたびに、メンバーは飽きもせず同じTVゲームを何回も何回もやるんです。
根岸sanが「(ゲームを)やる?」って聞いてくれたけど
「TVゲームってあんまり好きじゃないし、お金の無駄遣いだと思うから…」って言ったら、
根岸sanとしげchanは「そうそう!!わかってんだけどやめられないんだよね。」●1985年6月25日(TUE)
・『一人のままで』唄入れ。あまり調子が良くないようで、何度も録り直し。終わる予定の時間よりも早めに切り上げたとの事。明日、頑張ろう!!episode9.
(爆風スランプの)サンプラザ中野さんがゲームをやってる!
マジな顔は、はっきり言ってかーわいんだよぉ。
しげchanがヤケドした時の話をしてくれました。
ストーブの丸い網目部分を踏んづけたら、
足の裏にくっきり網目模様ができて5分もたたないうちにぶわーっとふくれてきたそうです。
(ほんとにしげchanの表現はオーバーなんだから。)●1985年6月26日(WED)
・『雨のトワイライト』『乙女椿』『霧のハイウェイ』唄入れ。いよいよラストに近づく。
昨日と打って変わって非常に早いペースで次から次へと進む。
ディレクター氏「15分で1曲終わるよ…いいねぇ。」
4時間唄いっぱなしで、さしがに疲れてきたような優平chan。
御苦労様です。episode10.
窓の外が明るくって変な感じです。
TVを見てたら優平chanが来て、チャンネルを変えました。
「五判度さん」っていうTVドラマで「毎日見てるんですか?」って聞いたら
「いや、昨日見たらおもしろかったから…。」って。
主役の南果歩さんがかわいいって言ってました。
根岸san、起きたばっかりみたいで力が入らなくて飴の袋が開けられません。
レコーディングが終わって、しげchanはおやつの残りをひとつ残らず持って帰りました。●1985年6月27日(THU)
・『夏の恋人たち』『一人のままで』唄入れ。ついにレコーディング最終日となってしまいました。
昨日に引き続き、調子よくどんどん進みました。最終日だけあって、いつも以上にしげvhanと根岸sanは真剣な表情で優平chanにアドバイスしていました。episode11.
「梅仁丹事件」発生!
しげchanが「梅仁丹食べる?」って言ったんだけど、
何かありそうな雰囲気が漂ってたから断ったのです。
そしたら今度は山城さんに勧めてるんです。
しげchanは根岸sanと2人で目くばせしたり、
歌詞カードを読むふりをして、必死で笑いをこらえてる様子。
やっぱり何かあるんだ!と思っていたら突然「これ、腹薬じゃない!!」と山城さん。
途端に爆発したように大声で笑い出した2人です。
2人とものけ反るほどバカ笑いして、子供みたいに喜んでました。
全く大のおとながしょーもない…。
どうやらこのいたずらの仕掛人は根岸sanみたいです。
前に、根岸san騙されて全部食べちゃったって言ってました。
というわけで、3ヶ月間のレコーディングは無事終了しました。
このあと、最後の仕上げのトラックダウンがあります。
何か、レコーディングレポートというより、ほとんど自己満足の日記みたいで、よくわかんないじゃないかと思ってますが、その点はどうぞお許し下さいね。メンバー及びスタッフのみなさん、本当にご苦労さまでした。
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